菅井友香、主演作で実感した「みんなで一つのものを作ることの尊さ」 ソロになってからの変化も語る

2024年5月30日(木)10時0分 マイナビニュース

●ラブコメ初挑戦で胸キュン演出も「難しかった」
元櫻坂46の菅井友香超特急の草川拓弥と共にダブル主演を務める連続ドラマ『ビジネス婚—好きになったら離婚します—』(MBS 毎週木曜25:29〜ほか)が5月23日より順次放送スタート。本作で菅井は「恋愛感情が芽生えたら即離婚」というビジネス婚に同意する女性を演じている。やや現実離れした設定に「私は結構慎重派なんです」と笑いつつも共感できる部分も多かったという菅井が、自身が大切にしていること、さらには俳優としての目標などを語った。
原作は連載スタートからわずか8カ月で1800万PVを記録した、原作:JAMTOON STUDIO 作画:キラト瑠香による人気コミック『ビジネス婚—好きになったら離婚します—』。菅井は、付き合って6年記念日を彼氏と過ごすはずが、当日振られてしまい、恋愛よりも仕事に生きようと決心した矢先に、恋愛感情抜きで結婚を望むハイスペック社長・司と「恋愛感情を持った時点で即離婚」というビジネス婚をしてしまう女性・佐山雅を演じている。
「出演のお話をいただいたときは、ラブコメも初めてでしたしすごく驚きました。しかも漫画を読ませていただくと、雅がすごく可愛くて、私でいいのかな……という思いがすごくありました。でもこんなにうれしいことはないと思ったので、必死に挑戦させていただこうと撮影に臨みました」。
菅井が述べるように、原作ではコミカルな描写も多く、ジャンル的にはラブコメにカテゴライズされるが、もちろんキュンキュンさせる演出は作品には欠かせない。
「最初はすごく難しかったです。視聴者の方にはハラハラドキドキを届けなければいけない。1話目を撮っているときは監督からも『もっとドキッが伝わるように』と演出いただきました。細やかなドキッをちゃんと伝えなければいけないけれど、あまりやりすぎてもダメ。しかもコメディであるので、間も大切になってきます。トライ&エラーを繰り返しながらやっていきました」。
やや現実離れした設定に説得力を持たせる演技、さらには緩急も要求される。菅井にとっても非常に難易度の高いキャラクターへの挑戦となったが、演じた雅に共感できる部分は多かったという。
「雅は恋愛に不器用だったり、司さんに出会うまでは相手に会わせてしまったりするところが、自分でも『分かるな』と感情移入しました。私も人に対して、そういう風になってしまうことが多いので、会社の同僚などが雅に言うセリフなども、スッと自分に落とし込むことができました」。
○“ビジネス婚”はあり? なし?「私は慎重派なのでGOはできないと…」
物語の中心にある「ビジネス婚」という考え方。条件はお互いが「恋愛感情を持たない」ということ。そんな利害関係でつながる2人だ。
「やっぱり難しいんじゃないですかね。利害が一致しているとはいえ、男女が一緒に生活していたら、なにか起こってしまうんじゃないか……と考えてしまいます。でももしかしたら、そういうカップルもいるのかも……というリアリティも感じます」。
そんな「ビジネス婚」。菅井自身の結婚観に当てはめると「あり」なのか「なし」なのか——。
「できないですよね(笑)。やっぱり結婚って、その後の人生を大きく変えるものなので、なかなか簡単には(笑)。私は結構慎重派なので、そこでGOはできないと思います。だからこそ『ビジネス婚』を受け入れるシーンで説得力を持たせるためにどうしたらいいのか……という部分はすごく監督とも話し合いました」。
一方で、結婚はゴールではないという意味で、今後の2人の展開には注目するところが多い。
「結婚後の方が人生は長いですからね。家族となって過ごしていくので。その意味では、どんな形であれ、結婚してから『この人とずっと一緒にいたい』という思いが湧いてくれば、それは運命なのかな。作品のなかで『運命』というセリフが何度か出てきますが、私はそういう運命的なものを信じちゃうタイプですね(笑)」。
●ソロになってからチームワークの大切さをより実感
今回の現場は非常にタイトな撮影だった。だからこそ、共演の草川をはじめとするキャスト、そしてスタッフとのチームワークがとても重要だったという。
「私自身、ドラマの経験が多くはないなか、一日でかなりのカット数のある撮影でした。でも私たちよりも絶対的にスタッフさんの方が厳しいスケジュールだったと思うんです。そのなかでも皆さんとても作品への愛が強く、良いものを作ろうという結束力がすごくて、みんなで一つのものを作ることの尊さを強く実感しました」。
菅井自身、アイドルグループでキャプテンを務めるなど、チームワークの大切さは以前から痛感していた。
「もともとグループにいるときから、コンサートもそうですが、みんなで何かをやるのが好きだったんです。卒業して一人でお仕事をさせていただくことも増えましたが、だからこそよりチームワークの大切さは実感しています。こうした映像の現場もずっと続けられたらいいなと思っています」。
作品を重ねるごとに俳優という仕事へ魅了されてきているという菅井。
「『飛龍伝2020』という舞台で初めて主演をさせていただいたのですが、私が演じたヒロイン・神林美智子の初代を演じていたのが富田靖子さんなんです。年齢を重ねて、とても幅広い役柄を演じていますが、どれも素敵で魅力的。私のなかですごく憧れの俳優さんなんです。まだ一度もお会いしたことがないので、いつか共演できるように頑張りたいです」。
○「ありのままの自分でいいんだなと思えるように」
俳優業ばかりではなく、カンテレの競馬中継番組『競馬BEAT』のMC、テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』のMCなど、ソロになってから多方面での活躍が続く。
「卒業後にMCのお仕事をいただけたのは、自分のなかでは意外だな……と思っているのですが、そうやって新しい面を見ていただけて、自分に任せてくださるというのは、とてもやりがいに感じてしますし、自覚も芽生えてきました。もっと期待に応えたいという思いが強くなってきています」。
自分の評価以上に期待をしてもらえている……という現状。そこには菅井自身の気持ちの変化もあるという。
「あまり焦ったり動揺したりすることが減ってきたような気がしています。最近は『もっとダメな自分を出していこう、いろいろなものを脱ぎ捨てよう』という気持ちになっています」。
こうした変化について「応援してくださる方や、周りにいてくださるスタッフさんの声が大きかった」と語った菅井。
「私の変なところも、ダメなところも笑ってくれたり、ネタにしてくれたりするんです。それによってすごく楽になりました。ありのままの自分でいいんだなと思えるようになったんです」。
それでも菅井は「まだまだもっと出していきたい」と意気込むと「今回の現場でも、慣れない撮影だったので、どこかで『完璧でいなければ』と意識してしまって『本心が見えない』と指摘されてしまったことがありました」と苦笑い。常に“変化”し“進化”していきたいと意気込む菅井。本作も彼女の新たな一面が垣間見える作品になっている。
■菅井友香
1995年11月29日生まれ、東京都出身。2015年に欅坂46(現・櫻坂46)の1期生オーディションに合格し、2017年にキャプテンに就任。2022年11月にグループを卒業し、女優として舞台やドラマに出演するほか、文化放送『菅井友香の#今日も推しとがんばりき』パーソナリティーや、カンテレ『競馬BEAT』、テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』MCも務めている。
(C)「ビジネス婚」製作委員会・MBS

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