Googleがテキストから画像/動画/音楽を作成できるAIモデルを発表/MicrosoftがWindowsの月例のセキュリティ更新プログラムを公開

2024年5月19日(日)6時5分 ITmedia PC USER

Googleが、生成AIモデル「Veo」「Imagen 3」「Music AI Sandbox」を発表した

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 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる——そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、5月12日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
●Googleが生成AI「Veo」「Imagen 3」「Music AI Sandbox」発表
 Googleは5月14日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O」にて、テキストから動画や画像、そして音楽を生成できるAIモデル「Veo」「Imagen 3」「Music AI Sandbox」を発表した。
 「Veo」はユーザーの入力したプロンプト(テキスト)から、1分以上の1080p動画を生成可能な動画生成モデルだ。前例のないレベルのクリエイティブな制御を提供し、「タイムラプス」や「風景の空撮」などの専門用語も理解できるとしている。
 画像生成AIの「Imagen 3」は、テキストから高品位な画像を生成可能だ。以前のモデルよりもフォトリアリスティックで本物のような画像が生成できるようになったという。また、これまでの画像生成AIでは、テキストのレンダリングに問題があったが、Imagen 3では、誕生日メッセージやプレゼンテーションのタイトルスライドなども生成可能になっている。
 VeoとImagen 3は、それぞれ、AI Test Kitchen内の「VideoFX」「ImageFX」のプライベートプレビューとして待機リストに登録できる。Veoの一部機能は、将来的にはYouTubeショートなどにも導入予定とのことだ。Imagen 3は、間もなくAI開発プラットフォームVertex AIに導入予定となる。
 「Music AI Sandbox」は、簡単なプロンプトで新しい楽器セクションを作成したり、トラック間でスタイルを転送したりできる音楽ツールだ。YouTubeと提携し、ミュージシャンやソングライター、プロデューサーと協力しているという。現在、生成されたデモ楽曲がYouTubeチャンネルで公開されている。
●MicrosoftがWindowsの月例のセキュリティ更新プログラムを公開
 米Microsoftは5月14日(現地時間)、現在サポートしているWindows 11およびWindows 10の全バージョンに対し、月例セキュリティ更新プログラムの配信を開始した。
 Windows 11 23H2/22H2向けは「KB5037771」、Windows 11 21H2向けは「KB5037770」、Windows 10 22H2/21H2向けは「KB5037768」、Windows 10 1809向けは「KB5037765」となる。
 本更新プログラムでは、CVE番号ベースで68件の脆弱(ぜいじゃく)性に対応した。このうち、深刻度を「Critical(緊急)」と評価しているのは以下の1件だ。
・CVE-2024-30044:Microsoft SharePoint Server のリモートでコードが実行される脆弱性
 また、深刻度は「Important(重要)」ながら、下記の3件は悪用の事実が確認されている。
・CVE-2024-30051:Windows DWM Core ライブラリの特権の昇格の脆弱性
・CVE-2024-30046:Visual Studio のサービス拒否の脆弱性
・CVE-2024-30040:Windows MSHTML プラットフォームのセキュリティ機能のバイパスの脆弱性
 できるだけ早くアップデートをした方がいいだろう。
●Windows 11/10の「クイック アシスト」を悪用した攻撃でMicrosoftが注意喚起
 Microsoftは5月15日(現地時間)、Windows 11/10のクライアント管理ツール「クイックアシスト」を悪用したソーシャルエンジニアリング攻撃が行われていると報告した。サイバー犯罪グループ「Storm-1811」により行われており、「Black Basta」ランサムウェアなどの展開に繋がっているという。
 クイックアシストは、Windows11/10標準のリモートアシスタントツールだ。リモート接続を介して他の人にPCを操作してもらいトラブルの手助けをしてもらうことができる。攻撃者はこれを悪用し、Microsoftのテクニカルサポートやターゲットユーザーの会社のITプロフェッショナルなどを装い、ターゲットデバイスにアクセスする。いわゆる、テクニカルサポート詐欺と呼ばれる手口だ。
 Microsoftは、クイックアシストを悪用した攻撃に備えるため、以下のような対応を推奨している。
・クイックアシストやその他のリモート監視・管理ツールを使用していない場合、これらのツールをブロックするかアンインストールする
・テクニカルサポート詐欺から身を守る方法についてユーザーに教育する
・MicrosoftサポートまたはITサポートスタッフに直接連絡した場合のみクイックアシストの利用を許可する。急を要するなどと主張する人にはアクセスを許可しない
・リモートアクセス中に悪意のある活動が疑わしい場合には、直ちにセッションを切断し、当局や社内のITメンバーに連絡する
・テクニカルサポート詐欺の被害を受けたら、Microsoftテクニカルサポート詐欺フォームを使用して報告する
●WindowsデバイスでVPN接続に失敗する問題が解決
 Microsoftは5月14日(現地時間)、WindowsデバイスがVPN接続に失敗する問題が2024年5月度のセキュリティ更新プログラムで解決したと明らかにした。
 この問題は、4月のセキュリティ更新プログラム、または4月の非セキュリティプレビュー更新プログラムをインストールしたWindowsデバイスがVPN接続に失敗する可能性があるというものだ。
 影響を受けるのは、Windows 11 23H2/22H2/21H2、Windows 10 22H2/21H2、Windows Server 2022/2019/2016/2012 R2/2012/2008 R2/2008と広範囲に及んでいた。
 同社は上記以外も重要な改善や問題の解決が含まれており、最新パッチの適用を推奨している。
●約3万円の仮想化ソフト「VMware Workstation Pro」の個人利用が無償化
 VMwareは5月13日(現地時間)、Windows/Linux向け仮想化ソフト「VMware Workstation Pro」およびmacOS向け仮想化ソフトの「VMware Fusion Pro」について、個人利用を無償化すると発表した。商用利用の場合には、引き続き有料のサブスクリプションで提供される。
 VMware Workstationにはこれまで、個人利用に限り無料で利用できる「VMware Workstation Player」、より高度な機能を備えた2万9975円(税込み、以下同様)の「VMware Workstation Pro」が用意されていた。
 今回の無償化は、VMwareがBroadcomに買収されたことに伴うもので、製品ラインアップの整理が目的とのことだ。「Pro」を無償化する代わりに、従来の「Player」は廃止される。
●「Minecraft」が15周年記念! PC版が50%オフのセール
 Mojang Studiosは5月15日、サンドボックスゲーム「Minecraft」が15周年を迎えたことを記念し、「Minecraft」「Minecraft Dungeons」「Minecraft Legends」の50%オフセールを開始した。PC版だけではなく、Xbox版やPlayStation版、Nintendo Switch版などでもセールが行われている。Nintendo Storeでは、セールは6月5日午後3時59分までとなっている。なお、モバイル版は最大70%オフだ。
 また、15周年を記念して特設サイト上では2009年にリリースされた最初期のMinecraftを再現した「Minecraft Classic」をブラウザ上でプレイ可能だ。この他、Webブラウザの「Google」にてMinecraftの関連ワードを検索すると、画面下部にマインクラフトのアイコンが出現。アイコンをクリックすると、スティーブの手が表示され、画面上をクリックするとその周辺がマインクラフトの要素に置き換わっていく。
 画面内の要素は採掘することも可能で、最初は素手だが木を切れば「木のピッケル」に変化。その後も石や鉄、ダイヤ装備などステップアップが可能だ。画面内には、TNTなどが表示されることもある。
 終了したい場合には、画面下部の「×」ボタンをクリックすればいい。クリーパーが登場し、すべてを吹き飛ばしてくれる。

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