2分でできる、がんこ汚れを作らない習慣とは?綺麗な部屋をキープするための「ついで掃除」のポイント

2024年3月27日(水)12時30分 婦人公論.jp


洗った食器を拭いてちょうどよく湿った布巾で壁とコンロの油汚れや水ハネを拭きます(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

厚生労働省が発表した「令和5年版厚生労働白書」によると、1997年以降、共働き世帯の数が専業主婦世帯より上回り、現在も年々増加している状況です。共働きをする中での家事や、子育てに追われてなかなか休めない人に向けて、「本当にやりたかったこと」をするための時間づくりを発信しているのは、シンプルライフ研究家で時産アドバイザーのマキさん。夫婦ともに会社員の共働きで、娘ふたりと4人で暮らしているマキさんいわく、「家電にルーティンの一部を託す」ようにしたそうで——。

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家電にルーティンの一部を託す


食洗機や洗濯乾燥機はなくてもいいなと思っていましたが、ロボット掃除機だけは、雑誌の企画で試しに使ったときに「わが家に導入したい!」と思いました。

以前も、コードレスのスティック掃除機で10分もあれば家中の掃除機がけが終わっていましたが、料理と洗濯はやらないと生活が回らないけれど、掃除は緊急を要しない家事でもあります。

長い目で健康を考えると掃除はすべき家事にはなるのですが、今日中に終わらせなければいけないかと言われたら、1週間後でも生きる上で支障はありません。

だからロボット掃除機がやってくれるようになってはじめて、今までは優先順位が低いと心のどこかで思いつつ、「よし、掃除するぞ」と気合いを入れて身体を動かしていたんだなぁと気づきました。

価格以上の価値


私が頑張って気合いを入れなくても、ロボット掃除機は時間になると動き出し、AIで学習した間取りの隅々まで、障害物をよけながら、小さなほこりまで見逃さずに掃除してくれます。

今はいろいろな機種が出ていて、わが家は検討の末、掃除機が自分でゴミ捨てまで行い、水拭きも自動でやってくれる「エコバックス」を使っています。ゴミを吸い上げるだけでなく、回転式モップがフローリングを水拭きしてくれるので床を清潔に保つことができています。

最新家電は高額なので慎重に検討しましたが、機械に家事をまかせるとこんなに気持ちがラクになるんだ、と私にとって革命でした。

いつもきれいな床を見るたびに価格以上の価値を感じます。


『これからの人生を豊かにする 時産 時間と心に「余白」が産まれる暮らし方』(著:マキ/文藝春秋)

設定した時間になると自動で掃除がはじまるという特性を利用して、朝子どもたちが家を出る時間の5分前に動くようにセットしています。

ロボット掃除機が動きはじめたらそろそろ出発の時間だ、と家族みんなが認識できるようになり、「そろそろ出る時間だよ」と言わなくてよくなりました。

また、床にものが落ちていたらロボット掃除機の障害になります。「お母さんが掃除のときに片付けてくれるだろう」から「ロボットに吸い取られるから大切なものを片付けなきゃ」へと、子どもの成長段階でちょうどいい意識の変化を促せたかもしれません。

「ついで掃除」で汚れをためない


床掃除はロボットにまかせるとして、キッチンの油汚れ、洗面台やお風呂、トイレなど水回りの汚れも日々の掃除が必要です。

きれいな状態はキープしたいけれど、掃除が好きというわけではない……というジレンマを解消するため、日常動作に「ついで掃除」を組み込んでいます。

【ついで掃除いろいろ】

・食事が終わったらテーブル横に置いてあるウェットティッシュでダイニングテーブルを拭き、余力があれば椅子も拭きます。

・洗った食器を拭いてちょうどよく湿った布巾で壁とコンロの油汚れや水ハネを拭きます。掃除後の布巾は洗濯機へ。

・冷蔵庫は、週に一度の宅配が届く前のストックが少なくなった状態のときに、庫内をアルコールで拭き上げます。


宅配サービスが来る直前は冷蔵庫の中が比較的すっきりしているので、アルコールスプレーを使って掃除がしやすい。(写真:『これからの人生を豊かにする 時産 時間と心に「余白」が産まれる暮らし方』より)

・洗面ボウルは、ハンドソープで手を洗うついでに泡がついた手で「なで洗い」。気分がのったときは手を拭くタオルで鏡と水洗金具の水アカや石けん汚れを拭き取り、掃除後のタオルは洗濯機へ。

かかっても2分


・お風呂の浴槽は、夫が朝シャワーをするついでにボディソープをスポンジにつけて洗います(水や皮脂のアカを落とすだけなら専用洗剤でなくてもいいと解釈しています)。

・排水溝の髪の毛は気づいたときにティッシュで拭きとります。窓のないユニットバスの場合は24時間換気扇をつけっぱなしにすることでカビ予防ができると知り、壁や床は軽くシャワーで流したあと換気扇をつけ乾燥させています。

・トイレの便器や床は3日に1回くらいトイレに流せるクリーナーシートで拭きます。トイレに入ったついでに便座などを拭き上げるため、わざわざトイレ掃除をしにきたという感覚にはならずにすんでいます。

どれも30秒くらい、かかっても2分ですみ、流れの中でほぼ無意識に身体を動かしているので、「掃除しよう!」と意気込まなくても気づいたら「なんだかいつもきれいだな〜」と感じられる状態が続きます。

がんこな汚れになるまで放置しないから、強力な洗剤の出番もなく、年に一度の大掃除も今は季節のイベント感覚で、そんなに大変だなと思わなくなりました。

※本稿は、『これからの人生を豊かにする 時産 時間と心に「余白」が産まれる暮らし方』(文藝春秋)の一部を再編集したものです。

婦人公論.jp

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