Z世代就活生の約7割が出社中心の働き方を希望、配属ガチャも懸念 - 電通が調査

2024年4月15日(月)17時24分 マイナビニュース

電通は4月15日、同社のコンサルティングチーム「採用ブランディングエキスパート」が、2024年卒または2025年卒業予定の全国の大学生・大学院生818人を対象に実施した就職活動に関する意識調査「Z世代就活生 まるわかり調査2024」の結果を公表した。約7割のZ世代就活生が出社中心の働き方を希望し、「配属ガチャ」や「給料」なども気にしていることが明らかになった。
同レポートは、Z世代の就活に関する意識や本音を把握・分析し企業の採用活動に貢献することを目的に、日本全国の2024年または2025年卒業予定大学生・大学院生818人(文系467人、理系351人/大学生531人、大学院生277人、休職・留年中10人)を対象に、2月9日〜2月15日に実施された結果に基づく。なお、同調査は2022年の第1回に続いて今回が第2回となる。
○「出社」を求める学生が最多
入社後の働き方について「オフィスへの出社を中心とした会社」または「リモートワーク中心の会社」のどちらを希望するか聞くと、「どちらかと言えば出社が中心の会社」が最多(54.8%)であったが、「出社が中心の会社」(11.5%)も一定数あった。社会全体ではリモートワークが定着しているものの、対面でコミュニケーションできる出社スタイルを多くの学生が望んでいる結果となった。
また、入社後の教育・研修などについては「ある程度拘束されても、手取り足取り教えてほしい」を「望む」が26.0%、「どちらかと言えば望む」が52.2%。「ある程度放置されても、裁量権を与えてほしい」よりも、大半が細やかな研修・教育機会を希望する傾向が明らかになった。
入社先を決定する就活の最終段階で最も影響をおよぼしたのは「親・家族・親戚」(30.9%)。最近は企業が「オヤカク」と呼ばれる内定者の親の同意を確認する行為が広がっており、その重要性や影響力を裏付ける結果となった。2位が「企業のリクルーター」(22.4%)、3位が「ゼミ・研究室の先輩・同期」「大学の先輩・同期」(17.2%)と、入社先を決める最終段階では「人」から直接見聞きした情報が影響力を持つ傾向があった。
○「配属ガチャ」を懸念する傾向が顕著に
入社後の勤務地やエリアを確約してほしいかどうかを尋ねると、「とてもそう思う」(53.3%)、「まあそう思う」(35.5%)と、88.8%の学生が事前の確約を希望する結果となった。加えて、入社後の職種や配属先、部署を確約してほしいかという質問に対しても「とてもそう思う」(44.4%)、「まあそう思う」(42.9%)と、87.3%の学生が職種や配属先の確約を望んでおり、「配属ガチャ」と呼ばれる状況を懸念する傾向が顕著に表れた。
エントリーする企業選びで重視するポイントを複数回答可で聞いた質問では、1位「給料がいい」(46.7%)、3位が「業績が安定している」(36.3%)となっており、雇用や経済面での安定を求める傾向が明らかになった。一方で、「最も当てはまるものを1つ選ぶ」形式の設問では、1位「自分の夢ややりたいことに近い業界」(16.3%)、2位「業績が安定している」(8.1%)、3位「給料がいい」(7.9%)と、給料を重要視する割合が減る結果となっている。

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