ニューロミュージックで奏でる脳科学×音楽の未来。脳チューニング音楽アプリ「VIE Tunes」の開発ストーリー

2023年12月21日(木)10時11分 PR TIMES STORY

次世代型ウェアラブル脳波計の開発とニューロテクノロジーの社会実装を行うVIE株式会社。この度、ニューロミュージックを通して脳に刺激を与えることで、「なりたい状態」をつくる脳チューニング音楽アプリ「VIE Tunes」をローンチしました。

ニューロミュージックとは、脳波の特定の帯域を増強・減衰するためにデザインされた音楽で、これを聞くことにより、集中力の向上やリラクゼーション効果を得られることが科学的に実証されています。

今回は、VIE Tunesの開発に込められた想いや今後一層の広がりが予想されるニューロテクノロジーの世界についてお話ししていきます。

脳チューニング音楽アプリ「VIE Tunes

「音楽による感情のコントロール」をテーマに脳科学と音楽を融合させる、VIE Tunesによる挑戦

VIE Tunesでは、脳への刺激を音楽にのせて届けるという、とても斬新な手法が使われています。このような脳科学×音楽事業の着手に至った背景として、VIE株式会社の代表取締役 今村 泰彦のバックグラウンドが大きく関係しています。今村は元々プロのミュージシャンをしており、長年音楽に携わってきました。1日の7割は音楽を聴いて過ごす今村は、ある1つのことに気がつきます。それは「音楽に触れると、自分のモードが変わる」ということです。

疲れている時に自分のお気に入りの曲を聴くとエネルギーが満ち溢れ、就寝前にゆったりとした曲を聴くとリラックスできるなど、音楽には人の感情を動かす力があります。実際に音楽は、かなり高い再現率で、脳内事象を活性化することができます。テキストだけでは脳に刺激を与えるほどの「感情」の情報は含まれていませんが、音楽にはそれが含まれており、音楽を聴くことで感情を引き出すこともできるのです。

また、私たちは右脳と左脳の両方の脳を使いながら、日々音楽を聴いています。これほどまで脳を使う情報入力はほとんどなく、音楽が脳に与える影響は、他のあらゆる情報と比較しても、かなり大きなものです。このように高い再現率で、自分の感情をコントロールしてくれる音楽だからこそ、自分の気持ちに合わせて自動的に音楽が変わり、自分のモードも変えられるようにしていきたいと、今村は考えました。そして、脳科学者との出会いを通じ、音楽の精神疾患や薬事への応用の可能性を見出し、脳科学×音楽事業がスタートしました。

この事業で最初に生まれたプロダクトは、イヤホン型脳波計です。本来、脳波は頭にいくつもの電極を貼り付けて測定するものですが、イヤホン型の脳波計により、誰もが手軽に脳波を計測できるようになりました。手軽に脳波を取れるようになると、ニューロフィードバック(自分の脳活動を通して、その脳活動を自分で変えていく手法)を使って、自分の感情をコントロールしやすくなったり、苦手を克服したり、集中力を上げたりなど、様々なことが日常生活の中で可能になります。

しかし、一般の方々にとって脳科学は馴染みがなく、「自分で脳計測をしたい」「ニューロフィードバックをしたい」と思ってもらえる世の中になるのは、まだまだ先のことです。そこで、まずはより日常的に脳科学に触れてもらう機会を増やすため、イヤホン型脳波計と連動して使用することのできる脳チューニングアプリ「VIE Tunes Pro」の開発を目指しました。そして、イヤホン型脳波計を持っていなくても、より多くの人にニューロテクノロジーの魅力を伝えたいという想いで実現されたのが、今回の「VIE Tunes」です。

脳科学を日常に。脳チューニング音楽アプリ「VIE Tunes」の魅力

VIE Tunesの開発にあたり、大きなブレイクスルーとなった出来事は、ニューロミュージックの素材を、誰もが扱える楽器として作ったことです。そもそもニューロミュージックは、「ガンマ波帯域に刺激を与える40Hz付近の音」が素材にあり、これは人が聴き続けるには少し不快さを感じてしまう音になっています。その刺激音を、ドラムやベース、キーボードの音色に組み込んで、楽器の音色として生成することで、作曲をするアーティストが簡単にその素材を操り、オリジナルのニューロミュージックを制作できるようにしました。

また、今まで明かされていなかった話ですが、実はニューロミュージックの中には、曲を聴くときの日時に合わせた自然の音が多く含まれています。現代人は朝から就寝するまでの間、ずっとLEDの電気の下で生活をし、空調で適切に保たれた気温の中で1日を過ごします。そのような自然とかけ離れている状態は、本来の脳活動のリズムを乱し、「日中パフォーマンスが発揮できない」「夜なのに眠くない」という様々な支障をきたしてしまいます。そうした複雑化された人間社会に、自然のリズムを音として入力することにより、本来のリズムを取り戻すという想いが込められています。

そして、アプリのUI/UXは、ひたすら「気持ちよさ」にこだわって開発しました。先ほどの自然の流れを意識したアプリというところで、これをUI/UXで形として実現するため、幾度も試行錯誤を重ねました。「シンプルでわかりやすく、格好良さや気持ち良さを備えたものにしたい」という想いは、従来の音楽アプリのように、ただリストの中から曲を選択するだけでは、なかなか再現できません。

そこで発明されたのが、曲を選択する際のスライダーです。VIE Tunesでは、今の状態となりたい状態を選択し、それに沿ったニューロミュージックを聴くことで、その状態へ導いてくれるという設計になっています。私たちは「突発的に集中したい」「今はリラックスしたい」など、日常の中で時間とともにあらゆる感情を抱きますが、それをニューロミュージックが「連れていってくれる」ような、自然のリズムを連想させる時の流れを、緩やかな曲線を描くスライダーで実現させたのです。

「VIE Tunes」による新たな感覚体験で、豊かな人生を実現

アプリの完成後は、狙っていた「気持ちの良さ」や「クセになる」部分をユーザーの方々から特に評価していただきました。VIE Tunesを通じて、今村は一人でも多くの人に「味わい深い人生」を体験してほしい、と考えています。今村の考える「味わい深い人生」とは、例えば、水を飲んだ時に「美味しい」と思えたり、風景を見たら「美しい」と思えたり、悲しければ悲しい、楽しければ楽しいと最大限に感じ、感覚情報を通して世の中を味わい尽くすということです。そしてVIE Tunesは、味わい深い人生を送るためのきっかけになってほしいと考えています。音楽を聴くことで、自分の脳の状態をコントロールできるということを知り、集中音楽がないと集中できないという依存状態を作るのではなく、最終的にはみなさんの力で、自分で脳内活動をコントロールできるようになることを目指していって欲しいと考えています。

ユーザーの方々からも「徐々にモードを変えていくところが気持ちよく、朝のランニング後にシャワーを浴びながら聴いています。」「起床時に聴くと自然に目が覚めていき、爽やかな気持ちになります。」など、日常の中でVIE Tunesを1つの生活音のように取り入れていただいている声が届いています。

本来ニューロサイエンスが期待されているのは、医療への応用やデジタルセラピューティクスへの応用です。しかし、一束的にそれを目指すと、現代の薬のように、体に効果はあるものの、味は不味く、副作用があったり、耐性がついてしまったりというものが出来上がってしまいます。それは、薬は体が悪くなった後、それを治すために少し暴力的に体を元に戻すために作られたものだからです。そうではなく、ニューロテクノロジーは健康領域として、人が普段の生活で使えるような、薬に頼るその前の段階で介入できるような、優しいテクノロジーであって欲しいと考えています。

VIE株式会社は、ニューロテクノロジーとエンターテインメントの力で、感性に満ちた豊かな社会を作ることを目指しています。そのために、まずはみなさんにニューロテクノロジーの魅力をもっと知ってもらい、体験してもらう機会を増やしていきたいと考えています。例えば、VIE Tunesのユーザー向けに、ただユーザーに留まるのではなく、みなさんの脳からパーソナライズされた音楽を作り出すことができるようになったり、楽曲を作るアーティストは、より自分がユーザーに届けたい感情=脳活動を、脳科学的にも再現できているのか確認しながら制作できるような素材を届けたいと考えています。

味わい深い人生を送るために、VIE Tunesがみなさんのきっかけになることを願っています。

脳チューニング音楽アプリ「VIE Tunes」


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