B’zのサプライズ歌唱に視聴者最注目 『紅白歌合戦』画面注視データを分析
2025年1月2日(木)5時0分 マイナビニュース
●司会は有吉×環奈×沙莉×鈴木アナ
テレビ画面を注視していたかどうかが分かる視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、12月31日に放送されたNHKの音楽特番『第75回NHK紅白歌合戦』について、どのシーンが注目されていたのかを分析した。
○こっちのけんと、Creepy Nutsら10組が初出場
「あなたへの歌」をテーマに放送された2024年の紅白歌合戦。司会は有吉弘行、橋本環奈、伊藤沙莉、鈴木奈穂子アナウンサーの4人だった。
出場歌手は紅白合わせて計42組。こっちのけんと、Creepy Nuts、tuki.など10組のアーティストが初出場となり、年の瀬のステージを盛り上げた。
例年同様、豪華な特別企画も実施。今年3月に迎える“放送100年”を記念した「歌って踊ろう! KIDS SHOW」、デビュー36年で初出場しサプライズ演出で3曲を熱唱したB’z、主題歌を担当した『虎に翼』キャストとコラボした米津玄師のステージなどが、SNSでも大きな話題となった。
『第75回NHK紅白歌合戦』がどのように見られていたかを、NHK関東の地上波放送で個人全体を対象に集計した結果、歌手によるパフォーマンスシーンの注目度1位から5位は、下記のようになった。
○橋本環奈らが「ええ〜!?」
1位は、21時57〜58分で注目度71.0%。B'zの「LOVE PHANTOM」「ultra soul」のパフォーマンスだった。予定通り朝ドラ『おむすび』の主題歌「イルミネーション」を歌唱したB'z。そこでパフォーマンスは終わりかと思いきや、会場外の特設ステージからNHKホールに移動し、平成の大ヒット曲「LOVE PHANTOM」「ultra soul」の2曲を披露した。
司会陣も知らなかったのか、橋本環奈らが「ええ〜!?」と驚く様子もOAされるなど、サプライズは大成功。盛り上がる会場の様子に、テレビの前の視聴者もくぎづけになったのだろう。
●ディズニーメドレーDa-iCE×ME:Iが上位に
2位は、23時43〜44分で注目度69.2%。毎年恒例の出演者全員で歌う「蛍の光」の場面だ。その後結果が発表され、白組優勝の文字が画面に表示される辺りまで継続して注目された。勝者はどちらだったのか、今年の『紅白歌合戦』を最後まで楽しんだ視聴者が結果発表までしっかり見届けた様子が順位にも反映された。
3位は、21時04分で注目度68.8%。後半2番目のプログラムとなった特別企画 「ディズニーファンタジーメドレー」でのシーンだ。東京ディズニーシーの新テーマポート「ファンタジースプリングス」を舞台に映画『ピーター・パン』の劇中歌「きみもとべるよ!」をDa-iCEとME:Iのメンバーが歌唱した。『紅白歌合戦』初出場の2組による貴重なコラボに視聴者がくぎづけとなった。
4位は、23時10分で67.6%。朝ドラ『虎に翼』とのSPコラボで米津玄師の「さよーならまたいつか!」歌唱シーンだ。ドラマの特別版が放送された後、米津のバックで出演者が踊るという演出は『紅白歌合戦』ならではの貴重なものだった。米津のファンだけでなく、『虎に翼』を見ていた多くの視聴者がコラボレーションを楽しんだのだろう。
5位は、21時01分で67.1%。後半のトップバッター・Creepy Nutsによる「Bling-Bang-Bang-Born」の歌唱シーンだ。2024年の音楽シーンを代表する1曲となった同曲。初出場のCreepy Nutsの登場に多くの視聴者がくぎづけになったのも納得と言える。
REVISIO 独自開発した人体認識センサー搭載の調査機器を一般家庭のテレビに設置し、「テレビの前にいる人は誰で、その人が画面をきちんと見ているか」がわかる視聴データを取得。広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントに視聴分析サービスを提供している。本記事で使用した指標「注目度」は、テレビの前にいる人のうち、画面に視線を向けていた人の割合を表したもので、シーンにくぎづけになっている度合いを示す。 この著者の記事一覧はこちら