伊藤健太郎、芸人たちとのコントで学び 加藤浩次の迫力にも刺激「いつか自分も…」

2024年2月1日(木)10時30分 マイナビニュース

●『インシデンツ2』で再びコントに挑戦
現在DMM TVで配信中のコント番組『インシデンツ2』に出演している俳優の伊藤健太郎。2022年に配信されたシーズン1に続きコントに挑み、今回は“ついてない男”綿貫小次郎を演じた。伊藤にインタビューし、コントのやりがいや芸人たちとの共演について話を聞いた。
元テレビ東京の佐久間宣行氏が企画総合プロデューサーを務める『インシデンツ』は、タブーとされる過激なネタを取り上げ、地上波では放送することができない挑発的な内容で衝撃と笑いを届けるコント番組。シーズン2では、前作に続き森田哲矢(さらば青春の光)、東ブクロ(さらば青春の光)、伊藤健太郎、ヒコロヒー、みなみかわが続投し、新キャストとして加藤浩次が加わった。
——シーズン2への出演が決定したときの心境からお聞かせください。
シーズン1のときに本当に楽しい現場だったので、また出られるんだといううれしさがありました。
——今回は“ついてない男”綿貫小次郎を演じられましたが、どんなことを意識しましたか?
キャラクターとしての冴えない感じや、うまいこといかないなという感じを出そうというのは意識しました。
——小次郎の面白さや注目ポイントを教えてください。
“ついてない男”ですが、決めるところは決めるので、ついてないだけではない部分も楽しんでいただけるのではないかなと。前半から後半にかけて散りばめられた伏線が回収される部分もたくさんあるので、そこも楽しんでもらえたらうれしいです。
——ご自身と小次郎の共通点はありますか?
僕はついてないと思うことがあまりなく、恵まれているなと常に思っているので、共通部分はあまりないですが、空回りする感じとか、こうしたかったのにこうなっちゃったなというのは僕もあるので、そういうところは理解できました。
——演じていて難しかったことがありましたらお聞かせください。
笑いを求めるコメディのシーンでは、芸人さんの中に混じってやらせていただいていたので、空気感を邪魔しちゃいけないなという部分で足し引きはすごく意識しました。
○芸人たちの間の取り方を勉強「少しでも身についていたらいいなと」
——芸人さんに囲まれての演技にプレッシャーはありましたか?
確かにアウェイではあり、大丈夫かなという思いはありましたが、1で経験していましたし、皆さんすごく温かく迎え入れてくださったので、ストレスを感じることなく、普段と同じ感覚でできたかなと思います。
——コントのやりがいはどのように感じていますか?
普段のお芝居とは違う空気感で、間の取り方など芸人さんから盗める部分は盗もうという思いで現場にいました。言葉で表現するのは難しいですが、気持ちいい間というのがあって、「ここ」というところで皆さんツッコんだりボケたりしてくださるので、一緒にお芝居していて「気持ちいいな」と思うことがすごく多くありました。
——本作でのコントの経験は、普段の演技にも生きそうですか?
そうですね。人にツッコむ時の間などはすごく大事で、間によって面白さが変わってくるので、その感覚的なところが少しでも身についていたらいいなと。あと、面白いことというか、そういうベクトルのものをやる時の抵抗がなくなり、何でも挑戦してみようと思うようになりました。
●加藤浩次らから芝居に関して質問も
——芸人さんとの共演で印象に残っていることを教えてください。
森田さんとはいろんな話をさせてもらいました。おいしいご飯屋さんの話などたわいもない話を、芸人さんなので面白く話してくださって、カメラが回っていない時間も楽しく過ごさせてもらいました。
——シーンについて話し合うことは?
芝居的な部分で「ここどうしたらいいと思う?」と聞かれることが多くて、「こういう感じがいいんじゃないですかね」という話はちょこちょこさせていただきました。
——伊藤さんが芸人さんから間の取り方などを盗もうと思ったように、芸人さんたちも俳優である伊藤さんからお芝居について学ぼうとしていたのかもしれないですね。ちなみに、どなたからよく質問されましたか?
僕から教えられることなんてという感じですが、思ったことをお伝えするようにしました。加藤浩次さんが意外と繊細な方で、「今の大丈夫だった?」ってすごく聞かれて、「全然大丈夫ですよ!」という話をしていました。
——加藤さん演じる奇兵会 若頭の明智秀秋から脅されるシーンは迫力がすごかったですが、加藤さんとの共演はいかがでしたか?
本当に反社に見えてすごいなと思いました。本番が始まるとガラッと変わられるので、スイッチの切り替えが見ていて楽しかったですし、すごく貴重な経験をさせていただきました。
——加藤さんから刺激を受けたことなどありましたら教えてください。
加藤さんが演じる反社の感じは、まだまだ自分には年齢的にも経験値的にも出せないなと思いました。自分がやっても違うニュアンスになってしまうだろうなと思ったので、もっと年齢を重ねていったときに、加藤さんのような味が出せたらいいなと。いつか自分もあれぐらいの迫力が出せるようになりたいなと思いました。
——改めて『インシデンツ』シリーズへの参加がご自身にとってどんな経験になったかお聞かせください。
コントの部分に関して僕は素人なので、勉強させていただくことがとても多かったです。間の取り方であったり、盗めるものは盗もうという思いでやっていたので、ほかの作品をやる時にもこの経験が何かヒントになればいいなと思います。
■伊藤健太郎
1997年6月30日生まれ、東京都出身。モデルとしてデビュー後、2014年にドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』で俳優デビュー。主な出演作は、ドラマ『アシガール』(17)、『今日から俺は!!』(18)、連続テレビ小説『スカーレット』(19〜20)、映画『デメキン』(17)、『コーヒーが冷めないうちに』(18)、『惡の華』(19)、『弱虫ペダル』(20)、『十二単衣を着た悪魔』(20)、『冬薔薇』(22)、『静かなるドン』(23)、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(23)など。
(C)DMM TV

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