『その花は夜に咲く』ドラマチックな物語を暗示させる予告&場面写真解禁

2025年1月29日(水)11時0分 クランクイン!

ベトナムの新鋭アッシュ・メイフェア監督の映画最新作『その花は夜に咲く』より、ベトナムの旧正月(テト)の元日である本日1月29日、予告編と、新たな登場人物や90年代ベトナムの息遣いを感じられる場面写真6点が解禁された。

 本作は、長編デビュー作『第三夫人と髪飾り』が世界の映画祭で数々の賞を受賞し大きな注目を集めたアッシュ・メイフェア監督の長編第2作。望まぬ性に生まれたサンと、ボクサーのナムとの愛の軌跡を、監督自身の中学時代の経験や記憶、トランスジェンダーの友人をモデルに、鮮烈なラブストーリーに創り上げた。「ベトナムでは今もなお、トランスジェンダーコミュニティは政府や社会から厳しい批判を受けています」とメイフェア監督が語るように、果敢にタブーとも言えるテーマに挑んでいる。

 予告編は、眠るサンの傍らで「お前はもう完璧な女だよ」とつぶやくナムの悲しげな姿から始まる。そして愛し合う二人が直面する困難が映し出され、手術費用のために街のフィクサー、ミスター・ヴーンと逢瀬(おうせ)を重ねるようになるサンの憂いに満ちた表情が。予告編の中盤、すれ違っていく2人の前にある女が現れ、その愛の物語に嫉妬や裏切り、焦りや不安が影を差し始め、大きな渦に飲み込まれていく様が描かれる。

 ラストは「愛し合う二人にこの街は残酷」という印象的なキャッチコピーで締められ、2人に待ち受けるドラマチックな物語を暗示させる予告編となっている。

 また、ミスター・ヴーン役は、スマッシュヒット作『侍タイムスリッパー』に出演する名バイプレイヤー、井上肇が圧倒的な存在感で演じている。

 映画『その花は夜に咲く』は、3月21日より全国順次公開。

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