2024年の半導体市場は回復へ、第1四半期は前年同期比18%増と予測 SEMI

2024年2月19日(月)17時53分 マイナビニュース

SEMIは2月14日(米国時間)、TechInsightsと共同して発行する最新の「Semiconductor Manufacturing Monitorレポート」において、電子機器およびICの売上高が2023年第4四半期より増加に転じ、2024年にはさらなる伸びが予測されることを踏まえ、半導体市場の回復が定着しつつあると発表した。
2023年第4四半期の電子機器売上高は前年同期比1%増となり、2022年下半期以来のプラス成長を記録。この成長は2024年第1四半期にも持続しており、同3%増となることが見込まれるという。この動きにけん引される形で、IC売上高も需要の改善と在庫の正常化が進んでおり、2023年第4四半期は同10%増を記録するなど成長に転じている。また、2024年第1四半期のIC売上高も同18%増とさらにプラス成長となることが予測されるとしている。
設備投資とファブ稼働率は2024年第1四半期から回復へ
設備投資とファブ稼働率は、2023年下半期の大幅な落ち込みの後、2024年第1四半期から緩やかに回復をする見込みです。
設備投資については2024年第1四半期は、メモリ向け設備投資が前四半期比9%増、前年同期比10%増、一方の非メモリ設備投資については前四半期比16%増となる見通しだが、2023年第1四半期の水準には到達しない見込みだという。また、ファブの稼働率については、2023年第4四半期の66%から2024年第1四半期には70%へと改善するほか、ファブの生産能力も2023年第4四半期に前四半期比1.3%増、2024年第1四半期も同程度の増加が予測されるとしている。
なお、SEMIの市場情報担当シニア・ディレクター Clark Tseng(クラーク・ツェン)氏は、「エレクトロニクスおよびIC市場は2023年の低迷から回復しつつあり、2024年は成長が期待されます。ファブ稼働率は現時点では低いままですが、2024年が進むにつれて改善することが見込まれます」と、2024年は年間を通して回復が続いていくことが期待されるとしている。

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