丸山礼は「すごく真面目で不器用な方」 渡邊圭祐が明かす現場での姿 『すっぴんヒーロー』で共演

2024年2月21日(水)12時0分 マイナビニュース

●丸山は“すっぴんヒーロー”、渡邊は警察官に
タレントで女優としても活躍する丸山礼のTBSドラマ初主演作『すっぴんヒーロー』が2月24日14時より放送される(※一部地域を除く)。本作で変身するとなぜかすっぴんになってしまうというユニークなヒーローを演じた丸山と、相手役を務めた渡邊圭祐にインタビューした。
本作で丸山が演じる主人公・広岡ひろこは、スーパーマーケットの店員でありながら、誰かのSOSを察知すると“すっぴん・めがね・スウェット”姿となり、人々を助けに行くという“すっぴんヒーロー”。渡邊は、ひろこが一目惚れする爽やかな警察官・藤崎役を演じる。
——まずはオファーが決まった時の感想から聞かせてください。
丸山:興奮は遅れてやってきましたが、私はこれまでラブストーリーをやったことがなかったので、すごく緊張しました。決まった時点で「大丈夫かな、私。これってふざけていいやつなのかな?」とも思いました。今までコントじみた作品や役柄が多かったので、今回はそこを封印しなきゃいけないんじゃないかなと心構えをしちゃいました(笑)
渡邊:そうだったんだ! と思ってしまうぐらい、丸山節がちゃんと出ていました(笑)
——渡邊さんは、警察官役でしたがいかがでしたか?
渡邊:ちゃんとした堅い職業の役はたぶん初めてだったので、撮影が楽しみでした。
——演じるにあたり何か準備されたことがあれば教えてください。
丸山:すっぴんの役ですが、私はすぐに髭が生えてくるし、毛穴などもマジでどうしようと思いました。でも、メイクしている時とすっぴんとの差が欲しいという話になったので、眉毛は1カ月ぐらい手入れをするのをやめて、ボサボサのままにしていました。また、スーパーで働いている役なので、タクシー移動をやめて電車にしました。そしたら電車の中でメイクをしている人がいたので、それを見られて良かったです。
渡邊:でも、もう撮影が終わったので、今日はタクシーで来ていましたよね!
丸山:ハハハ! 終わったら役は脱ぎ捨てますから (笑)
——渡邊さんは警察官役ということで特別に何か準備されたりしましたか?
渡邊:僕は信号を守る、みたいな感じで普段通りの生活を心がけていました。
○渡邊のサポートに丸山感謝「“ナイスお兄ちゃん”みたいな感じでした」
——今回共演されてみて、お互いの印象はいかがでしたか?
丸山:渡邊さんは顔面の余白がないなと。私は“拡大コピー”って感じで、私が表示150%だとしたら、彼は表示30%という印象を最初に抱きました。また、現場に入る前に、舞台を見させていただいたりしていたので、かっこいいスラッとした人だなとも思いました。
渡邊:僕は丸山さんをテレビやYouTubeで見ていた印象から、明るい方なんだろうなと思っていましたが、実際お会いしてみると、ものすごく真面目な方でした。また、すごく不器用な方でもありました。
——丸山さんのどういった部分を不器用だと感じたのですか?
渡邊:今もけっこうすらすらと楽しそうにしゃべってらっしゃいますが、別の方向から「丸山さん、今、お願いします」と言われたりすると、めっちゃ怖い顔になるんです(笑)。実はすごく不器用というか、1個1個に全力で注ぐ人だなという印象です。
丸山:その通りで、私は2つのことを同時にできません! 確かに不器用ですね。それは最初の日に言われて、ああ、見抜かれちゃったなと思いました。渡邊さんは今回の現場ですごくかまってくださって、「今こうしたらいいですよ」とか「今こっちに来てこうしてください」とか、すごくサポートをしてくださったんです。“ナイスお兄ちゃん”みたいな感じでした。
——ひろこの妄想シーンがすごく楽しそうでした。
丸山:そこは本領を発揮させてもらいました。渡邊さんはリハーサルの時、すごく笑ってくださったんです。
渡邊:面白かったです!
丸山:ああ、よかった。本当に違う世界観に行っちゃうような妄想癖があるひろこさんなので、没入していただけたらうれしいですし、渡邊さんにもお付き合いいいただいコスプレシーンもあります。
渡邊:本読みで、丸山さんの声だけを聞いた時も面白いなと思いました。そもそも脚本を読んでる時から、これを丸山さんがどうやるんだろうと想像していたのですが、本読みではその想像を超えてきて、撮影に入ると、さらにそこを超えてくるんです。だから僕は、カメラの外でニヤニヤしながら見ていました。
丸山: 渡邊さんが本当にいっぱい笑ってくださったから、めっちゃ助かりました。
渡邊:丸山さんの芸人魂みたいなものを今回とても感じましたが、逆に芸人のギアで来てないということも感じたので、そういう意味ではすごく器用だなとも思いました。
丸山:器用? 不器用? どっち?(笑)
渡邊:(笑)
●自身が手に入れたいスーパーパワーは?
——ひろこは超絶な力を発揮するスーパーヒーローですが、ご自身が手に入れられるとしたらどんな力が欲しいですか?
丸山:掃除する力が欲しいです。本当に掃除が苦手で、精神が乱れていると足の踏み場がたまになくなっちゃう時があるので。今年はきれいにしたいです。また、ひろこさんの怪力パワーも羨ましい。模様替えとかが一気にできそう。
渡邊:僕は料理ができるようになりたいです。包丁さばきがすごい! みたいな感じで。麻婆豆腐とか作りたいし、角煮も上手くなりたいです。
丸山:角煮を誰かに披露したいんですね? 誰に? 「お母さんに」とかはナシですよ。あ、すいません! 「丸山さんにです」とか言ってくれることを期待していました(笑)
渡邊:丸山さんです! と書いておいてください(笑)。
——撮影中に苦労したことやハプニングなどがあれば聞かせてください。
丸山:撮影が4日間しかなかったので、ほぼ平和でしたよね。
渡邊:はい。基本はみんな笑っていました。笑ってNGを出している感じでした。
丸山:あと、イナバウアーをした私を渡邊さんが抱えてくれるシーンがあるんですけど、そこで腰を痛めました。リハーサルからたぶん100回ぐらいやったのですが、すごく後ろに反るんです。顔の距離が近くて、皮膚の香りまでかいじゃったりするハプニングもありました!
——最後にドラマの見どころを教えてください。
丸山:すっぴんでも毎日頑張る女性たちが出てきて、誰かの背中を押してくれる作品になっているかと。私、幸せになっていいのかなとよく思うんですが、ひろこさんのフィルターを通した時、いろんな人と手を取り合いながら笑って幸せになっていいんだ、無条件にみんなそういう資格があるんだと思えました。皆さんにもそういうふうに感じ取ってもらえたらうれしいです。
渡邊:僕もそう思いますが、あえてプラスするなら、本作はプロデューサーさん(TBS入社4年目の國府美和)がすごく熱い思いを持って、初めて企画を通したドラマでもあります。全員が力を合わせて今回の作品を作ったからこそ、いろんな人の背中を押せる作品ができたんじゃないかなと思うので、そこも含めて観ていただけるとより楽しいんじゃないかなと思います。
■丸山礼
1997年4月1日生まれ、北海道出身のタレント、YouTuber、女優。テレビ北海道文化放送『いっとこ!』や『新しいカギ』や『王様のブランチ』、『踊る!さんま御殿』、『サンデージャポン』などバラエティ番組で活躍。TVQ九州放送の冠番組『丸山礼の○○サークル』が2024年1月よりスタート。女優として『警視庁・捜査一課長2020』(20)や『#家族募集します』(21)に出演し、NHKよるドラ『ワタシってサバサバしてるから』(23)でドラマ初主演を果たした。
■渡邊圭祐
1993年11月21日生まれ、宮城県出身の俳優。2018年に『仮面ライダージオウ』で俳優デビュー。主なドラマの出演作は『チェイサーゲーム』(22)、『私のシてくれないフェロモン彼氏』(22〜23)など。現在放送中の大河ドラマ『光る君へ』では藤原頼通役を演じる。映画の近作は『ブラックナイトパレード』(22)、『わたしの幸せな結婚』(23)のほか、『三日月とネコ』が5月24日公開予定。
(C)TBS/撮影:加藤春日

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