岩城滉一 26年ぶり映画主演「無理しないで出来る」ワイルドさは封印 妻に先立たれた老齢男性を熱演

2024年5月11日(土)12時42分 スポーツニッポン

 俳優の岩城滉一(73)が11日、都内で行われた映画「ラストターン福山健二71歳、二度目の青春」公開記念舞台あいさつに出席した。

 1997年公開の映画「なにわ忠臣蔵」以来、26年ぶりの映画主演。温かい拍手が沸き上がる中、爽やかな白いスーツ姿で登場した。撮影を振り返り「もう2年ぐらい。寒いときに撮影していましたけど、自分の中で忘れてきちゃっていて、こういう映画撮っていたなあ」と本音を語ると、会場からは笑いが。

 26年ぶりの映画主演について「26年もたちましたか?朝飯、何食ったかも覚えてないから、もう覚えてないんですけど」と自虐も交え「無理しないで出来る。白髪のままでいいし」と自然体を強調した。

 撮影中、大腿骨を折る大けがを負い、足が不自由だったと明かした岩城は「そしたら監督が家の中で転んだことにしようと、芝居を変えてくれた」という。けが防止のためか「運動靴しか履かなくなりました」と笑顔で微笑んだ。

 また、「新しく始めたいこと」を聞かれ「料理、女房の手伝い」と告白。「昭和生まれの男って台所に入らない。(妻と)2人して“ジジババ”と呼び合っている。料理をこれから。お手伝いしながらしていかんかなと思っている」と意気込んだ。

 映画が夫婦の老後を考える映画がきっかけとなったし、「女房が先に死んだらどうなるのと考えさせられました。精いっぱいやっていけることはやって、健康より幸せがいい。幸せに生きていきたいな」とはにかんだ。

 「人生100年時代」と言われる現代で、一歩を踏み出して様々な人と交流し新たな挑戦をはじめ、自分の“第二の青春”を送ろうとする、人生の最期のページを意識し始めた71歳の主人公・福山健二を演じた岩城。

 年齢を感じさせないワイルドなイメージとは違う風貌で、宮崎美子演じる妻への愛情あふれる、心にしみる演技を披露している。

 本作はNetflixオリジナルドラマ「火花(7・8話)や、ドラマ「ワカコ酒」を手掛けた久万真路監督がメガホンを取り、オリジナル脚本で描く希望の物語。5月10日より全国公開されている。

スポーツニッポン

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