愛犬が元気な今だからこそ準備しておきたい。ペット供養を手掛ける住職が教える<いい霊園>を選ぶポイントとは

2024年3月7日(木)6時30分 婦人公論.jp


(写真提供:Photo AC)

環境省が公開しているパンフレット「ペットの終活ノート」によると、犬の平均寿命は約14.6歳だそう。いつかはやってくる愛犬とのお別れをどのように受けとめればよいのでしょうか。今回は、愛知県岡崎市にある圓福寺住職の小島雅道さんが、ペット供養の際に経験したエピソードとともに、愛犬の最後に私たちができることを紹介します。小島さんは、「ほとんどの場合、ワンちゃんは、飼い主さんよりも先に亡くなります」と言っていて——。

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お別れをする前、元気なうちに飼い主さんができること


ペットは話すことができません。調子が悪いことを知らせることもできません。

けれども、いつもより食欲がない、トイレの回数がいつもより多い(少ない)、元気がないなど、何かしら兆候はあります。

少しでも早く気づいてあげることが大切です。

命がある限り、私たち人間も動物も、必ず死を迎えます。

ほとんどの場合、ワンちゃんは、飼い主さんよりも先に亡くなります。

元気なときから準備をしましょう


今、かわいいワンちゃんと楽しい毎日を送っている人にとっては、ペットの死はまだ先のこと、まだ考えたくない、目をそらしたいことかもしれません。

でも、一つお伝えしたいのは、愛犬が健康な今だからこそ、元気なときから準備をしましょう、ということです。

現実的には、まだ子犬のうちから亡くなったときのための情報を集めたり、調べたりすることはないかもしれません。

ただ、いよいよ危ないというときになってから初めて調べるのでは、遅すぎます。

少なくともそれよりもずっと前の段階で、霊園を調べてみたり、実際に近くまで行ったり、霊園にお参りに来ている方から評判を聞いてみたりするのもいいでしょう。

時間に余裕があるときにこそ、行ってみてください。

いい霊園を選ぶポイント


良心的な、いい霊園を選ぶポイントはいくつかあります。

たとえば、動物保護団体に寄付をしている、ボランティア活動をしているか。これは、受付に募金箱があるか、ポスターが貼ってあることなどからわかります。


霊園をやっている方ご自身がワンちゃんを飼っているかどうかも、とても大事です(写真提供:Photo AC)

個人的には、霊園をやっている方ご自身がワンちゃんを飼っている、もしくは飼ったことがあるかどうかも大事だと思います。

私は里親もやっていますが、やはり飼った経験がないと、動物に本当に愛情を持ちにくいのではないのでしょうか。

そして、火葬のときに火葬炉のところまで行って、ちゃんと立ち会えるかどうか。火葬にちゃんと立ち会って、飼い主さん自身でお骨拾いをすることが大事です。

飼い主さんが見ていないところでお骨拾いをしてもらってお骨を返してもらうのではなく、目の前でできるかどうか。それをさせてくれるのが立ち会いです。

個別火葬


ちなみに「個別火葬」というと、文字通り個別で火葬してくれると思いがちです。

でも、これは「個別にお骨をお渡しする」という意味であって、火葬そのものは合同で行われる可能性があります。

なぜかというと、大型犬と小型犬なら合同火葬しても、どちらのお骨かわかりますし、現実的な話をすれば、二体一緒に火葬したほうが、経費や時間、労力が助かるためです。

また「個別一任火葬」も、基本的に立ち会いができません。一任する、つまり、まかせるということなので、火葬は個別でも、立ち会うことはできません。

立ち会いを希望される場合は、「立ち会い個別火葬」をしているところを選ぶ必要があるでしょう。

※本稿は、『愛犬が最後にくれた「ありがとう」』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

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