「光る君へ」“雅感”ギリギリまで崩し...隆家・竜星涼が大河デビュー“異端児”好演の裏側「嫌いじゃない」

2024年4月21日(日)21時0分 スポーツニッポン

 女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は21日、第16話が放送され、藤原隆家役を演じる俳優の竜星涼(31)が初登場。大河デビューを果たした。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛〜僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 第16話は「華の影」。近江・石山寺からの帰路。まひろ(吉高由里子)は図らずも、さわ(野村麻純)を傷つけていることを知り、落胆。後宮に藤原伊周(三浦翔平)や藤原隆家(竜星涼)らが集って賑わう中、藤原詮子(吉田羊)が現れ、一条天皇(塩野瑛久)らに緊張が走る。その頃、都は疫病が蔓延。ある日、たね(竹澤咲子)がまひろを訪ね、悲田院に行った父母が戻らないと助けを求める。悲田院に向かった目にしたのは…という展開。

 隆家は藤原道隆(井浦新)の次男。伊周、定子の弟で、道長の甥。父の死後、一家没落の憂き目を見るが、冷静かつ闊達な性格で乗り越えていく。のちに大宰府に赴任し、大陸から攻めてきた刀伊と対峙。

 大麻取締法違反(所持)の罪に問われ、懲役6月、執行猶予3年とした東京地裁判決が昨年9月に確定した俳優・永山絢斗の代役。思わぬ形の大河初出演となったものの「天下のさがなもの(荒くれ者)と呼ばれていた藤原隆家。平安時代にして、貴族でありながらも雅な人生とは真逆な武闘派であり、自分の信念を守り屈服しない強い人間。これは男として、また自分の信念にも通じ、とても憧れるものがありました」とコメントしていた通り、内裏の連続放火の黒幕は「(伊周に立腹した)女院(藤原詮子/吉田羊)かもなぁ」「妬まれて結構ではありませんか」「女院でなければ、父上を恨んでいる人ですよ」と言い放つなど、隆家像の一端を早くも体現した。

 撮影現場からの音声コメント「君かたり」が番組公式SNSにアップされた。

 ▼竜星涼 いろいろな本とか史実では、なかなか荒くれ者だったり。平安の貴族の家柄の人間ですけれど、その系統にはなかなかいないような。自分で何かを成し遂げていくという。意外と僕ら兄弟や家族の中ではちょっと異端な感じなんじゃないかなという。そこがまたいいコントラストになって見せることができたらいいのかなと思いながら。僕は結構そういう“さがな者(荒くれ者)”は嫌いじゃないといいますか、好きなので、どちらかというと(笑)。とはいっても、やっぱり貴族として雅感はね。そういう教養だったりは自然と受けてきていると思うので。そういう細かいところは優雅に、だけれど、そこをどの程度どこまで崩したり、偉い人がいる場所や帝がいる前ではそんなことはしないよとか。その崩した部分というのを限界ギリギリのラインまでで皆さんと相談しながらやっているというのが今の楽しい部分かなと思っていますね。

 次回は第17話「うつろい」(4月28日)が放送される。「衆院補選・開票速報」のため、本放送(総合)は通常より10分繰り下げの午後8時10分開始となる。

スポーツニッポン

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