「風の谷のナウシカ」とセイコーがコラボ、世界観を細部に宿した限定モデル

セイコーウオッチは2月7日、「プレザージュ」ブランド新製品として、スタジオジブリ作品「風の谷のナウシカ」にインスピレーションを受けた数量限定モデルを発表した。国内外で、3月8日から順次発売する。価格は220,000円。数量は世界1,500本（うち国内600本）。
このコラボレーションは、セイコー プレザージュとスタジオジブリが大切にしている「日本の真摯なもの作り」という思想に基づいたもので、「紅の豚」や「天空の城ラピュタ」に続く第3弾のコラボ製品となる。
作中でナウシカが使った、近代の工業製品では見られない優しく温かな印象を持つ道具や機械からインスピレーションを受けたといい、腕時計全体から直線を排し、丸みのあるデザインに仕上げた。
ケースにはヴィンテージ風の加工を施して“使い込まれた道具感”を演出する一方、独自に開発した表面加工技術「ダイヤシールド加工」により、日常使いの擦り傷などからケースを保護する。
ダイヤルは、ナウシカが作中で着用している青い服と同じ色合いのブルー。琺瑯（ほうろう）職人・澤満氏監修のもと、柔らかい光沢と温かみのある青い琺瑯を採用した。6時位置には、ナウシカの服に描かれた紋章をデザインしている。
木の葉のような形の時分針はダイヤルに映えるホワイトカラー、秒針はアクセントとなるゴールドカラーを採用した。
りゅうずは、グローブを着けたナウシカが使うことをイメージして、操作しやすい大型のものを取り付け、その側面には王蟲（オーム）の目を思わせるブルーのガラスをあしらっている。レザーストラップの内側にも王蟲を刻印した。
裏ぶたはシースルー仕様で、回転錘の動きを眺めて楽しめる。ガラス部には、腐海の深部から植物が芽生え、地球が浄化されていく作品のラストシーンをデザインしたほか、風の谷の言い伝えである“Clothed in blue robes, descending onto a golden field.” （そのもの青き衣をまといて、金色の野に降り立つべし）の文言も記した。
搭載するムーブメントは、セイコーの高性能メカニカルムーブメント キャリバー6R55からカレンダー機能を取り除いた、手巻き付き自動巻きムーブメント「キャリバー6R51」。カレンダー機能を省くことで、「風の谷のナウシカ」の世界観が盤面全体に広がったという。
化粧箱は映画のワンシーンがプリントされたスペシャル版。宮崎駿監督からのメッセージ「時間にしばられずに生きましょう」が表記されたカードが付属する。
ケース素材はダイヤシールド加工のステンレススチール、ケースサイズは外径40.5×厚さ12.4mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は日常生活用強化防水（10気圧）。パワーリザーブは約72時間。