見取り図、泣いた日を明かす “漫才師”肩書に悩み…『上方漫才大賞』奨励賞で「ようやく認められた」
2024年4月13日(土)19時40分 オリコン
大賞未受賞者を対象とした奨励賞の候補には、すゑひろがりず、チキチキジョニー、ヘンダーソン、見取り図、ロングコートダディの5組がノミネートされ、カンテレ・ラジオ大阪の生放送も通じ、ネタ披露で競った。
奨励賞に選ばれたのは、これまで新人賞2回、奨励賞5回候補に挙がりながら、受賞を逃してきた見取り図だった。「うぉーっ!」と“咆哮”をあげ、ガッツポーズ。同期のヘンダーソンに賞状を見せつけ、手荒い祝福でやり返されるなど、喜びが爆発した。
見取り図は、2007年結成。『M‐1グランプリ』で18年〜20年にファイナルに進出し、よしもと漫才劇場(マンゲキ)では劇場番長として人気を誇り、22年に東京進出した。
順風満帆に見える一方、盛山が「M‐1も含めて賞がとれてなかったことがコンプレックスだった」と明かした。17年に『上方漫才協会大賞』文芸部門賞、19年に同大賞を受賞しているが、歴史の長い『上方漫才大賞』は特別な存在。リリーは「漫才師としてようやく認められた感じ」と、トロフィーの重みを確かめた。
昨年は同期の吉田たちに奨励賞をさらわれ「めちゃくちゃ悔しい思いをした」「泣きましたもん」と口々に回顧し、肩書を書く際に「漫才師って名乗っていいか迷った」時期まであったと吐露。盛山は「(今回受賞で)名前が呼ばれてなかったらどうなってたんやろ…」と漏らし、奨励賞の次は「大賞」を目指し、漫才師としてさらなる飛躍を誓った。