『バービー』巡り米ワーナーが謝罪を表明 「スタジオとして心よりお詫び申し上げます」

2023年8月1日(火)20時35分 シネマカフェ

『バービー』©2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

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8月11日に日本公開される映画『バービー』を巡り、『バービー』と原爆の父オッペンハイマーを描いた映画『Oppenheimer』(原題)を一緒に鑑賞しようという動きから誕生した造語「バーベンハイマー(Barbenheimer)」がネットミームとして流行し、一部の過激なファンアートに好意的な返信をした『バービー』米公式X(Twitter)に批判が相次いだことを受け、7月31日の『バービー』日本公式アカウントに続いて、米ワーナー・ブラザースが公式声明をプレス向けに発表、謝罪した。

声明は、「ワーナー ブラザースは、最近の配慮を欠いたソーシャルメディアへの投稿を遺憾に思っております。スタジオとして心よりお詫び申し上げます( Warner Brothers regrets its recent insensitive social media engagement. The studio offers a sincere apology.)」という内容の英文で、プレス向けに伝達された。

アメリカでは7月21日の同日に公開されたグレタ・ガーウィグ監督の『バービー』とクリストファー・ノーラン監督の『Oppenheimer』は、超大作シリーズの続編ばかりのハリウッドで久々の作家性が際立つ監督2人のオリジナル最新作であることから映画ファンから大きく注目を集め、トム・クルーズやクエンティン・タランティーノらが「両方観る!」と期待を寄せていた作品。

そこから誕生した「バーベンハイマー(Barbenheimer)」という言葉はSNSでも広まり、このタグをつけて2作品を鑑賞する人が続出したが、同時に原爆投下のキノコ雲や爆風などを、マーゴット・ロビー演じるバービーやキリアン・マーフィ演じるオッペンハイマーの画像を使ってポップに描いたものがミーム化。

これに対し、『バービー』の米公式X(Twitter)が絵文字付きで好意的な返信を続けたことから(現在、該当ツイートは削除)、日本では7月31日ごろから批判が相次ぎ「No Barbenheimer」がトレンド入り。ワーナー ブラザース ジャパンが「このムーブメントや活動は公式のものではありません」と認めた上で、アメリカ本社公式が取った反応を「極めて遺憾なものと考えており」「アメリカ本社に然るべき対応を求めています」と表明し、本国に代わって謝罪していた。

本作のジャパンプレミアは明日8月2日(水)夜に開催。主演のマーゴットとアメリカ・フェレーラの来日はSAG-AFTRA(映画俳優組合、米国テレビ・ラジオ芸術家連盟)のストライキによりキャンセルとなったが、グレタ・ガーウィグ監督とプロデューサーのデイビッド・ヘイマン、高畑充希(日本語吹き替え版バービー役)が参加する予定となっている。

『バービー』は8月11日(金)より全国にて公開。

『Oppenheimer』(原題)の日本公開は未定。キリアン・マーフィほか、エミリー・ブラント、ロバート・ダウニー・Jr.、マット・デイモン、フローレンス・ピューらが出演している。

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