庶民は生活苦…韓国で借金返せない人が増加=ネット「金持ちが暮らしやすければそれでいい国」
2024年10月20日(日)12時0分 Record China
2024年10月18日、韓国メディア・毎日経済は「銀行から借りた金を返済できない人の割合がコロナ禍のころよりも増えていることが分かった」「庶民の暮らしは厳しくなるばかりだ」と伝えた。
金融監督院が公表した資料によると、8月末現在、韓国内の銀行のウォン建て貸付の延滞率は0.53%で、前年8月末(0.43%)に比べ0.10ポイント上昇した。前月との比較でも0.05ポイント上昇している。0.53%という延滞率は、新型コロナウイルス感染症の流行前の18年11月(0.6%)以降で最も高い数値。毎年8月基準でも、
18年8月(0.61%)で最も高い。
今年8月の新規延滞発生額は3兆ウォンで、前月より3000億ウォン増えた。
8月末現在の企業向け融資延滞率は0.62%で、前年より0.15ポイント上昇。前月末比でも0.09ポイント上昇した。大企業の延滞率は0.05%で、前年より0.07ポイント下落、前月比では変わらなかった。中小企業は0.67%で、前年比0.23ポイント、前月比で0.11ポイント、それぞれ上昇した。個人事業者の延滞率も上昇している。
家計向け融資の延滞率は0.4%で、前年比0.02ポイント上昇した。
金融監督院は、「四半期末には銀行の延滞債権整理拡大で延滞率が大きく下がる傾向があり、9月末には延滞率は下がるだろう」と予想している。また、現在の延滞率はコロナ禍前の長期平均に比べると低く、銀行の損失吸収力も過去に比べ改善されているため、「まだ管理可能な水準」だと分析している。
この記事には「食堂の食い逃げがなぜ増えたかと思ったら…借金返せない庶民がコロナ禍のころより増えた」とのタイトルがついており、ネットユーザーからは「食い逃げと延滞率に何の関係が?」「金がないからって、食堂に行って無銭飲食するか?」「食い逃げは良心の問題でしょ」「飢え死にするとしても食い逃げなんかしない」など、記事そのものへの批判のコメントが多く寄せられている。
その他、「金持ちが暮らしやすければそれでいい国」「ろくに準備をせず自営業をはじめて、僅かな蓄えも失うパターン」「企業の負債は生産誘発と雇用創出でもあるが、家計の負債は単なる借金。問題はこっちだ」「お金がなくてもやりたいことは全部やりたい、借金と法の怖さを知らない世代」などの声が見られた。(翻訳・編集/麻江)