中国で高性能パソコンのレンタルがブーム

2025年4月22日(火)14時30分 Record China

中国で高性能パソコンのレンタルがブームになっています。

ディープシーク(DeepSeek)、ChatGPTなど多くのAIソフトウェアの出現に伴い、計算力コストをいかに抑えるかは一部のテクノロジー企業が解決しなければならない重要な問題となり、多くの企業は購入する代わりにレンタルを選択しています。パソコン機器レンタルのニーズが急増し、多くの高性能機種はレンタル開始と同時に注文が入り、在庫切れとなる現象が出現しています。



北京のあるインテリジェントテクノロジー会社の責任者である趙普氏は、「今年に入ってから、会社の注文が増え、高性能パソコン設備への需要も高まっている。計算能力を購入する場合、グラフィックカードの価格は1枚10万元(約193万円)以上になるが、われわれのようなベンチャー企業にとっては非常に適切ではない。コストを抑えるために、会社はレンタルを選んだ」と話しました。



また、中国東部の浙江省杭州市の人工知能(AI)企業の責任者である孫林君氏は、「高度な計算能力が必要な企業にとって、コンピューター設備は高い頻度で更新する必要があり、最長で1〜2年、最短半年で更新しなければならない。レンタルならば、いつでも需要に応じて最新の設備に交換できる」と語りました。同氏によると、同社は今年、北京、上海、広州、深セン、東京で人員拡充の予定があり、ハイエンドコンピューターの需要が増加し、ハードウェアの更新コストと交換周期の問題を考慮すると、レンタルはより経済的な方法だと考えているそうです。



北京のパソコン機器レンタル企業の責任者である紀鵬程氏によれば、昨年下半期から高性能パソコン機器のレンタル需要が顕著に伸び始めました。AI業界の設備の買い替え速度が加速しているため、最新のハードウェア設備は主に研究開発、デザインなどの企業向けにレンタルされており、2〜3年後、コンピューターの性能は相対的に時代遅れになり、他の企業にレンタルされ、一般的なオフィス、顧客サービス、フロントなどの職場で使用されるようになります。一方、オフィス用パソコン設備のレンタル倉庫の責任者である王海燕氏は、「今年2月から出荷量がピークを迎え、多くの機種がレンタルに出された途端に注文されてしまう」と話しました。



中国を代表する業界調査機関である中研普華産業研究院のデータによると、2026年までに、中国の計算能力レンタルの潜在収入市場規模は2600億元(約5兆元)に達する見込みです。中国電子情報産業発展研究院電子情報研究所の陳渌萍所長は、「消費者は消費の柔軟性と実用性をより重視し、購入よりレンタルという考え方が受け入れられつつある。データ分析に基づいて、レンタルプラットフォームも消費者のニーズと好みを正確に捉え、より個性的なサービスを提供することができる」と話しました。(提供/CRI)

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