投資の勝ち組になれるかどうか分かる「11の質問」。稀代の起業家「イエスが5個以上あったら、絶対に投資を始めてはならない」

2024年3月5日(火)6時30分 婦人公論.jp


キムさん「投資の勝ち組になれるかどうかは、『11の質問』でわかる」(写真提供:Photo AC)

2月22日の日経平均株価はバブル期以来、実に約34年ぶりに過去最高値を更新しました。NISA制度の拡充もあり、この機会に投資を始めようと考えている方もいらっしゃることでしょう。そのようななか、韓国人として初めて、アメリカの外食産業で大成功した起業家、キム・スンホさんは、貧しい境遇から成り上がった秘訣を発信しています。キムさんは、「投資の勝ち組になれるかどうかは、『11の質問』でわかる」と言っていて——。

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投資の勝ち組になれるかどうかは、「11の質問」でわかる


まずは、次の質問に対して「イエス」か「ノー」で答えてみてほしい。

1.投資とトレーディングの違いがわからない
2.売りと買いの基準がない
3.お金持ちだと思われたい
4.5年は寝かせておけるだけの資金がない
5.安定した収入がない
6.負けず嫌いだ
7.お金持ちになって人と違う暮らしがしたい
8.早くお金を稼ぎたい
9.複利についてよくわからない
10.今月のクレジットカード決済額を翌月に繰り越した
11.人の言うことを鵜呑みにするほうだ

もしこれらの質問に対して「イエス」が5個以上あれば、絶対にいま投資を始めてはならない。これでは投資どころか、貯金もできない状況だろう。それぞれについて、あらためて触れていこう。

1. 投資とトレーディングの違いがわからない


投資は「協業」であり、「経営参加」でもある。投資という言葉は、企業価値に対して資金を投じるという意味だ。一方、トレーディングは単純な売買にすぎない。農家からリンゴを仕入れて卸売市場で売るのを、投資とは言わない。

これは安く買って高く売る、ただの取引だ。株の売買を通じて利食いをしたり、不動産の権利書をやりとりして値上がり益を得たりする行為は、投資とは言えない。まずは、自分が投資家なのか、トレーダーなのかを区別することが先決だ。これが区別できないと、多額の授業料を払うことになるかもしれない。

2.売りと買いの基準がない

売りと買いについて、自分の基準を持つべきだ。

人が決めた基準ではなく、あなた自身の基準が必要だ。株式市場で最も馬鹿らしい質問は、他人に売り買いのタイミングを聞くことだ。これは自分の基準がないからだ。基準がないというのは、なぜ投資をするのか、自分が納得できる答えがないという意味だ。こうした人は、タイミングよく買えたとしても、決してお金を稼ぐことはできない。売らない限り利益は実現していないからだ。

3.お金持ちだと思われたい

自分をお金持ちに見せたくて高級車を買ったり、ブランドものの高級バッグを買ったりしている人は、投資をする資格がない。お金持ちに見せたくてお金を使うのではなく、お金持ちになったらお金を使おう。

お金持ちになるまでは、全財産を資産形成のために注ぎ込まねばならない。お金は品位あるところに集まるが、品位と贅沢は違う。自分の財産に比べて過度に品位を保とうとするのは贅沢だ。

4. 5年は寝かせておけるだけの資金がない


投資は少なくとも5年は待たないと、価値を生み出さない。「少なくとも」という言葉に注目してほしい。寝かせておけないお金を投資に回すと、その焦りで機会をつぶしてしまうことになる。5年間は寝かせておけるお金だけを投資し、その余裕がないなら、余裕資金ができるまで投資してはならない。

5.安定した収入がない

時間は人間よりも賢明だ。安定した収入がない人は結局、投資資金に手をつけることになる。安定収入はすでに投資に回した資金を守る援軍だ。一定の収入から一定の金額を投資に回して活用しよう。

6.負けず嫌いだ

負けず嫌いな人は、株の小さな値動きにも一喜一憂しがちだ。儲かればあちこちで自慢して食事をおごるので、利益が飛んでしまう。損をしたらがっかりして何もやる気がなくなる。投資で成功するには、冷静沈着であることが大切だ。勝っても負けても、おおらかな気分でいよう。投資はスポーツとは違って、長い目で見なくてはならない。

7.お金持ちになって人と違う暮らしがしたい

電車やバスを使わず、屋台の料理を食べず、街の商店街で買い物をしない人は、マーケットを理解できない。高級車を乗り回し、シェフがあいさつに来るようなレストランに通い、デパートの食料品売り場でシャインマスカットとアップルマンゴーばかり買って食べている人は、投資で成功できない。


デパートの食料品売り場でシャインマスカットとアップルマンゴーばかり買って食べている人は、投資で成功できない(写真提供:Photo AC)

富裕層と大衆の両方の世界に通じているべきだ。いくらお金持ちになっても、常に大衆と触れ合うようにしよう。

8. 早くお金を稼ぎたい


早く稼いだお金は早く手元から消える。早くお金を稼ごうとして、リスクの高い投資で一攫千金を狙うと、仮にうまくいっても、その稼ぎは水に浸けた綿菓子のように消えてしまう。

お金はその持ち主が欲張りだと知ると、自分から去って行くものだ。

急いで稼いで早くお金持ちになろうとする人は、なかなかお金持ちになれないし、ついにお金持ちになれない確率がずっと高い。

9.複利についてよくわからない

複利の何たるかを理解できていない人は、文字の読み方を知らずに大学に入ったのと同じだ。文字を学んでから出直したほうがいい。

10.今月のクレジットカード決済額を翌月に繰り越した

クレジットカードの決済額を翌月以降に繰り越して、その利子を払っている人や、5000円のTシャツを6カ月の分割払いで買うような人は、絶対に投資をしてはいけない。そういう人は利子の概念もなく、収入を管理する能力もなく、消費する資格もない。

クレジットカードを切り捨てて、デビットカードを使うようにしよう。数カ月は不便な思いをするかもしれないが、投資に対する姿勢が変わるはずだ。クレジットカードを使うのは、非常に問題のある経済行為である。

11.人の言うことを鵜呑みにするほうだ

人の言うことを鵜呑みにするのは、いい性格のように見られるかもしれない。だが、当人だけが被害を被るならまだしも、家族につらい思いをさせ、近しい者にも損害を与えるのが問題だ。

他人の言葉を鵜呑みにする人は、たいてい家族の話を聞かない。利害関係のない純粋な忠告をしてくれるのは家族だけだ。

にもかかわらず、人の話を鵜呑みにする人のなかにはタクシー運転手のアドバイスを聞いて投資をする人までいる。主体性がないと、すべて他人の言いなりになり、責任は自分が負う羽目になる。

そんな人は、精神的に自立ができ、どんなことでも疑って合理的に判断できる力がつくまで、動かないほうがいい。あなたの妻や夫が許可するまで、投資は待つべきだ。

※本稿は、『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。

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