福士蒼汰 技術捨て切り開いた新境地 非道な刑事役「ターニングポイントに」 映画「湖の女たち」

2024年5月12日(日)5時0分 スポーツニッポン

 俳優の福士蒼汰(30)が映画「湖の女たち」(17日公開)で新境地を見せている。冷たい目をした非道な刑事役を「役者としてのターニングポイントになった」と振り返る。

 介護施設で発生した殺人事件をきっかけに、ゆがんだ支配欲を持つ刑事(福士)と殺人容疑をかけられた介護士の女(松本まりか)が出会い、インモラルな関係に溺れていく物語。

 撮影3日目まではNG連発。「脳みそで考えるな」と大森立嗣監督(53)に演技を止められた。役者として培った技術を捨て「福士蒼汰のままカメラの前に立った」。心の機微を最優先に。大森監督が引き出した冷たい瞳は「僕も初めて見た。脳みそが取り換えられたような衝撃だった」。

 2011年デビュー。「準備をした人のところにチャンスは巡る」と柔術、居合、乗馬などで得た経験は全て役に注いできた。「世界の人と話したい」と学生時代から続ける英会話力で昨年、配信ドラマ「THE HEAD」Season2に出演。活躍の場を広げた。「将来は国内と海外の仕事を半分ずつにすることが目標。30代はその準備をしたい」。ボーダーレスな俳優を体現する福士の今後に期待したい。(西村 綾乃)

 ◇福士 蒼汰(ふくし・そうた)1993年(平5)5月30日生まれ、東京都出身の30歳。2011年、ドラマ「美咲ナンバーワン!!」で俳優デビュー。以降、ドラマや映画などで活躍。23年にはHuluオリジナルドラマ「THE HEAD」Season2で天才コンピューター・エンジニアを演じ、海外作品デビューを果たした。1メートル83、血液型O。

スポーツニッポン

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