NEON配給でスマッシュヒット、若き環境活動家たちの怒り描く『HOW TO BLOW UP』公開

2024年3月10日(日)12時0分 シネマカフェ

『HOW TO BLOW UP』©WildWestLLC2022

写真を拡大

『パラサイト 半地下の家族』『燃ゆる女の肖像』などを手掛ける「NEON」の北米配給によりスマッシュヒットとなった『How to Blow Up a Pipeline』(原題)が、邦題『HOW TO BLOW UP』として6月14日(金) より公開決定。特別ティザー予告と場面写真が解禁となった。

本作は、環境アクティビストたちの命懸けの石油パイプライン爆破を描き、FBI が「テロを助長する」と警告した注目作。

環境破壊に人生を狂わされたZ世代の環境活動家たちが、石油パイプラインを破壊する大胆な作戦を実行する。やがて過激な決意が、友人、恋人、苦難に満ちた物語を持つ仲間たちを巻き込みながら暴力の象徴的(=パイプライン)を爆破するという大胆なミッションへと結びついてゆく。若い世代のエネルギーは、予期せぬ混乱を招きながら爆発的フィナーレへと疾走するーー。

2017年設立以降、『パラサイト 半地下の家族』『燃ゆる女の肖像』『TITANE/チタン』、本年度アカデミー賞ノミネート作品『落下の解剖学』など、奇抜で野心的な映画を次々と配給する新進気鋭の映画スタジオ「NEON」が北米で配給。

2023年に公開されると、『ラストナイト・イン・ソーホ ー』エドガー・ライト監督は「絶対に見逃せない、今年のベストの1つ」、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ダニエル・シャイナート監督は「重要で緊急、素晴らしいスリラー!」、『グリーン・ナイト』のデヴィッド・ロウリーは「今年のベスト映画の1本」とコメントするなど新しい才能が年間ベストに挙げ、賛否両論を巻き起こしながらもスマッシュヒットを記録した。

あわせてアメリカのレーベル「Deathbomb Arc」と契約するなど、注目され続けてきたアーティスト 「Dos Monos」の完全未発表音源を使用した特別ティザー予告が到着。

原作は、スウェーデンの気候変動学者アンドレアス・マルムが2021年に著したノンフィクション「パイプライン爆破法 燃える地球でいかに闘うか」。

反奴隷制運動からサフラジェット、公民権運動、南アフリカのアパルトヘイトとの闘い、あるいはガンジーのイギリス帝国軍への献身に至るまで、革命は非暴力を重んじる戦略的平和主義や市民的不服従よりも「サボタージュ(財物を破壊する活動)」や「暴力的な直接行動」が成功をもたらしてきたことを論じたこの本は、美術館での抗議活動を展開するジャスト・ストップ・オイルのムーブメントとも結びつきながら、大きな波紋を呼んでいる。

本作は原作のエッセンスを残しながらも、物語の形に大胆に改変。公開されるや否や、「危険分子が映画に着想を得て、爆発物やその他破壊装置で石油ガスインフラを狙う可能性がある」とFBIが警告し、内部文書が警察、政府、その他インフラを反故する関連各所にも配布されるなど波紋を呼んでいる。

スタッフ&キャストに新しい才能が集結
監督を務めるのは、気候科学者の両親を持ち、気候変動についてのドキュメンタリーからキャリアをスタートさせたダニエル・ゴールドハーバー。原作を読んだ執筆パートナーのジョーダン・ショールからアイデアが持ち込まれ、その大胆なマニフェストを手がかりに、主演を務めるアリエラ・ベアラーと共同で脚本を執筆。

環境問題の緊急性を鑑み、構想からわずか19か月でスクリー ンに命を吹き込んだ。キャストには「マーベル ランナウェイズ」で社会活動家のGertYorkesを演じたアリエラをはじめ、 カンヌ映画祭でグランプリを受賞した『アメリカン・ハニー』で主演のサッシャ・レイン、「ユーフォリア」「ホワイト・ロータス」「YOU」などに出演する人気俳優ルーカス・ゲイジ、『アイム・スティル・ア・バージン』『アシスタント』のクリスティン・フロセス 、『レヴェナント:蘇えりし者』でレオナルド・ディカプリオの息子を演じたフォレスト・グッドラックなど新しい才能が集結した。

また、アーティストDos Monosの、完全未発表音源を使用した異色の特別ティザー予告は、渋谷カルチャーに新しい波を起こす映画コミュニティ「渋谷電影 SHIBUYACINEMACLUB」が制作した映像。『トレインスポッティング』『mid90s ミッドナインティーズ』など90年代のカウンターカルチャームービーを彷彿とさせる疾走感で、若者の怒りを描き出した。

さらに場面写真も解禁。環境破壊に人生を狂わされた若い世代の男女が集結し、石油パイプライン破壊に向けて動き出す様子が映し出されている。この行動に至るまで、彼らの人生にどんな背景があったのか。そう思いを馳せてしまうような衝動や疾走感溢れる場面写真となっている。

また、本作公開にあわせ、新しい映画レーベル「VELVET FILMS」が誕生。ブランドサイトやSNSが立ち上がった。配給は、国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス「Filmarks」を運営する株式会社つみきが立ち上げた映画レーベル「SUNDAE」が務める。

『HOW TO BLOW UP』は6月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、池袋HUMAXシネマズ、シネマート新宿ほか全国にて公開。

シネマカフェ

「スマッシュ」をもっと詳しく

「スマッシュ」のニュース

「スマッシュ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ