森永卓郎氏「大学はより独裁がはびこりやすい土壌がある」東京女子医大元理事長の逮捕に言及
2025年1月14日(火)15時11分 スポーツニッポン
がんで闘病中の経済アナリストの森永卓郎氏(67)が14日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」にリモート出演。東京女子医大(東京都新宿区)の新校舎建設工事を巡り、大学に不当な報酬を支払わせて約1億1700万円の損害を与えたとして、背任の疑いで逮捕された同大元理事長、岩本絹子容疑者(78)に言及した。
岩本容疑者をめぐっては警視庁捜査2課が13日、背任容疑で逮捕。18年7月〜20年2月ごろ、河田町キャンパス(東京都新宿区)の新校舎2棟の建設工事を巡り、業務実態のない建築士にアドバイザー報酬を計21回にわたって大学に支払わせ、計約1億1700万円の損害を与えた疑いがある。
森永氏は同容疑者の逮捕に「一般企業でもあり得るんですけど、特に大学の場合っていうのは、割と社会から切り離された独立自治組織ていう位置付けになっているので、より独裁がはびこりやすい土壌があるんですよ」と指摘。「そこにお金が大好きな人が入り込むと、やりたい放題になっちゃってバレてはいたけど誰も指摘できない」と続けた。
そして「2年前かな?おかしいって刑事告発されたんですけど、それで大学全体が“理事長おかしい”って動かないんですよ。皆、顔色をうかがって黙っちゃう。それが問題を大きくしたと思います」とし「普通だったらとっくに捕まってるんだと思います」と大学という特有の組織だからこそと持論を述べた。
長男で経済アナリストの康平氏も「なんでバレないと思ってるのかなって感じですよね」とバッサリ。「例えば、自分一人の会社で株主も自分だけ。そういう中で小さい金額でやってるとかなら分からないかもしれないですけど、そもそもいろんな人が関係者で入ってる大学において、後から監査したらいくらでも分かるようなことをやってしまう感覚がね。やっぱおかしくなっちゃうんだろうな。権力が集中することによって」と権力の一極集中も背景にあるのではと指摘した。