朝ドラ『あんぱん』好スタート、土曜ダイジェスト版はコア層1位=週間テレビ番組注目度ランキング
2025年4月11日(金)13時16分 マイナビニュース
●『Golden SixTONES』も上々の滑り出し
視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(3月31日〜4月6日)を発表した。
○『対岸の家事』共感を呼び高注目度
4月のテレビ新番組シーズンが開幕し、注目度ランキングでは新番組の健闘が際立った。中でも最も注目を集めたのは、今田美桜主演のNHK連続テレビ小説『あんぱん』。アンパンマンの作者・やなせたかしさんとその妻・小松暢さんをモデルにした本作は、個人全体で68.4%という高い注目度を記録した。
土曜日に放送されたダイジェスト版もコア視聴層で1位(66.8%)、個人全体でもトップ10入りと、週を通じて幅広い層の関心を集めた。
民放では、多部未華子主演のTBS火曜ドラマ『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』が個人全体で3位(63.8%)にランクイン。専業主婦が家事を通して人生を切り開いていく姿が共感を呼んでいる。
また、日本テレビではSixTONESの初冠レギュラー番組『Golden SixTONES』が4月6日にスタート。3月で終了した『行列のできる相談所』の後継として、日曜よる9時枠が23年ぶりに刷新された。コア視聴層で5位(62.5%)、個人全体でも10位(61.7%)と、新番組としては上々の滑り出しを見せている。
一方で、『マツコの知らない世界』(TBS)、『帰れマンデーpresents全国大衆食堂グランプリ』『アメトーーク!』(テレビ朝日)など、定番の長寿番組も引き続き堅調。新旧の番組がバランスよくランクインする週となった。
○一ノ瀬ワタルの『人生最高レストラン』に反響
コア視聴層で2位(63.9%)を獲得した、TBS『人生最高レストラン』。今回のゲスト・一ノ瀬ワタルは、Netflixドラマ『サンクチュアリ-聖域-』で世界的ブレイクを果たした俳優だ。キックボクサーから俳優へと転身した波乱万丈の人生と大相撲ドラマの撮影秘話が視聴者の注目を集めた。
番組では、相撲ドラマのオーディションで四股を500回踏むという離れ技で主演を射止めたエピソードが明かされ、「力士でもこんなにやりませんよ」と周囲を驚かせたことが語られた。さらに撮影に向け、88kgから133kgまで増量した驚異的な肉体改造も告白。その徹底した役作りに、MCの加藤浩次さんも驚がくしていた。
また、一ノ瀬の人生を変えた3つの料理も紹介。キックボクサー時代にタイで「極限状態で味わった! タイ料理」、相撲ドラマ撮影中の「人生が激変! ちゃんこ鍋」など、転機に関わる食の思い出を熱く語った。
特に「夢へのスタート地点で食べた!!牛丼」を「人生最高の一品」として挙げた場面では、上京したての決意とともに味わった一杯の思い出に視聴者も共感。SNSでは「笑えて泣けて感動もあって録画しとけば良かった」「優しい一ノ瀬さんに癒されたぁ」といった反響が相次いだ。
●『ひとつ屋根の下』次女の現在に「めちゃ綺麗」
フジテレビの特番『昭和平成の名場面45連発! あの人ビフォーアフター』は、個人全体で注目度63.7%を記録し、4位にランクインした。芸歴55年の坂上忍がMCを務め、いとうせいこう、島崎和歌子らをゲストに迎えたこの番組は、昭和と平成の芸能界を彩った名場面と出演者の“今”を紹介する構成で視聴者の関心を集めた。
『やまとなでしこ』『白線流し』『ひとつ屋根の下』など、懐かしの名作ドラマが続々と登場。SNSでは「懐かしくて面白くて、ずっと見ちゃった」「ドラマの主題歌、よく聴いてたなぁ」といった投稿が相次いだ。特に『ひとつ屋根の下』で17歳の次女・小梅役を演じた大路恵美(49)の現在の姿が話題を呼び、「素敵な姿は今も変わらない」「めちゃ綺麗でした」と好意的な反応が多数寄せられた。
MCの坂上自身も名作ドラマに出演していたことから、当時の背景を踏まえた進行が番組に深みを与えた。また、小坂明子の『あなた』に「俺これ大好き!」と反応する場面もあり、視聴者からの共感を呼んでいた。
ドラマだけでなく、ヒット曲や流行現象にも触れる多角的な構成が奏功し、昭和・平成ノスタルジーへの関心の高さが改めて証明された番組となった。
REVISIO 独自開発した人体認識センサー搭載の調査機器を一般家庭のテレビに設置し、「テレビの前にいる人は誰で、その人が画面をきちんと見ているか」がわかる視聴データを取得。広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントに視聴分析サービスを提供している。本記事で使用した指標「注目度」は、テレビの前にいる人のうち、画面に視線を向けていた人の割合を表したもので、シーンにくぎづけになっている度合いを示す。 この著者の記事一覧はこちら