松坂桃李、27年大河主演 起用の意図は「作品への理解力」 制作統括の思い「幕末と現代の背景を...」
2025年3月3日(月)13時53分 スポーツニッポン
2027年に放送されるNHK大河ドラマ第66作が3日、発表された。タイトルは「逆賊の幕臣」で、主演は俳優・松坂桃李(36)に決定した。制作統括を務める勝田夏子氏は会見に登場し、松坂の起用理由を明かした。
題材は「勝海舟のライバル」と言われ近代化を支えた「明治の父」小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)。文政10(1827)年、江戸・神田駿河台にある徳川譜代の名門旗本の家に生まれた天才的なエリート官僚で、歴史的には無名ながら、江戸幕府終末期の勘定奉行として、その名は徳川埋蔵金伝説にも登場。さらに1904年の日露戦争の際、日本海軍を率いた東郷平八郎は「日本海海戦でロシア艦隊に勝つことができたのは、小栗さんが横須賀造船所を造っておいてくれたおかげ」と発言しているほどの人物だ。
NHKでは、連続テレビ小説「梅ちゃん先生」(2012)「わろてんか」(17)、大河ドラマ「軍師官兵衛」(14)、土曜ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」(21)などに出演し、勝田プロデューサーとタッグを組んだ。勝田氏は松坂について「演技力、人柄もちろん、各作品の思いを的確に捉えてくださる」と印象を語り「作品の狙いみたいなものを本当に的確に掴んでくださって、同じ方向を向いて、仕事ができる。非常に信頼感があります」と明かした。
また「戦争とか暴力みたいなものがあるとすぐそこに脅威としてあるそういう、あの時代に同じような時代を生きていた小栗さんのあの姿を振り返ることで、今を生きる我々にとって何かとても教訓になるんじゃないか」と、現代と重なる部分があるといい「そういったこともとても深く理解してくださっております」としみじみ。「非常に人間的に“ちょっと欠けた部分”の魅力みたいなものも表現していただけるので、演技力に大変期待をしております」と期待を寄せた。