ウィリアム皇太子、英仏で「D-デイ」80周年記念式典に出席 キャサリン皇太子妃の近況明かす

2024年6月8日(土)9時26分 Techinsight

仏ジュノー・ビーチ・センターで追悼式典に出席したウィリアム皇太子。カナダのトルドー首相(左)と仏アタル首相(右)から歓迎を受けた(『The Prince and Princess of Wales Instagram「80 years ago Canadian forces played a crucial role in the Allied invasion of Normandy at Juno Beach.」』より)

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ウィリアム皇太子が、英仏で2日間にわたり開催された「D-デイ」の80周年追悼式典に出席した。英ポーツマスの式典では、退役軍人からキャサリン皇太子妃の健康状態を問われる場面があった。皇太子は「彼女は良くなっています」というと、妻の祖母がかつて戦時下の諜報基地で働いていたことを明かした。その翌日にはフランスに渡り、ジュノー・ビーチとオマハ・ビーチで行われた追悼式典に出席した。

第二次世界大戦中、連合軍によるナチス・ドイツ占領下の北西ヨーロッパへの侵攻作戦「ノルマンディー上陸作戦(コードネーム:オーバーロード作戦)」が決行された「D-デイ」から80周年を迎えた。


1944年6月6日の「D-デイ」には、約16万人の連合軍兵士がドイツ占領下のノルマンディー海岸の5つの区間に上陸し、1万人近くの兵士が死傷した。


そして80年前に命を捧げた兵士や献身した退役軍人を称えるため、英仏では2日間にわたる追悼式典が開催された。


現地時間5日には、ノルマンディー上陸作戦の出発点の一つだった英ポーツマスのサウスシーコモンで式典が開催され、チャールズ国王、カミラ王妃、ウィリアム皇太子が出席した。


皇太子は壇上に立ち、「D-デイ」に参加したアラステア・バナーマン大佐が上陸作戦の朝、妻宛てに記した日記の一部を朗読。その後のスピーチで、「私達はずっと、従軍した人々と彼らを見送った人々のことを忘れないでしょう」と述べた。


現地メディアによると、退役軍人と交流したウィリアム皇太子は、がんで治療中の妻・キャサリン皇太子妃の健康状態について問われたそうだ。


皇太子は「彼女は良くなっています。ありがとう。この場所にいられたら良かったのにと思います」と答えると、妻の祖母が第二次世界大戦中、英ミルトン・キーンズの町ブレッチリーにある暗号解読拠点「ブレッチリー・パーク」で働いていたことについて語った。当時は最高機密を扱う諜報基地であり、終戦後も勤務した人々の功績は隠されたままだった。


「皆さんに思い出していただきたいのですが、妻の祖母はブレッチリーで働いていました。ここにいるブレッチリーで勤務した何人かの女性達と共通点があったはずです。彼女(祖母)は最後までそのことを語りませんでした。」


現地時間6日には、ウィリアム皇太子が仏クールソーユ・シュル・メールにあるジュノー・ビーチ・センターで行われた追悼式典に出席した。ジュノー・ビーチはノルマンディー上陸作戦の5つの上陸地点の一つで、カナダ軍が上陸したことから「カナディアン・ビーチ」とも呼ばれている。


皇太子が現地に到着すると、カナダのジャスティン・トルドー首相とフランスのガブリエル・アタル首相から歓迎を受けた。3人は記念碑に花輪を献上し、黙とうを捧げた。


この後、皇太子は壇上に立つと、「今日、平和的な沈黙の中でこの場所に立っていると、あの日、戦いの猛威の中に飛び込んでいくために必要だったであろう勇気を把握することは、ほとんど不可能です」とスピーチを始めた。


「D-デイの攻撃は、歴史上最も野心的な軍事作戦でした。風が強く曇った日の出来事は、最終的にヨーロッパの解放に繋がったが、大きな犠牲を払うことになりました。」


「あなた方全員がヒロイズムと決意を示し、ファシズムを確実に征服したのです。カナダと英国は1944年当時と変わらず、肩を並べています。80年経った今も、同じように共に強くあるのです。」


そして、「自由のために戦った人々の記憶が生き続けるようにすることが、今日、私達が再び集まった理由です。私達の自由に感謝し、あなたの奉仕に感謝します」と締めくくった。


ウィリアム皇太子はその後、ノルマンディー上陸作戦の別の出発地点として知られるオマハ・ビーチを訪れ、世界25か国からの首脳が集まる国際式典に出席した。


画像は『The Prince and Princess of Wales Instagram「80 years ago Canadian forces played a crucial role in the Allied invasion of Normandy at Juno Beach.」「Today we remember the bravery of those who crossed this sea to liberate Europe.」「They did not flag or fail.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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