「DeepSeekは1~2分で1~2日分の仕事をする」に、中国ネット「でも勤務時間は変わらない」
2025年2月21日(金)17時0分 Record China
中国メディアの鳳凰網は20日、中国のAIモデル「DeepSeek」について、利用者が「1~2日かかる作業を1~2分でやってしまう」と感嘆したことを伝えた。
中国メディアの鳳凰網は20日、中国のAI(人工知能)モデル「DeepSeek(ディープシーク)」について、利用者が「1〜2日かかる作業を1〜2分でやってしまう」と感嘆したことを伝えた。
報道によると、フェニックステレビ(鳳凰衛視)が開催するキャスター発掘オーディション決勝に出場した候補者の許吉如(シュー・ジールー)さんは「技術革新が生活のペースを加速させることで、逆に人々はゆっくりとした時間を持ち、より健康で幸せに過ごせるようになる」との考えを示した。
その上で、最近引っ越しをした際に、DeepSeekを使って細かいガイドを作成したことを明かし、「縁起の良い日取り、入居のタイミング、準備すべき物、配置場所など(を決めてもらった)。自分でやるとなると、専門家に相談したり、ネットで調べたりするしかない。家族の『八字(四柱推命。中国などの伝統的な占い)』も気にしないといけないかもしれない。これらには1〜2日かかるが、DeepSeekなら1〜2分で終わる」と語った。
中国のSNS・微博(ウェイボー)では「DeepSeekは1〜2分で1〜2日分の仕事をする」がトレンド入り。中国のネットユーザーからは「でも勤務時間は変わらない」「(DeepSeekを使ったら)仕事量がまた増えるじゃないか」「つまり、今の仕事がAIに奪われるということ。どうやってゆっくり過ごす金を稼ぐんだ?」「(AIに奪われて)仕事がないのにゆっくりしていられるわけがない」といった声が上がり、多くの共感を集めた。
また、「技術革新が生活リズムを加速させているのは確かにそうだが、それによってゆっくり過ごせるようにはなっていない」「生活リズムが加速すると人は忙しくなる一方だと思うのだが…」「鉄道が速くなって社会のリズムはゆっくりになったか?まだ目が覚めていないのか?」といった声も。
このほか、「(AIを)神格化し過ぎない方がいい」「AIを完全に信用していいのか?AIが言うことは絶対なのか?人間は自分で判別する能力が必要だと思う」「すべてを信じない方がいい。間違いも少なくない」といった意見も寄せられた。(翻訳・編集/北田)