WindowsユーザーはiPerf3を避けるべき、Microsoftが否定的見解示す

2024年4月22日(月)13時15分 マイナビニュース

Microsoftは4月18日(米国時間)、「Three Reasons Why You Should Not Use iPerf3 on Windows - Microsoft Community Hub」において、Windowsでネットワークパフォーマンスの測定にiPerf3を使用すべきではないと主張した。同社は利用すべきではない理由を挙げるとともに、iPerf3の代わりとなる代替ツールを紹介している。
○WindowsでiPerf3を使用すべきではない3つの理由
Windows環境でのネットワークベンチマーキングにおいて、使いやすさと高いカスタマイズ性からiPerf3が使われることがある。しかしながら、MicrosoftはWindowsでiPerf3を使用すべきではないと提唱しており、その理由として、以下挙げている。
○iPerf3はWindowsを公式サポートしていない
iPerf3はESnet(Energy Sciences Network)と呼ばれる組織によって所有および保守されているが、WindowsでのiPerf3の使用は公式にサポートも推奨もしていない。代わりにiPerf2が推奨されており、こちらは公式にサポートしている。
○iPerf3はWindows上でエミュレートされる
iPerf3はWindowsネイティブAPI呼び出しを行わず、エミュレーション層としてCygwinを利用する。そのため、エミュレーションによるパフォーマンス低下や予期しない動作を引き起こす可能性がある。
○古いバージョンのiPerf3を使用している可能性がある
Windowsユーザーは気付かないうちに古いiPerf3を使用している可能性がある。ESnetが管理する公式の最新バージョンは3.16だが、ブラウザで検索すると古いバージョンである3.1.3が結果に表示されるため、間違ってダウンロードしてしまうことがある。
○Microsoftが推奨するiPerf3の代替ツール
Microsoftは、iPerf3を代替するツールとして、ntttcp(Windows NT Test TCP)およびctsTrafficという2つの総合ネットワークベンチマークツールの使用を推奨している。
ntttcpはWindowsネイティブAPIを利用できるため、iPerf3よりも適切な選択肢になるとしている。このツールはWindowsとLinuxの間での互換性も保持している。ctsTrafficはWindows限定のツールで、エンドツーエンドのスループットシナリオに特化しているという。
Windows環境でのネットワークベンチマーキングには、iPerf3よりもntttcpやctsTrafficの使用を検討することが推奨されている。これらのツールはより安定したパフォーマンスと正確なネットワークテストの実施が可能であることが強調されている。

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