中村アン、初主演連ドラは余裕ゼロで4キロ減 6年前は「“頼り方”知らなかった」

2024年4月10日(水)8時0分 マイナビニュース

●初主演連ドラから6年、成長は
女優の中村アンが主演を務める読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『約束〜16年目の真実〜』(毎週木曜23:59〜)が、あす11日にスタートする。今作は、連続殺人犯となった父の無実を信じて刑事となった主人公・桐生葵(中村)が、16年ぶりに故郷に戻ってきた途端、ある失踪事件が起きるところから始まるオリジナルの心理サスペンスドラマ。葵が追う連続殺人事件の真実と、バディとなった刑事・香坂慧(横山裕)が抱える過去……2つの事件が、“ある存在”によって1つにつながったとき、連続殺人事件の真犯人、そして、16年間隠されたこの町の真相が明らかになる——。
今回は中村に、今作の見どころや役どころ、バディを組む横山の印象についてインタビュー。初主演ドラマ『ラブリラン』(18年)と同じ放送枠へのカムバックということで、「4キロ痩せた」と振り返る当時の思いや、6年間で成長したこと、女優として大切にしていることも聞いた。
○初サスペンス、犯人知らない状態で演じたい
——まずはドラマ『約束 〜16年目の真実〜』と、中村さん演じる主人公・葵について教えてください。
1話完結ではなく、主人公・葵の高校生時代から始まる連続殺人事件を中心にストーリーがつながっているので、毎週見逃せない考察サスペンスドラマになっています。葵は過去に父親が逮捕された加害者家族なのですが、果たしてそれは真実だったのかと考えていて、その疑念を晴らすために刑事になって故郷に帰ってきました。正義感が強くて、ちょっとドライなキャラクターです。
——役作りのために、髪を切られたとか。
伸ばしていたのですが、台本を読むと葵は短いほうがいいなとイメージが膨らんで、潔く切りました。
——サスペンスは初めてということですが、心がけていることはありますか。
結末を知って演じるとお芝居がわざとらしくなってしまいそうだなと感じたので、犯人は隠してくださいとお願いしました。葵のキャラクターはぶらさずに、視聴者の皆さんと同じ目線でいたいと思っています。
○「毎日が本当に必死」だった初主演連ドラ
——読売テレビ制作のドラマは、連ドラ初主演を務めた『ラブリラン』(18年)以来の出演となります。同じ木曜深夜のドラマ枠に、再び主演として帰ってくることができた喜びはありますか。
信頼できるスタッフの方々と、ホームのように感じられる場所でまたご一緒できてうれしいです。もちろん新たにご一緒させていただく皆さんもたくさんいますので、新鮮な気持ちで臨みたいと思っています。
——佐津川愛美さんとも、『ラブリラン』に続く共演ですね。
さっつん(佐津川)は『ラブリラン』で親友役だったのですが、今回も同級生役でまた共演できてうれしいです。ほかの皆さんははじめましてですが、テレビでご活躍を拝見している方々なので、一緒にお芝居をするのが楽しみです。
——『ラブリラン』からちょうど6年、ご自身で成長したと感じる点は。
あのときは毎日が本当に必死で、余裕ゼロでした。主演の方ってこんなスケジュールをこなしていたんだって、初めて体感して驚きましたね。撮影中に4キロぐらい痩せたので、今映像を見返すと体がカリカリだなって思うんですけど。まだ誰にどう頼っていいのかが分からず、勝手に自分を追い込んでしまっていたところもあったのですが、今はいろんな経験を経てメンタル的に少し強くなりました。お芝居でも成長を遂げている……はずです!(笑)
——人に頼るのが苦手なタイプだったんでしょうか。
以前は、友達にさえ頼ることができないタイプでした。撮影中はあまり人と会わないのですが、終わってから大変だったことを打ち明けると、逆に友達が「気付いてあげられなくてごめんね」と言ってくれたりして。誰かに相談したところで、自分の問題を解決できるのは結局自分だという思いが強かったので、頼りたいとも思っていなかったし、頼っていいものだとも知らなかったんです。今は共演者の方に心を開いて、話しやすい距離を自分から作れるようになりました。
——お友達が「気付いてあげられなくてごめん」と思わず言ってしまうほど、『ラブリラン』で苦労されていたんですね。
『ラブリラン』をやっていなかったら今の自分はいなかったと思うくらい学ばせていただきました。そんな『ラブリラン』が最近配信でも見られるようになったんです。私もほかの作品を見ようとしたときに表示されて、「はっ!」とビックリしちゃって(笑)。「皆見ないで!」なんて思いつつも、私も家で時間があるときに再生して、「頑張っているな」と思い返しながら見ています。
●横山裕は“旧友”のような感覚
○横山裕とはプライベートで3回遭遇
——今作にも主演というポジションで真ん中に立たれますが、座長として心がけていることはありますか。
『ラブリラン』の撮影がすべて終わったあと、カメラマンさんに、「主演なのに『ついてこい!』と言えるタイプじゃなくてすみません」と声をかけたら、「現場でただ頑張っていれば、その姿勢を見て皆が自然とついていくものだから大丈夫だよ」と言ってくださったんです。昨年の主演舞台でもその言葉を思い出していたのですが、座長だからと特別に気負わず、私はただ作品に向かう時間を一生懸命全うして、全力で臨むだけ。やる気のないリーダーには誰もついていきたくないと思うので。あとは限られた時間の中でも、お話しして親交を深めながらやっていけば、それぞれがプロなのでうまくいくと考えています。
——中村さん演じる葵のバディ・香坂役の横山さんとは初共演ですが、印象を教えてください。
過去に行きつけの焼き鳥屋さんで3回お会いしたことがあるんです。そこでオフの横山さんを少しだけ見ているので、深く知らないとはいえ、お人柄はなんとなく分かっている、どこか“旧友”のような感覚です(笑)。横山さんは音楽、お芝居、バラエティとマルチに活躍されていてキャリアも長いですし、心根がすごく優しそうなので、思っていることを言いやすくて頼りになる存在。ただ演じる役としては、葵は香坂さんを全く信頼していないので、物語が進むにつれてその距離感が変わっていったら面白いなと楽しみにしています。
○“ワクワクする気持ち”と“頑張ること”大切に
——昨年は6本のドラマに出演されるなど、大活躍の中村さんですが、女優として大切にしていることはありますか。
私がワクワクしていないと、見ている方もワクワクできないと思うので、ワクワクする気持ちは大切にしています。お芝居をするうえでも、台本を初めて読んだときのワクワク感を忘れずに持っていたいなと。コミュニケーションもすごく大切にしています。このドラマは登場人物全員を疑う作品ですが、作品を作るうえでは、皆を信頼して、一人で考え込みすぎず、思ったことを口に出して一緒に解決しながら進めていくのが理想。自分はこう思っているけど、誰かはそう思っていないということもありますし。でも何より一番大切にしていることは、いつも全力で、しっかり頑張ることです。
——ありがとうございます。では最後に、今作のアピールをお願いします。
サスペンスなので何を話してもネタバレになってしまう気がして、見どころをお伝えするのがなかなか難しいのですが、連続殺人事件を中心に、次から次へといろいろなことが起こる展開とその心理戦を楽しんでいただきたいです。登場人物がたくさんいるので、一人ひとりを疑いながら見てください。仕事に疲れているときでも、このドラマを見る1時間はワクワクしてくれたらうれしいです。頑張ります!
■中村アン
1987年9月17日生まれ、東京都出身。TBSドラマ『グランメゾン東京』(19)、TBSドラマ『DCU〜手錠を持ったダイバー〜』(22)、映画『名も無き世界のエンドロール』(21)など多くの話題作に出演し、2022年の『DCU〜手錠を持ったダイバー〜』では第4回アジアコンテンツアワードの助演女優賞にノミネートされるなど、その演技力が日本国外からも評価されている。2023年は『イチケイのカラス スペシャル』、『キッチン革命』、『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』、『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』、『大奥 Season2「幕末編」』、『僕の手を売ります』と6本のドラマに出演したほか、『笑ってもいい家』で舞台に初挑戦し、主演を務めた。

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