宇多田ヒカル “同期”椎名林檎とテレビ初共演の25年前にしていた「伝説のデュエット」

2024年4月25日(木)11時0分 女性自身

「デビューしたときは同じレーベル(の所属)で、ちょこちょこ会ってるんですけど。それこそ、子供と一緒にごはんとか」


4月13日に放送された『with MUSIC』(日本テレビ系)でそう語ったのは宇多田ヒカル(41)。この日、テレビで初共演をはたした椎名林檎(45)との交流について明かしたのだった。


「番組では、16年に発表した2人のコラボ曲『二時間だけのバカンス』を披露しましたが、絶大な人気を誇る歌姫の共演に、SNS上では《奇跡の瞬間》《神々しい》といった歓喜の声が広がりました」(音楽誌ライター)


平成を代表する女性シンガーの2人は、宇多田が語ったように98年に東芝EMI(当時)からデビューした“同期”。R&Bとロック、それぞれが異なる特徴を持ち、当時はなにかと比較されることもあったが、冒頭の番組で宇多田はこう振り返っている。


「(椎名のことを)尊敬しているし、わりと対照的だって比較されるのを見るんです。対照的かもしれないけど、似てるとこもいっぱいあると思うし」


音楽評論家で尚美学園大学名誉教授の富澤一誠さんは、2人の関係性について次のように語る。


「例えるなら、中島みゆきさんと松任谷由実さんの関係に似ているのではないでしょうか。椎名さんが中島さんなら、宇多田さんがユーミンで“静と動”というイメージです。ユーミンと中島さんも世間的にはライバルと位置付けられることがありましたが、実際は親友。宇多田さんと椎名さんの交流はそれに近いものを感じます」


互いをリスペクトする関係になったのは、音楽関係者やファンの間で“伝説のステージ”と呼ばれる共演がきっかけだという。


「2人は99年10月に開催された東芝EMIの新人アーティストによる業界関係者の向けイベントで、デュオを披露しています。すでに大人気歌手だった2人がピアノをバックにカーペンターズの『I Won’t Last a Day Without You」を歌い上げ、ノリノリの椎名さんが『私たち、東芝EMIガールズです!』と名乗ったのです」(前出・音楽誌ライター)


簡単な打ち合わせをしただけで、リハーサルなしでの歌唱にもかかわらず、息ピッタリのパフォーマンスで聴衆を驚かせたという。それ以降も、宇多田が自身のライブで椎名のヒット曲『ここでキスして。』のモノマネを披露したり、椎名がやはりライブ中にMCで宇多田の再婚(14年)を祝福するなど、2人は“盟友”の間柄に。


「プライベートでは『ユミちん(椎名の本名は裕美子)』『ヒカルちん』と呼び合い、よく連絡を取る仲だそうです」(音楽関係者)


デビュー当時から因縁浅からぬ2人には、シングルマザーとして子育てを経験したという共通点も。


「お互いの育児に関する悩みの相談もしていたと聞いています。椎名さんは、ある時期からライブにお子さんの声を取り入れた演出をするようになりました。宇多田さんも自身の曲にお子さんの声を入れることがありましたが、椎名さんの影響があったようです」(前出・音楽関係者)


盟友の存在に支えられ、また刺激を受けながら歌手活動を続けてきた宇多田は、昨年末にデビュー25周年を迎えた。複数のテレビ番組や、「日本コカ・コーラ」「伊藤忠商事」のCMに出演するなど露出を増やしており、自身初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』もリリースした。冒頭の番組では、宇多田は自身の人生について言及し、


「どんどんいい感じになっていくな、と思ってます。前に戻りたい、とか若くなりたい、若いときに戻りたい、とか思わない。これから初めてなっていく領域も、ちょっと怖さもあるけど、本人的にはいい感じになっていくのかな」


と、前向きな姿勢を見せている。


そんな宇多田の節目の年に彩りを加える“盟友とのステージ共演計画”も音楽業界内でささやかれているという。


「『with MUSIC』はレギュラー放送の初回ということもあり、宇多田さんと椎名さんの共演は日テレ肝いりの企画でした。反響は大きく、2人の人気が改めて示される形となりましたが、ファンを中心に『ライブでの共演を見たい』という声も高まっているのです」(芸能関係者)


現在はそれぞれ別のレコード会社と契約している2人だが、共演に際してのハードルはそこまで高くないという。


「昨今の芸能界同様に、音楽業界でも“専属契約”による縛りは以前ほどきつくないため、レーベルの垣根を超えたユニットは珍しくありません。スケジュールさえ調整できれば、ライブイベントなどで共演が実現する可能性は十分にあるでしょう」(前出・芸能関係者)


“25年ぶりのデュオ”によるステージがファンの前で実現すれば、音楽シーンの伝説の1ページとして刻まれるに違いない。

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