兵動大樹「この先10年プロジェクト」発足「お芝居でも笑いを取れるように」

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　吉本新喜劇の川畑泰史（56）、お笑いコンビ「矢野・兵動」の兵動大樹（53）が25日、今後10年間で様々な舞台公演を作り上げていく「この先10年プロジェクト」を発足。第1弾の舞台公演「なれない」（6月14〜16日、ABCホール）の開催発表会見に出席し、川畑は「同期の兵動君とは昔から一緒に何かをやりたいと思ってた。楽しみ」。兵動は「お芝居でも笑いを取れるように。50代、60代の同世代の方にオッサン2人のチャンレンジを見てほしい」と抱負を語った。演出は大阪芸大4回生で劇団「餓鬼の断食」を主宰する川村智基氏（22）。

　川畑、兵動の2人はNSC大阪校9期生の同期。川畑は吉本新喜劇で座長を務めるなど活躍。一方の兵動は漫才、トークで人気者に。50歳半ばを迎えた2人が、これからの10年をどう生きるか疑問に思い、プロジェクトを発足。舞台・芝居の世界に本気でチャレンジすることを決めた。

　2人とも舞台経験はある。川畑は91年に吉本新喜劇へ入団し、07年6月に座長に就任。23年3月に勇退した。22年には演歌歌手・市川由紀乃（48）の新歌舞伎座公演を演出。同年、NMB48のミュージカル「ぐれいてすとな笑まん」の脚本も担当。昨年10月には音楽劇「ピノキオ〜絵本の中の僕〜」の演出を手がけるなど、座長勇退後も幅広く活動の場を広げている。

　一方の兵動は90年に矢野勝也（53）とコンビ結成。軽妙なトークで知られるようになり、07年にフジテレビ系「人志松本のすべらん話」に出演してから全国区の人気者となった。落語家・桂吉弥（53）と喜劇「はい！丸尾不動産です」ではW主演を務め、テレビドラマにも数多く出演している。

　舞台「なれない」は兵動が養豚場の社長で、川畑が職業訓練生の1人というW主演。演出家に抜擢された若い川村氏は「両親と一緒の世代」の2人に稽古でズバズバと物言う演出家となる。「こんな若い人間に任せていただいて光栄です。ずっと見てきたお二人。どうやって味付けしていくか。ヤバいですね」と稽古、本番を楽しみにしていた。新喜劇では座長を務めるなど、ずっと言う立場だった川畑は「怒ってほしい。成長できる」と期待。兵動も「ドキドキ、ワクワクしてます」とMっ気たっぷりだ。

　「10年後の成長をみてもらいたい」と兵動はやる気満々。これから10年は年1回の公演を予定。「10年後は連ドラとかバンバン出てる」と川畑はニヤリ。「朝ドラで“新、ふたりっ子”を我々が」と兵動も笑いで締めくくった。