Galaxy専用の“ほぼ公式”カスタマイズツールを試す、折りたたみスマホ以外でも使う価値あり

2024年3月12日(火)18時49分 マイナビニュース

Galaxyシリーズのスマートフォンで利用できる「Good Lock」というカスタマイズツールをご存知でしょうか。「折りたたみスマホであるGalaxy Z Flip5の外画面で普通のアプリを動かせるようになる」ということでマニアにはそこそこ知られているツールです。
というと、root化してゴニョゴニョ……といった一昔前のアングラな話のように聞こえるかもしれませんが、決してそうではありません。
まず、Good LockはGoogle Playストアではなくメーカー独自のアプリストアである「Galaxy Store」の審査を通過して配信されているアプリです。そして、ストア上では提供元は「Good Lock Labs」という名義になっているものの、よく見れば住所はサムスン電子の本社所在地である京畿道水原市霊通区三星路129ですし、問い合わせ先のメールアドレスもsamsung.comドメインのものです。
要するに、メーカー自身が「端末の標準機能として組み込んで万人向けに提供するのは難しいけど、分かる人だけ使ってみてね」とコッソリ提供してくれている裏メニューと見ていいでしょう。
さて、今でこそGood Lockは冒頭で触れた折りたたみスマホ向けの機能が目玉になっていますが、実は2016年から(現状に近い形では2018年から)存在するツールです。ということはもちろん、Z Flip/Foldシリーズに限らず、非折りたたみスマホでもうれしい機能が多数収録されているというわけです。今回は「Galaxy S22 SCG13」で試してみました。
Good Lockアプリを開くとさまざまな追加機能がずらりと並んでおり、使いたい機能を選んで別途ダウンロードするようになっています。たとえばZ Flip/Foldシリーズのサブディスプレイの機能を拡張したい場合は「Multi Star」というモジュールを探してインストールします。
今回は「Home Up」と「NavStar」の2つのモジュールを使ってみました。
まずHome Upには、通常の設定範囲を超えたホーム画面などの追加設定が収録されています。通常は5×6マスまでとなっているホーム画面やアプリドロワーのグリッドを7×7マスまで増やしたり、アプリをフォルダ分けした際に全画面ではなくポップアップ形式でフォルダを開けるようにしたり、ホーム画面の1ページ目と最終ページをスワイプで行き来できるようにする「ページループ」を有効にできます。
個人的にHome Upの機能で特に気に入ったのは「Task Changer」です。アプリリ使用履歴の画面を好きなスタイルに変更できるもので、横一列にサムネイルが並ぶ通常のもの以外に、2列表示で一覧性の高いグリッド形式や、アイコンとアプリ名だけが並ぶコンパクトなリスト形式を選べるようになります。
こういった部分は通常、各メーカーのUI設計のなかで決定され、ユーザー自身が使いやすいものを自由に選ぶことはまずできないので、細かい要素ですがありがたい機能です。
NavStarはナビゲーションバーをカスタマイズできるツールで、特にボタン操作派の人におすすめ。通常の3ボタンのほかに、画面キャプチャ(スクリーンショット)やF5キー、画面オフなど幅広い機能を持ったボタンを追加できます。右寄せ/左寄せの設定やボタンデザインの変更もでき、かなり自由度の高い内容となっています。
ジェスチャー操作派の人には不要かというと決してそうではありません。「戻る」ジェスチャーの感度を自分の持ち方にあわせて左右別々に調整したり、ジェスチャーハンドル(iPhoneで言うところのホームバー)の長さや色をお好みで変えたりと、こちらも細かな設定ができます。
Good Lockは海外では長年提供されていてGalaxyファンに親しまれているツールですが、販売地域すべてのGalaxy Storeで無条件に公開・配信されているわけではなく、日本で解禁されたのは2023年12月半ばとつい最近のこと。
筆者も以前から存在だけは知っていて今回はじめてじっくりと内容を確認しましたが、数あるAndroidスマートフォンの中からGalaxyを選ぶ理由のひとつにもなりそうな、かゆいところに手が届く慣れたら手放せないツールだと感じました。Galaxy Z Flip5に限らず、対応端末をお持ちの方はぜひ一度チェックしてみてください。

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