里帰りした零戦、73年ぶりに日本の空でフライト実現 鹿屋基地でテスト飛行に成功
BIGLOBEニュース編集部2016年1月27日(水)14時59分
日本の空に零式艦上戦闘機を飛ばす「零戦里帰りプロジェクト」。プロジェクトを推進するゼロエンタープライズ・ジャパンは、海上自衛隊鹿屋基地(鹿児島県)で零戦のテスト飛行を実施した。
テスト飛行のパイロット スキップ・ホルム氏は「73年ぶりに日本でこの零戦が飛ぶことは素晴らしい」と語りテスト飛行に望んだ。テスト飛行は、鹿屋基地を離陸、上空を大きく旋回し再び鹿屋基地に戻るというコースで実施。14時ごろに鹿屋の空へと舞い上がった機体は、10分ほどのフライトの中でエンジンの加速や減速など機体の状態を確認しながら安定した飛行を披露した。今回のテスト飛行は安全面から一般への公開は行われなかった。
今後は、一般公開を予定しているが、実施には航空局からの飛行許可の再取得や、米国からパイロットを再度招聘するなどの資金が必要となる。ゼロエンタープライズ・ジャパンは今後、企業・団体、個人などから幅広くスポンサーを募集する。
第二次世界大戦で活躍した零戦だが、現在、飛行可能な機体は世界に5機しか残っていない。そのうち日本人が所有している機体は、このプロジェクトの二二型、1機のみとなっている。クラウドファンディングによる組み立て資金の調達や、昨年7月のエンジン始動テスト、12月の国土交通省航空局の飛行許可を経て、プロジェクトは進められてきた。
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