写真が苦手な人のお悩みにカメラマンが回答!「水族館の暗い空間でも、ペンギンをうまく撮るコツは?」

2024年5月19日(日)20時45分 All About

撮ってみたものの、イマイチな出来栄えになってしまった写真。どこをどう工夫すればいい写真にできたのか、プロのカメラマンがアドバイスします。

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「この前撮った写真、なんかパッとしないな……」スマホの写真アプリなどを見返して、そんなふうに思ったことはないでしょうか。いい写真を撮れるようになりたくても、どこをどう直せばいいのか分からないという人もいるかもしれません。
そこで「写真撮影に苦手意識がある」という人から寄せられた写真をもとに、カメラマンで「All About」写真撮影ガイドの瀬川陣市が「もっといい写真にするためのヒント」をお伝えします。
今回取り上げるのは、水族館の薄暗い空間でスマホを使って撮影した写真です。

フラッシュ撮影NGの水族館でペンギンをうまく撮るには?


撮影者のコメント

「水族館に行き、スマホでペンギンの写真を撮りました。ペアでぴったり寄り添っている様子がかわいくてカメラを向けたのですが、暗い岩陰にいるところを撮ったためペンギンの姿が目立たなくなってしまいました。
フラッシュ撮影は禁止でしたし、ペンギンに光を当てるわけにはいきません。それでも2羽をもっとはっきり撮るには、どうすればよかったのでしょうか?」

極端な明暗差には「露出補正」や「HDR」を使って対応しよう

手前が明るいのに対して、ペンギンのいる場所が極端に暗いですね。光の強さに極端な偏りがある場面でカメラの「自動露出機能」(写真が適切な明るさになるよう、レンズに取り込む光量を自動で調整する機能)がはたらくと、このようにどちらか一方の明るさに傾いて写ってしまうことがあります。

対処法

同じ構図のままペンギンを明るく写すには、スマホカメラの「明るさ調整(露出補正)」機能を使います。この機能を使って露出を上げて撮れば、ペンギンはもっと明るく写ります(ただし、上げすぎると今度は手前の岩の部分が真っ白に写ってしまうので注意しましょう)。
また「HDR(ハイダイナミックレンジ)」という機能を使えば、極端な明暗差のない状態で撮影できます。自然な明るさの状態の写真を撮りたい場合は、こちらを活用するのがおすすめです。
ズームレンズが使えるスマホカメラなら、構図を変え、ペンギンのいる部分をアップにして撮るのもいいでしょう。ペンギンが画面の中心に来るようにズームして構図を作ります。こうすれば、ペンギンのいる場所の明るさでカメラが露出を測ってくれるので、ペンギンが極端に暗く写ることはないでしょう。
(文:瀬川 陣市(写真撮影ガイド))

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