『光る君へ』第47話 黒木華“倫子”「殿とはいつからなの?」の衝撃! X「いきなりホラー」「心臓バクバク」
2024年12月10日(火)20時15分 All About
第47話「哀しくとも」あらすじ
まひろ(吉高由里子)たちは異国の海賊との戦いに巻き込まれ、敵の矢に倒れる周明(松下洸平)。朝廷にも攻撃による被害状況は伝わりますが、摂政・頼通(渡邊圭祐)は対応に動かず、太閤・道長(柄本佑)への報告も止めてしまいます。大宰権帥・隆家(竜星涼)から文を受けた実資(秋山竜次)により状況を知った道長は、大宰府にいるまひろの安否が気がかりに。隆家や仲間たちの働きにより、ひとまず異国の海賊を追い払うことに成功。前例のない事態に褒章を与えるべきか否かで実資と公任(町田啓太)ら公卿の意見が分かれ、結果的に褒章を受けたのは1名のみ。隆家は大宰権帥の役目を終えて都へ戻ることとなり、乙丸(矢部太郎)の強い希望を受けたまひろも同行し帰宅します。
太皇太后・彰子(三上愛)に帰還を報告するため土御門殿を訪れたまひろは、出家して剃髪した道長と遭遇。互いに言葉を呑んで見つめ合う中、道長の嫡妻・倫子(黒木華)に呼ばれたまひろ。倫子は若かりし頃のまひろとの思い出話を語りながら、不意に「あなたと殿はいつからなの?」と切り出します。絶句するまひろに、倫子は「私が気づいていないとでも思っていた?」と微笑み——。
ロバート秋山“実資”が見事! X「めちゃくちゃカッコイイ」
褒章を巡る実資と公任の議論にはそれぞれの義があふれており、胸が熱くなりました。「都であぐらをかいていた我らが、命をかけた彼らの働きを軽んじるなぞあってはならぬ!」と啖呵を切った実資の政治手腕が光る一方、隆家を功労者として認めれば、隆家の兄・伊周(三浦翔平)と反目していた道長のためにならぬと考える公任の友情深さ。X(旧Twitter)では、「ロバート秋山を出オチで終わらせずに一流の政治家として1年描き切ったの凄いよな。視聴者が皆『アンタほどの実力者がそういうのなら……』で納得するもん」「コメディチックな枠なのかと思いきや、国家存亡の危機に対してはどれだけ他の公卿を敵に回してもハッキリと意見が言える実資を、見事に演じていた」「ホンマにロバート秋山さんめっちゃ芝居上手くてビビる。ひとり真っ当に叫ぶ実資さまめちゃくちゃカッコイイ」など、1年に渡り実資を演じきったロバート・秋山竜次さんに称賛の声が殺到しています。
「倫子さますんごい角度でまひろを刺しにいった」
第47話のラストシーンでは、ついに倫子がまひろへ道長との仲を問いただしました。道長の部屋で見つけた“女の字の文”、道長のまひろ/藤式部の重用と執心、彰子が皇子を産んだ祝いの宴での歌のやりとり、まひろの局で2人きりで政について語り合う絆の深さ……。思えば、まさに「私が気づいていないとでも思っていた?」状態のこれまでが思い出されました。Xでは、「倫子さますんごい角度でまひろを刺しにいったね。余韻で心臓バクバクしてる」「まひろ目線だといきなりホラーだが倫子さま目線だと友人としても雇用主としてもずっと好意的に接してきたのにあの仕打ちなわけで、そら一回くらいチクリとやるのは当然の権利」「倫子さまは今更まひろをどうこうしようというよりは、人生の終わりが見えてきた段階で自分史上最大のミステリーを解決しようとしてる気がする」「倫子様気づいてたとはいえ子供の頃とは思うまい…」などのコメントが寄せられています。
第48話「物語の先に」にて、いよいよ最終回を迎える本作。まひろが倫子に道長との関係を打ち明ける一方、道長は自らの死期を悟って最後の決断をします。まひろは道長が危篤という知らせを聞き……。幼い頃に出会い、淡い初恋と切ない別れを経て、2人だけの大切な約束を胸に秘め、特別な絆を強めてきた2人がどのような人生を遂げるのか、目が離せません。
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌などの編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。
(文:地子給 奈穂)