Netcraft、生成AIでオンライン詐欺を防止する会話型プラットフォーム発表

2024年5月14日(火)9時29分 マイナビニュース

Netcraftはこのほど、「Netcraft Announces New AI-Powered Innovations to Disrupt and Expose Criminal Financial Infrastructure|Netcraft」において、生成AIを活用した会話型詐欺インテリジェンスプラットフォーム(Conversational Scam Intelligence platform)を発表した。
○会話型詐欺インテリジェンスプラットフォームとは
米国連邦調査局(FBI: Federal Bureau of Investigation)が公開したレポート「(PDF) Internet Crime Report 2023 - FBI」によると、投資詐欺は米国インターネット犯罪苦情センター(IC3: Internet Crime Complaint Center)に追跡された犯罪の中で最も高額とされ、その損失は2022年の33億1000万ドルから2023年は45億7000万ドルへ38%増加したと報告されている。そのため、今後もオンライン詐欺が増加することが懸念される状況となっている。
Netcraftの最高経営責任者(CEO: Chief Executive Officer)は、次のように、会話型詐欺インテリジェンスプラットフォームがオンライン詐欺の被害軽減に役立つとしている。
電子メール、ショートメッセージサービス(SMS: Short Message Service)、その他のチャネルを通じた会話型詐欺は、世界中の金融機関や個人にとって深刻な問題となっている。当社の革新的なアプローチは、人工知能(AI: Artificial Intelligence)の思慮深い使用、広範なクローキング技術、プロアクティブな対策を活用し、データ抽出と犯罪妨害の強力な組み合わせを提供する。
Netcraftの会話型詐欺インテリジェンスプラットフォームは、独自の脅威インテリジェンスによって特定された詐欺師をプライベートメッセージに関与させて詐欺の全貌を明らかにし、将来の攻撃を妨害して防止するという。このアプローチにより、これまで検出できなかったダイレクトメッセージなどを使用する「豚の食肉解体詐欺(Pig Butchering Scam)」などの戦術から顧客を保護できるとしている。
○金融詐欺関連の規制の状況
金融詐欺に関連した規制は変化しており、米国は金融機関に説明責任の強化を求め、また、英国は「承認された支払い(APP: Authorized Push Payment)詐欺」に対する損失を被害者に償還し、その負担割合を送金企業と受取企業とで折半することを求めている(参考:「PSR continues to take bold action on APP fraud as it publishes final reimbursement details ahead of 2024 implementation | Payment Systems Regulator」)。
これまでは送金した被害者だけが損失を被る状況だったが、これからは関係した金融機関も責任を求められる可能性がある。そのため、金融機関には詐欺を阻止するための新しい戦略の構築が望まれており、Netcraftは会話型詐欺インテリジェンスプラットフォームがそのツールとして活用できると説明している。

マイナビニュース

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