年収600万以上と400万以下、転職活動に違いはあった? 「高年収者は、好条件で転職をするための自己研鑽を怠らない」
総合情報サイトを運営するオールアバウトとジムや英会話教室を展開するRIZAPは共同で1月16日、転職活動に関する調査結果を発表した。調査は昨年10〜11月にインターネットで実施し、過去1年半以内に転職経験のある会社員で年収600万円以上の347人と、年収400万円以下の330人から回答を得た。
転職を成功させるために在職中から取り組んでいたことを聞くと、1位は年収600万円以上、400万円以下ともに「職務経歴書・履歴書の整理」となった。
転職活動時に英語を学習していた人は600万以上で約半数、400万円以下で2割以下2位以降、年収600万円以上は「業界・業種研究」(44.1%)、「スキルアップのための学習」(38.0%)と続く。一方、400万円以下は、1位と同率で「転職サイト/職業案内所への登録」(44.5%)が入り、「友人・知人への相談」(27.3%)と続く。
600万円以上は、400万円以下より「業界・業種研究」で18.6ポイント、「スキルアップのための学習」で15.9ポイント、「TOEIC/英検取得のための学習」で9.8ポイント上回っている。調査元は、
「年収が比較的高い人たちは、よりよい条件で転職をするために自己研鑽を怠らない傾向があることがわかります」
とコメントしている。また転職活動時の英語学習状況について「学習したいと考えており、取り組んでいた」が年収600万円以上の層で46.4%、400万円以下の層で19.4%となっている。
転職するまでの休暇は何をする? 年収400万以下の約3割「得にない」転職のために取得しようとした資格を聞くと、両層ともに「英検/TOEIC」が1位となった。選択した理由は「転職の助けになりそうだから」が最多。しかし2位は、年収600万円以上が「将来海外で活躍したいから」(63.4%)、400万円以下が「海外旅行の際にも役に立つから」(55.2%)となった。
転職活動の際に何かしらの活動を行ったと回答した人に、どのような効果が得られたかを聞くと、1位は「転職先が早く決まった」となった。年収600万円以上では、「高収入の転職先に転職できた」が44.2%で2位に入っていたが、、400万円以下では15.0%で4位に留まっている。
他にも400万円以下は、600万円以下より「役職者として転職できた」で21.6ポイント、「初年度給のアップ交渉ができた」で15.7ポイント下回っている。「特に効果は実感しなかった」は31.2%で、600万円以下を約3倍上回った。
次の職場で働き始めるまでの長期休暇があった人に、その期間で行ったことを聞くと、600万円以上の層では「スキルアップのための勉強」(47.4%)が最多。400万円以下を18.5ポイント上回る結果となった。
また600万円以上の層の87.3%が何かしらの行動をしているのに対して、400万円以下の29.4%は「特にない」を選択している。年収によって時間の使い方にも差異があるようだ。
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