「タイムマシンにお願い」「帰って来たヨッパライ」「あの素晴しい愛をもう一度」など加藤和彦の功績をひも解くドキュメンタリー

2024年4月11日(木)17時39分 オリコン

音楽ドキュメンタリー映画 『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』(5月31日公開) (C)2024「トノバン」製作委員会

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 ザ・フォーク・クルセダーズ、サディスティック・ミカ・バンドなど1960年代から90年代、日本の音楽史を変えた不世出の音楽家、故・加藤和彦さんの軌跡を追った初めての音楽ドキュメンタリー映画 『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』が、5月31日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される(配給:ナカチカピクチャーズ)。

 日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズの結成秘話、サディスティック・ミカ・バンドの海外公演やレコーディング風景などを交えた映像、さらに日本のポップスの金字塔とも言える“ヨーロッパ三部作”に隠された逸話などを、関係者インタビューと貴重なアーカイブ映像でつづり、彼の音楽家としての功績をひも解いていく。

 本作は、昨年1月に亡くなった高橋幸宏さん(音楽家)が、加藤さんに寄せた想いから映画化の企画が立ち上がった。本作の企画・構成・監督・プロデュースを手がける相原裕美は「前作『音響ハウス Melody Go Round 』完成試写会の時に、高橋幸宏さんから何気無く『トノバン(加藤和彦)って、もう少し評価されても良いのじゃないかな?今だったら、僕も話すことが出来るけど』と言われたのが、加藤和彦さんに強く興味を持ったきっかけでした。それから、加藤さんのことを調べれば調べるほど、革新的な事や、新しいスタイルを産み出していること等々、音楽業界にいながら加藤さんのことを本当に知らなかった、と愕然となりました。微力ながらこの映画が、加藤和彦さんの再評価につながればと思います」と、コメントしている。

 解禁となった予告編は、加藤さんがリーダーを務めたサディスティック・ミカ・バンドのヒット曲「タイムマシンにお願い」で幕をあける。ジャンルをまたいだ多彩な関係者によるインタビューの一部が切り取られ、サディスティック・ミカ・バンドが日本よりも先にイギリスで評価されることに大きく貢献したクリス・トーマス(音楽プロデューサー)、同バンドのメンバーだった高橋さん、小原礼(ベーシスト/作曲家/音楽プロデューサー)、そのほか、コシノジュンコ(デザイナー)、泉谷しげる(シンガーソングライター/俳優)、きたやまおさむ(作詞家/精神科医)らが、それぞれの言葉で加藤さんへの評価や彼の魅力を語っていく。

 また、日本初のミリオンヒットを記録したザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」をはじめ、時代を先取りした革新的な楽曲のごく一部も紹介。予告編の最後には、「トノバンが残した名曲は、これからも語り、歌い継がれていく」という本作の強いメッセージがナレーションとして添えられた。

 予告編のナレーションは、今作のために新たにレコーディングされた「あの素晴しい愛をもう一度〜2024Ver.」のアレンジャーであり、映画にも出演している音楽家の高野寛が担当。手がけた楽曲のジャンルは多岐に渡り、いつの時代も半歩先をいく音楽家だった一方で、他分野の交流の中でも魅力を放っていた姿に迫る作品となっていることがうかがえる予告編に仕上がった。

 あわせて解禁となった本ビジュアルは、サディスティック・ミカ・バンドによる1976年のライブ・アルバム『ライブ・イン・ロンドン』のジャケットにも使用された鋤田正義氏による写真が使用されている。

オリコン

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