『エリザベート 1878』日本公開!若さや美しさ…これまでの“シシィ”像を打ち破る

2023年5月15日(月)14時0分 シネマカフェ

『エリザベート 1878』 © 2022 FILM AG - SAMSA FILM - KOMPLIZEN FILM - KAZAK PRODUCTIONS - ORF FILM/FERNSEH-ABKOMMEN - ZDF/ARTE - ARTE FRANCE CINEMA

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第75回(2022年)カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で最優秀演技賞を受賞するなど、世界中から絶賛された『Corsage』が邦題『エリザベート 1878』として8月25日(金)より公開決定、日本版ポスタービジュアルが解禁された。

ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃エリザベート。1877年のクリスマス・イヴに40歳の誕生日を迎えた彼女は、コルセットをきつく締め、世間のイメージを維持するために奮闘するも、厳格で形式的な公務にますます窮屈さを覚えていく。

人生に対する情熱や知識への渇望、若き日々のような刺激を求めて、イングランドやバイエルンを旅し、かつての恋人や古い友人を訪ねる中、誇張された自身のイメージに反抗し、プライドを取り戻すために、ある計画を思いつく…。

映画界ではロミー・シュナイダーが若き日のエリザベートに扮した50年代制作の3部作が大ヒットを記録し、日本でも宝塚歌劇団、東宝ミュージカルの大人気演目の主人公として、「シシィ」の愛称で広く知られる伝説的皇妃、エリザベート。

ドイツ発のNetflixドラマシリーズ「皇妃エリザベート」(22)も好評を博し、シーズン2の制作も発表されるなど、いま改めて注目が高まる中、本作『エリザベート 1878』は、そんな皇妃のこれまで描かれることのなかった40歳の1年間にフォーカス、史実に捉われない大胆かつ斬新な美術と音楽、自由奔放な表現で、それまでの「シシィ」像を打ち破り、「若さ」「美しさ」という基準によってのみ存在価値を測られてきたエリザベートの素顔を浮き彫りにする。

主演のエリザベート役を務めるのは、ポール・トーマス・アンダーソン監督『ファントム・スレッド』(17)の演技が絶賛されて以来、欧米を股にかけて活躍する実力派のヴィッキー・クリープス。本作の圧巻のパフォーマンスで2022年の第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の最優秀演技賞ほか、ヨーロッパ映画賞の女優賞、シカゴ国際映画祭の最優秀演技賞に輝いた。

監督を務めたのは、オーストリア映画界の気鋭マリー・クロイツァー。2016年の自身の『We Used to be Cool』(英題)で主役を演じたヴィッキーからのラブコールに応える形で、監督自ら脚本を執筆し、再タッグを果たした。

エリザベートをリサーチする過程で彼女に心を掴まれた監督は、「エリザベートが苦しまなければならなかった世間からの期待の多くは、今日も女性に課され続けています。美しいということは、未だに最も重要で価値のある女性の特質とみなされているのです」といま、彼女を描くことの意義を語っている。

本作は、撮影監督の『クロッシング・ウォー 決断の瞬間(とき)』や『ヒトラー暗殺、13分の誤算』のジュディス・カウフマンを筆頭に、女性スタッフを中心に女性の視点から「シシィ」像を再構築。第95回(2023年)アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト(オーストリア代表)に選出され、ロンドン映画祭の最優秀作品賞を受賞するなど、各国の映画祭で高い評価を得た。

また、『スペンサー ダイアナの決意』のクリステン・スチュワートやエドガー・ライト監督、パティ・スミスらも本作を絶賛。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のシアーシャ・ローナンも「完全に気に入った!」とコメントするなど、各界著名人から称賛の声が多数寄せられている。



日本版ポスタービジュアルでは、エリザベートのテーマカラーであるスミレ色に彩られたエレガントな壁紙を背景に、豪華なドレスに身を包んだエリザベートが挑発的なポーズと共にこちらを真っすぐに見据える印象的な姿が切り取られる。「お飾りなんかじゃない」というキャッチコピーが添えられ、皇妃を縛り付ける「コルセット(仏語:Corsage)」や、皇室での厳格な儀式、そして世間の理想像から自由になる旅立ちの時を予感させるビジュアルとなっている。

『エリザベート 1878』は8月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国にて順次公開。

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