温泉オタク会社員が「白い濁り湯は確かにいいけど黒もサイコー」と語るワケ。「日本一黒いモール泉は青森県の東北温泉。湯底が見えない真っ黒な色湯は迫力満点!」

2024年3月9日(土)9時0分 婦人公論.jp


せっかくなら、白濁以外もぜひ推したい(写真提供:Photo AC)

訪れた温泉は約500湯、女ひとりで温泉を巡りまくっているという永井千晴さん。旅行情報誌編集部で働いた経験を活かし、現在は「温泉オタク会社員」としてブログなどで温泉情報を発信しています。その「温泉オタク会社員」こと永井さんが温泉の楽しみ方を紹介する当連載。今回のテーマは「白濁以外も」です。

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「白くて濁った湯」以外も愛そう


白く濁った温泉は、見た目もにおいも「温泉っぽさ」がピカイチで、とっても人気です。過去には白く濁らせるために、入浴剤を投入してしまった温泉地もあるほど。

でも、濁っていなくてもいい温泉はたくさんありますし、色は一概に「効果」や「成分の濃さ」を測るものではありません。

とはいえ、テンションが上がるのは私も同じ。

温泉来た〜って感じがするんですよね。

硫黄のにおいがガンガンして、よく温まって、風情があって、なんだか体中をほぐしてくれる気がするような。白く濁った温泉は、特別感があります。

温泉の色はバラエティ豊か


でも、せっかくなら、白濁以外もぜひ推してもらいたいです。

茶褐色、深緑色、灰色などなど、温泉の色はバラエティ豊か。

ここでは「黒い温泉」にフォーカスして書いていきます。

白もいいけど、黒もサイコーです。

モール泉


黒い温泉はだいたい「モール泉」で、地中の植物成分が染み出た、つるつるした肌触りの、やわらかく心地よい浴感が特徴です。

草っぽい、土っぽいにおいがすることも。色は真っ黒からウーロン茶ほどのあっさりしたものまで様々です。


モール泉は各地で見られますが、「温泉地」として栄えているのは北海道・十勝川温泉が一番の有名どころ(写真提供:Photo AC)

美肌の湯として知られていて、体がずぶりと黒い湯に浸かって見えなくなるのは、何度やってもちょっと不思議な感覚です。

モール泉は各地で見られますが、「温泉地」として栄えているのは北海道・十勝川温泉が一番の有名どころ。

さっぱり軽やかなモール泉をいただいた後に、帯広の豚丼をかきこんで……と、爽快感のある旅行がかないます。

ちなみに、東京・蒲田などに湧いている温泉も、このモール泉です。

日本で一番黒いモール泉


余談ですが、日本で一番黒いモール泉は、青森県の下北半島の根っこにある「東北温泉」です。

湯底がまったく見えない、真っ黒な色湯は迫力満点。

つるつるすべすべなモール泉がドバドバとかけ流されていました。

地元の温泉銭湯といった雰囲気ですが、県外ナンバーや外国人観光客も見られる人気のスポットです。

色湯は見た目から楽しめるすばらしい温泉です。

温泉旅行ビギナーは、まず色湯を目指して旅行するとテンション上がること間違いなし。

※本稿は、『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。

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