上白石萌音✕京本大我、宮部みゆきの時代劇ホラーで初共演「現場の居心地がすごくいい」

2024年3月26日(火)5時0分 マイナビニュース

女優の上白石萌音が主演を務める、テレビ朝日のスペシャルドラマ『霊験お初〜震える岩〜』が、5月4日(21:00〜)に放送されることが26日に発表された。相棒役として、SixTONES京本大我が出演する。
○■宮部みゆき氏の「時代劇×ホラー」を上白石萌音で初映像化
現代ミステリーから時代小説、ホラー、SF、冒険ファンタジーまで幅広いジャンルでベストセラーを生み出す宮部みゆき氏による「時代小説×ホラー」を、「テレビ朝日×東映」のタッグで初映像化する同作。70年以上にわたって培われてきた京都撮影所の時代劇スタッフの技術と最新VFXを組み合わせて制作される。不思議な力=“霊験”を宿したヒロインの町娘を上白石が、その相棒となる“草食系”の与力見習いを京本が務め、ドラマ初共演の二人が凸凹バディを演じる。
○■江戸の町で起きる奇怪な事件の真相は
物語の舞台は江戸時代後期の享和2(1802)年、第11代将軍徳川家斉の治世。主人公・お初は、日本橋通町の一膳飯屋の看板娘。まわりを自然と笑顔にする、明るく活発な性格だが、ある出来事をきっかけに「ふつうの人間には見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる不思議な力=霊験」に目覚める。そんなお初の力を見込んだのが、南町奉行・根岸肥前守鎮衛(やすもり)。彼は世間でささやかれる不可思議な奇談を収集し、「耳袋(みみぶくろ)」と名づけた書物にまとめたことで歴史に名を残した、実在の南町奉行だ。“江戸のXファイル”ともいうべき「耳袋」の素材集めにあたって、肥前守はお初に協力を依頼、サポート役として与力見習いの古沢右京之介(ふるさわ・うきょうのすけ)を引き合わせる。
お初と右京之介が挑むのは、一度死んだ男がよみがえったという奇怪な事件。巷では死者に憑りつかれた=“死人憑き”だと騒がれていたが、やがて”死人憑き”の犯行と思われる連続殺人事件が発生。そして、さらなる謎がお初たちの前に。なんと約100年前、『忠臣蔵』の物語の発端を作った赤穂藩主・浅野内匠頭が切腹した庭に置かれた岩が、夜ごと鳴動しているというのだ。これらの謎は絡まり合い、次第に大きなうねりとなって『忠臣蔵』の奥底に秘められていた悲しくも切ない夫婦の物語へとつながっていくことに。はたして、お初と右京之介がたどり着いた、知られざる『忠臣蔵』の真実とは。
○■上白石萌音×京本大我、互いの印象語る
霊験に目覚めて以来、この世のものではない者たちの怨念や執着を否応なしに感じ取ってしまうようになったお初。「なぜ私はふつうではないのか」と自身の力に戸惑いながらも、“悪意がもたらす悲しみの連鎖を断ち切ることができるのは自分しかいない”と、“人にはない力を持った者”の務めに気づき、力強く立ち向かっていく。ドラマ、映画、舞台と縦横無尽に活躍し、昨年、『舞台 千と千尋の神隠し』『ダディ・ロング・レッグズ 〜足ながおじさんより〜』で読売演劇大賞の最優秀女優賞を史上最年少で受賞した上白石。現在公開中の映画『夜明けのすべて』(松村北斗とW主演)でも高く評価されている彼女が、葛藤を乗りこえて前を向くお初の姿をさわやかに表現する。一方、お初とバディを組む与力見習いの右京之介は一見、頼りない草食系男子だが、実は鋭い洞察力で事件の本質を見抜いていく切れ者。ミュージカルでのキャリアや、主演ドラマ『束の間の一花』(22年/日本テレビ)など映像作品でも存在感を発揮している京本が、繊細な演技で右京之介を立体化していく。
初共演となる二人。上白石は、「京本さんは常にフラットで実直な方なので、私自身も無理せずにいられて、現場の居心地がすごくいいです。右京之介という役にこれ以上ないと思うぐらいハマっていて、だからこそ私も自然とお初になることができたと感謝しています」と全幅の信頼を語った。そして京本は、互いにミュージカルに出演することも多いため、「いつか舞台の上でお会いすることになると勝手に思い込んでいました。だから、こんな意表をついた形での初共演はビックリ」と、ドラマでの初共演となったことに驚きつつも、「上白石さんがそのお人柄で現場を柔らかく包み込んでくださるので、毎日楽しく撮影させてもらいました」と上白石の座長ぶりを明かした。
二人は、「お初と右京之介は、身分を超えて対等に協力し合いながら謎に向かっていく面白いバディ。足りない部分を補い合ったり、得意分野でお互いを助け合ったりする感じが演じていて気持ちが上がります」(上白石)、「見てくださる方々にもかわいらしい、癒される二人だなって見てもらえたらいいな。ホームズとワトソンみたいなバディ感があると思います」(京本)と、お初と右京之介の良きバディぶりをアピールした。
○■上白石萌音(お初 役)コメント
——オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
宮部みゆきさんといえば私の中では時代小説の印象が強く、その世界の中に入ることができるのをとてもうれしく思いました。そして、私は東映の京都撮影所が大好きなので、また、スタッフのみなさんと一緒に新しい時代劇を作ることができるんだ、とワクワクしました。
——ご自身の役柄“お初”はどんな女性ですか?
お初は人には見えないものが見えたり聞こえないものが聞こえたりする力を持っています。原作と違って、ドラマではその力に目覚めるところから描かれるので、怖がったり戸惑ったりする等身大の気持ちに共感していただけたらと思いながら演じました。その一方で、お初には江戸っ子ならではの肝っ玉の据わったところもあって、演じていて楽しい役でしたね。
——不思議な力を持つお初は霊を見たり死者の声を聞いたりしますが、演じていかがでしたか?
現場にはメイクさんや衣装さんの職人技でゾンビや死霊など尋常じゃないものがたくさん出現し、しかも照明の当て方もとても恐ろしくて……演じていて、本当に怖かったです(笑)。でも撮影が続くと慣れてきて、死霊役の方々と談笑したりとシュールで楽しかったですね。現場で撮影したものにVFXで新たな効果が足されるとのことなので、出来上がりはかなり怖い映像になるんじゃないかな。でも怖い部分だけでなく、コミカルだったり、温かかったり、人間の情の深さにスポットが当たるシーンもあったり、とても面白いバランスのドラマになっていると思います。 
——タッグを組む京本大我さんの印象を教えてください。
京本さんは常にフラットで実直な方なので、私自身も無理せずにいられて、現場の居心地がすごくよかったです。右京之介という役にこれ以上ないほどぴったりとハマっていて、だからこそ私も自然とお初になることができたと感謝しています。
——お初と右京之介はどんなバディだと思いますか?
お初と右京之介は、身分はかなり違いますが、そういうものを超えて対等に協力し合いながら謎に向かっていく面白いバディ。お初にも不思議な力がありますが、右京之介にも持って生まれたある才能があって、足りない部分を補い合ったり、得意分野でお互いを助け合ったりする感じが、演じていて気持ちが上がりました!
——視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!
江戸時代の物語ですが、“人間っていつの時代も変わらないんだな”とさまざまな意味で感じていただける作品だと思います。身近な人たちと一緒に、親しみを持って見ていただけたらうれしいです。ぜひ楽しんでください!
○■京本大我(古沢右京之介 役)コメント
——オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
時代劇はとても久しぶりでしたし、そもそも経験値があまりなかったので、最初はちょっと身構えた部分もあったのですが、脚本を読ませていただいたらテンポの軽快さとゾッとする怖いシーンとのメリハリにものすごく引き込まれました。これを実写化したらどうなるんだろうというワクワク感、高揚感があり、撮影が楽しみでした。
——ご自身の役柄“右京之介”はどんな男性ですか?
まず、僕の名字の“京”という字が名前に入っているので“縁”を感じましたね。与力見習いという役どころですが、ドジというかシャイで天然要素もあり、ちょっと頼りないところもあるので序盤まではダメダメな右京之介ばかりが出てきます。でも、実はすごくギャップを秘めている役どころで、後半になるにつれて、そのギャップが浮かび上がってくるんですよね。さらに、右京之介には大きな傷を負った過去もあって、それが物語とリンクしてきてからがどんどん面白くなっていきます。ぜひ右京之介のバックボーンも楽しみにしていただけたらうれしいです。
僕は実年齢29歳で、19歳の右京之介と10歳も違うのですが、普段から幼く見られることが多いのであまり考えすぎず、とにかくこの右京之介という役をまっすぐ生きてみたら役柄の魅力が出てくるかなと思いながら向き合いました。
——草食系という役柄ですが、演じられていかがですか?
草食系みたいな、もどかしい役どころはけっこう多いんですよ。僕自身、草食系か肉食系かと聞かれると……よくわかりません! けっこうサバサバしてますし、特別シャイではないので、右京之介とのギャップを楽しんで演じています。
——タッグを組む上白石萌音さんの印象を教えてください。
僕はミュージカルに出演させていただく機会が多く、上白石さんもミュージカルに挑戦されている印象が強かったので、いつか舞台の上でお会いすることになると勝手に思い込んでいました。だから、こんな意表をついた形での初共演はビックリ。上白石さんがそのお人柄で現場を柔らかく包み込んでくださるので、毎日楽しく撮影させてもらいました。
——お初と右京之介はどんなバディだと思いますか?
二人は身分こそ違いますが、互いに信頼しあい、徐々に育まれた絆によって、居心地のいい関係性を構築していきます。ゆくゆくは右京之介が尻に敷かれるんだろうなと予感しちゃうぐらいのパワーバランスです(笑)。視聴者のみなさんにかわいらしい、癒される二人だなって思っていただけたらいいな。ホームズとワトソンみたいなバディ感があると思います。
——視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!
この作品は、お初と右京之介の関係性のほかに親子関係や夫婦関係が描かれるほか、ホラーやミステリーの要素もあって、これでもかというぐらい盛りだくさん。幅広い層のみなさんに楽しんでいただける作品です。この作品を見ていろいろなことを感じて次の日の活力にしていただけたら幸いです。
○■宮部みゆき氏(原作)コメント
駆け出しのころ、手探りで一生懸命に書きあげた懐かしい作品が、年月を経て、上白石萌音さんと京本大我さんという、今もっとも新鮮なパワーをお持ちの役者さんに演じていただくことで映像化されました。萌音さん、時代劇でもかわいい! お江戸の不思議ミステリーを、たくさんの視聴者の皆様に楽しんでいただけますよう願っております。
【編集部MEMO】あらすじ
日本橋通町一膳飯屋“姉妹屋”の看板娘・お初(上白石萌音)は、岡っ引きの兄・六蔵、ともに店を営む義姉・およしと3人暮らし。ある日、宴会の仕出しを頼まれ、とある武家屋敷に赴いたところ、火事に巻き込まれてしまう。荒れ狂う炎に飲み込まれそうになったとき、お初は突然、無数の黒い影に取り囲まれる。それは炎に焼かれて命を落とした人々の残留思念で、お初はあやうく道連れにされかけるが、黒い影の少女が逃げ道を示してくれたおかげで、逃げまどう人々を率いて無事、屋敷から脱出することができた。こんな不思議な体験は初めてのことで、お初は戸惑う。翌日、姉妹屋に年配の武家が訪ねて来る。彼は南町奉行根岸肥前守と名乗り、お初に奇談怪談の収集を手伝ってほしいと頼む。実は、肥前守はかねてから不可思議な出来事を書き記しており、前日の火事の現場で偶然、お初を目撃。お初には不思議な力“霊験”があることを見抜いたという。肥前守はさっそく“死人憑き”について調べてほしいとお初に依頼する。最近、深川で死んだはずの男が息を吹き返すという不可思議な出来事があったらしい。お初は肥前守からサポート役にと遣わされた与力見習いの古沢右京之介(京本大我)とともに死人憑き事件を調べはじめるが、右京之介はどこか頼りなく、お初はあきれてしまう。やがて“死人憑き”によると思われる、殺人事件が発生して……!?

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