東京佼成ウインドオーケストラ常任指揮者に就任 大井剛史、コロナ禍を経て「1回1回のコンサートを丁寧におこなうことを強く意識するようになりました」

2024年4月25日(木)20時0分 TOKYO FM+

4月21日(日)にTOKYO FMで放送された「サンデースペシャル 東京佼成ウインドオーケストラ特別番組 新たな時代の情熱」。この番組は「東京佼成ウインドオーケストラ」とともに、全国の吹奏楽を愛する皆さんにエールを贈るプログラムです。パーソナリティは吹奏楽部出身の長野美郷。ゲストには、今年4月に東京佼成ウインドオーケストラの常任指揮者に就任した大井剛史さんが登場しました。
今回の放送では、大井さんが指揮者を志したきっかけや、課題曲コンクールの魅力などについて語りました。

パーソナリティの長野美郷、東京佼成ウインドオーケストラの常任指揮者・大井剛史さん


◆東京佼成ウインドオーケストラ常任指揮者に就任!
日本が世界に誇るプロ吹奏楽団「東京佼成ウインドオーケストラ」の魅力をお伝えし、吹奏楽を愛する、奏でるすべての人を応援する特別番組も5回目を迎えました。
今回は、この春、東京佼成ウインドオーケストラの常任指揮者に就任された大井剛史さんをお迎えしました。
<大井剛史さんプロフィール>
2024年4月、東京佼成ウインドオーケストラ常任指揮者に就任。東京藝術大学指揮科卒業、同大学院指揮専攻終了。ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉 (現・千葉交響楽団) 常任指揮者、山形交響楽団正指揮者などを歴任。このほか全国の主要オーケストラの多くを指揮。東京藝術大学音楽学部器楽科非常勤講師(吹奏楽)、尚美ミュージックカレッジ専門学校客員教授も務めています。

東京佼成ウインドオーケストラの常任指揮者・大井剛史さん© Ayane Shindo


◆コロナ禍で“指揮者の在り方”を再考
この特別番組のはじまりは2020年。東京佼成ウインドオーケストラの60周年と、新型コロナウイルスの影響で大幅に活動を制限されていた全国の吹奏楽を奏でるみなさんを応援したい思いからスタートしました。
コロナ禍ですべての演奏会がストップし、指揮者の在り方を再考する転機になったと話す大井さん。「制限がありながらも演奏活動ができるようになった感覚は忘れないようにしないといけないと思いました。命あってのことですが、1回1回のコンサートを丁寧におこなうことを強く意識するようになりました。その思いが今も続いている5年間です」と思いを語りました。

東京佼成ウインドオーケストラ© Ayane Shindo


◆指揮者の役割を示してくれた松尾葉子氏の指導
番組では、大井さんに指揮者を志したきっかけを伺いました。
小学生の頃からピアノのレッスンに通っていた大井さんは、中学生で吹奏楽に入部し、演奏の世界にのめり込むようになったそうです。
吹奏楽で打楽器を担当していた大井さんは、指揮にも興味を持ち、経験を重ねるうちに指揮者に憧れを抱くようになったそうです。「音楽を奏でる人生を歩みたいと思うようになりました」と振り返ります。
その後、大井さんは17歳より指揮法を松尾葉子さんから学び、その後もさまざまな指揮者から指導を受けます。大井さんから、松尾さんからの指導で印象に残ったエピソードを聞きました。
やりたい音楽を引き出すのが指揮者の大切な役割だと伝える松尾さんは、まずは大井さんに“ピアノの音を上げる指揮”を指導したそうです。
大井さんは当時を振り返り、「(松尾さんから)『私のピアノを、あなたの指揮でクレッシェンド、だんだん音を大きくさせてみなさい』と言われたんです。音を大きくするために身振り手振りで示すのですが、そういうことができないとダメだよと言われたのが、最初のレッスンでした」と明かします。“指揮者の思い”を演奏者に伝えることが、指揮の根幹だと伝えたかったのではないかと話しました。
◆課題曲コンクールの魅力は「仲間たちとの共感」
そんな大井さんは、全日本吹奏楽コンクールの「課題曲コンサート」で毎年指揮を担当しています。課題曲コンサートとは、全日本吹奏楽コンクール出場を目指す中高生に向け、新旧の課題曲を東京佼成ウインドオーケストラが演奏するもの。現役の学生や多くの吹奏楽ファンが全国から駆け付けます。
プログラムの構想を何年も前から練る大井さんに、課題曲コンクールの魅力を伺いました。
大井さんは、学生時代に打ち込んだ演奏の記憶が色濃く蘇るような課題曲は、1曲が短くて、学生にとって親しみやすさを感じるものではないかと分析。「全部の課題曲がわかりやすいわけではないのですが、みんなで同じ曲を演奏している“共有感”が(課題曲コンクールの)魅力なのかなと思います」と語りました。
大井さんの発言に、パーソナリティの長野は「違う学校に通っていても、課題曲のことなら話が合いますよね。課題曲を通して、音楽で人間関係ができていくことがあります」とうなずきます。大井さんも「大人になって『中学1年生のときの課題曲は何だった?』と聞くと、年齢がバレますよね」と笑顔で話していました。

キャスターの長野美郷、東京佼成ウインドオーケストラの常任指揮者・大井剛史さん


TOKYO FMの音声プラットフォーム「AuDee(オーディー)」では、放送ではお伝えしきれなかった大井さんとのトーク、さらに、高校生の吹奏楽部のみなさんからの質問に、東京佼成ウインドオーケストラのメンバーが答えるスペシャルコンテンツも配信中です。
東京佼成ウインドオーケストラは5月11日(土)、今年の課題曲コンサート4曲が聴ける「かわさき吹奏楽まつり 〜今年の最新課題曲から往年の自由曲、小編成まで!〜」を開催します。詳細や今後の演奏会の情報は、東京佼成ウインドオーケストラの公式Webサイトをご確認ください。
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4月21日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月29日(月・祝) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:東京佼成ウインドオーケストラ特別番組「新たな時代の情熱」
放送日時:4月21日(日)19:00〜19:55
パーソナリティ:長野美郷
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/tkwo2024/

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