フリーの10~12月期、ARRが32%増の232億円‐佐々木CEO「来期は黒字化を目指す」

2024年2月14日(水)19時24分 マイナビニュース

会計ソフト大手のフリーが2月14日に発表した2023年10〜12月期の連結決算は、売上高が前年同期比35%増の60.51億円だった。2023年10月に開始したインボイス制度関連の需要が業績を押し上げた。月間収益を年換算した年間経常収益(ARR)は232億円で前年同期比32%増と右肩上がりで成長している。
また、同期間における有料課金ユーザ企業数は前年同期比18%増の47万2357件。そのうち個人事業主は29万6083件と全体の約6割を占めている。インボイス制度関連の需要の高まりなどを背景に、従業員が20名以上1000名未満の法人であるMidセグメントを中心に法人セグメントの獲得が堅調に推移した。1有料課金ユーザ企業あたりの平均単価であるARPUは12%増の4万9226円だった。
インボイス制度、電子帳簿保存法への対応を完了した企業の割合はMidセグメントにおいても限定的であるといい、同社は今後もこれらの法制度対応に起因する需要は引き続き発生すると想定している。
一方で、インボイス制度開始に向け投資を加速させてきた人件費および広告宣伝費などの影響を受け、営業損益は47億円の赤字(前年同期は26億円の赤字)、最終損益は62億円の赤字(前年同期は48億円の赤字)だった。
14日の決算会見でフリー 代表取締役 CEOの佐々木大輔氏は、「インボイス制度などへの投資は一巡した。24年6月期第3四半期(24年1〜3月)以降は、売上高の継続的な拡大に加え、営業利益は四半期ごとに改善していく見込みだ」と述べた。
2024年6月期の連結業績に関しては、売上高は32%増の254億円と従来予想から据え置いた。なお、調整後営業利益は最大86.5億円の損失を見込む。「来期の2025年6月期は売上高成長をドライバーとして通期での黒字化達成を目指す」(佐々木氏)

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