ゴールデンウィークスタートの週末 また広く黄砂が飛来か 影響に注意
今月17日から19日にかけては、広い範囲で黄砂が観測されました。今週末は、また黄砂が飛来する見通し。今夜〜明日25日は西日本の一部に、26日は東日本や北日本を中心とした広い範囲に黄砂が飛来する予想です。アレルギー症状などのある方は注意が必要です。
今夜〜明日25日朝 西日本の一部に黄砂
今月17日から19日にかけては、広い範囲で黄砂が観測されました。
東京と大阪では、17日、18日、19日と3日間連続で黄砂を観測しています。
今週末は、また黄砂が飛来する予想が出ています。
まず今夜〜明日25日は西日本の一部に黄砂が流れ込む見込みです。濃度は薄いものが中心となりそうですが、洗濯物や車が汚れる可能性がありますのでご注意ください。
26日〜東日本・北日本に広く黄砂飛来
その後、週末はさらに広い範囲に黄砂が飛来するでしょう。
26日未明には北陸や東北の広い範囲に黄砂が飛来し、26日朝には関東や東海、近畿、北海道の一部に広く黄砂が飛来する予想です。
関東から北を中心に、やや濃い黄砂が飛来する所もあるでしょう。
ゴールデンウィークが始まるタイミングとなり、外出される方も多いと思いますが、アレルギー症状や呼吸器疾患のある方は特に注意が必要です。自分の顔のサイズに合ったマスクを心がけるなど、対策を行うと良いでしょう。
黄砂はどこから? 影響は?
黄砂とは、中国大陸奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりが、飛んでくる現象です。
黄砂は、上空の強い風によって、遠く離れた日本へも飛んできます。黄砂が最も多く観測されるのは、春(3〜5月)で、時には、空が黄褐色に煙ることもあります。また、黄砂は秋に飛んでくることもあります。日本で、黄砂が観測される回数が多いのは西日本ですが、東日本や北日本など広い範囲で黄砂が飛ぶこともあるのです。
黄砂の影響は、量が少ないと、遠くの景色がぼんやりかすむ程度ですが、黄砂の量が増えるにつれて、車や洗濯物などが汚れてしまったり、小型航空機の運航に影響がでたりすることもあります。黄砂が予想される場合は、注意が必要です。
黄砂が体に与える影響
環境省によりますと、黄砂の飛来によって、以下のような呼吸器や循環器に係る疾患の症状の悪化が指摘されています。
①黄砂の飛来は、目や鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすことがあると報告されています。黄砂の濃度が高い日ほど、それらの症状が発症する方が多くなる傾向にあります。
②黄砂の飛来と、呼吸器疾患についての関連が報告されています。黄砂が飛来すると気道や目、皮膚症状の悪化が見られる場合があります。喘息など呼吸器疾患のある人はいっそう注意が必要です。呼吸器疾患のない人でも黄砂の濃度が高いほど咳が出ることが報告されています。
③黄砂の飛来と循環器疾患について関連がみられています。 黄砂の飛来と救急搬送数増加、脳梗塞での入院や心筋梗塞での入院、発症の増加との関連が報告されています。高齢者や糖尿病、慢性腎臓病等の既往歴がある方は、循環器疾患への影響リスクが高いため注意が必要です。
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