自動化率45%を目指す「NEC PC米沢事業場」に潜入、人とロボットの協調をみた

2024年3月11日(月)9時0分 マイナビニュース

NECブランドPCの国内生産拠点であるNECパーソナルコンピュータ米沢事業場が進化を続けている。
AGV(自動搬送車)や産業用ロボット、バーコードの自動読み取り機器など、革新的なテクノロジーを積極的に導入し、自動化率20%を実現。また、工場内の生産ラインに張り巡らされた約300台のカメラで作業員の動き方をデータとして集め、作業改善につなげている。
2024年度からは、バーチャル環境でラインを構築する取り組みや、人とロボットとの協調をさらに進め、自動化率を45%にまで高めていく計画だ。レベルの高いスマート・マニュファクチャリングに挑む同事業所の取り組みを取材した。
80周年を迎える米沢事業場の歴史
米沢事業所は、山形県米沢市のJR米沢駅から徒歩10分程度のところにある。米沢事業場の歴史は古く、戦時中の1944年に東北金属工業(トーキン)の疎開工場としてスタートしたのが始まりだ。
その後、1983年にNECが出資して米沢日本電気を発足。1984年からNECブランドのノートPCの生産を開始した。レノボの傘下に入った2011年からは、現在のNECパーソナルコンピュータ米沢事業場へと名称を変えた。NECのPC事業における基幹工場としての位置付けは変わっていないが、2015年からはレノボのノートPC「ThinkPad」の生産を開始した。2024年は疎開工場として操業を開始してから80周年という節目にあたる。現在、約400人の社員が勤務している。
取材に応じたNECパーソナルコンピュータ 生産事業部 事業部長の塩入史貴氏は「2011年以降の累計生産台数は約1800万台を超える。ThinkPadの生産台数はそのうち1%で約18万台。約2万通りの多品種生産に対応し、受注してから2日後(首都圏は3日後)には納品できる体制を整えている」と教えてくれた。
生産ラインの20%を自動化、進化した米沢事業所に潜入
「数年前に比べて人の往来や無駄な動きがかなり減った」ーー。塩入氏は米沢事業所の生産ラインを案内しながらこう語った。
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