中国の年越しスタイルに大きな変化―中国メディア

2024年3月3日(日)22時30分 Record China

28日、中国メディア・第一財経は、中国の春節(旧正月)の過ごし方に変化が生じ、マイカーによる近郊都市観光が主流になりつつあると報じた。

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2024年2月28日、中国メディア・第一財経は、中国の春節(旧正月)の過ごし方に変化が生じ、マイカーによる近郊都市観光が主流になりつつあると報じた。



記事は、交通運輸部の李小鵬部長が28日に開かれた記者会見の中で「春運(春節特別輸送体制)期間の移動状況に大きな変化が生じ、マイカー移動が主力になった」との見解を示したと紹介。28日までの33日間で高速道路や一般国道・省道のマイカー移動者数は述べ58億人と過去最高に達したと伝えるとともに、鉄道や航空の旅客数も新型コロナ前を上回ったとした。



そして「春運期間における移動状況の大きな変化の背景には、自動車の普及がある」とし、公安部のデータとして2023年の中国国内自動車保有台数が3億3600万台、運転者数が4億8600万人に達したと紹介。今や自動車がカラーテレビ、冷蔵庫、スマートフォン同様にどの家庭にもある存在になったとし、自動車の普及と交通インフラの充実が相まって、多くの人が春節の帰省に合わせて実家付近の都市をドライブするようになったと伝えている。



また、ドライブ旅行の普及に伴い、従来の人気観光地や大都市だけでなく、これまでは訪れる人が少なかった地方の小都市も観光地としての人気が高まっていると指摘。多くの小都市が持つグルメや美景、豊かな歴史・民俗文化などの観光資源の魅力が急速に高まり、現地では観光業が経済の新たな成長点となることで、中国国内各地域のバランスの取れた発展も促されていると紹介した。



記事は、春節の過ごし方が大きく変化していることについて広東省体制改革研究会の彭澎(ポン・ポン)会長が「もちろん、市民の所得水準向上が関係しているほか、交通インフラの改善、消費観念の変化と向上といった要因がある」と説明した上で、これまで旅行を全くしなかった、あるいは機会が少なかった人々も旅行をするようになり、中国の観光消費のボリュームが拡大し続けているとし「これは観光消費において非常に重要な構造の変化だ」との見方を示したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻)

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