『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』ポスター&監督コメント到着
シネマカフェ2023年1月14日(土)13時0分
『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』
「2022年 Yahoo!ニュース 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」を受賞した川内有緒によるノンフィクションを原案としたドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』が2月16日(木)より全国順次公開決定。ポスタービジュアルと監督のコメントも到着した。
本作は、「全盲の美術鑑賞者」白鳥建二さんの20年を振り返り、その友人たち、美術館で働く人々、新たに白鳥さんと出会った人々を追い、紡ぎ出される豊かな会話を追ったドキュメンタリー。
2019年の初頭、本作共同監督でありノンフィクション作家の川内有緒が、友人のアートエデュケーターである佐藤麻衣子の紹介で白鳥さんと出会った。「白鳥さんと一緒に見るとほんとに楽しいよ!一緒に展覧会を見にいかない?」という言葉に誘われて美術館に行くと、想像を超えた体験が待っていた。
全盲の白鳥さんとアートを「見る」ということとは? この不思議な体験をきっかけに、2年間をかけて一緒にさまざまな美術館をめぐることとなった川内監督は、映像作家の三好大輔とともに、書籍の執筆と同時並行で本作を作り上げていった。
分断の時代を、答えのない問いを胸に抱えながら生きる私たち。アートの力とはなにか。見えないからこそ見えてくるものはあるのか。異なる背景の人々が一緒に作品を見て、語りあう、その意味を問いかける。
監督陣よりコメント
■川内有緒(共同監督)
今からちょうど4年前に全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんと出会いました。目の見えない人がアートを見るって、どういうことなのだろう。なにも見当がつかないまま、待ち合わせした美術館に向かったところ、彼は言葉でアートを見る人でした。
白鳥さんと一緒に時間を過ごすうちに、不思議なことが起こりました。美術館がまったく未知の場所に思えてきたのです。そして目に映る彩りが一層鮮やかになったようにも思えました。この感覚は一体なんだろう? 言葉でアートを見ること。異なる背景を持った人々が一緒に作品を見ること。扉を開いた先にある世界を追いかけ、私たちは白鳥さんと旅をしました。それは、アートをめぐる旅でもありますが、言葉や会話、対話をめぐる旅でもあり、白鳥さんというひとりの人物を知る旅でもありました。
それはだいたいにおいて軽やかで楽しい旅ではありますが、一言では表現しきれない人間の複雑さも映像のなかに託しました。まずは見ていただけたら嬉しいです。
■三好大輔(共同監督)
白鳥さんはロックな人だ。自分らしさを真ん中に置いて、自分のペースを崩さない。好きなことは好き、嫌なことは嫌、とはっきり言える人。必要以上に誰かに頼ろうとせず、自分の足で歩くことができる人。実際、日本全国どこへでも一人で旅してしまう。ロックフェスのTシャツとベレー帽がよく似合い、お酒をこよなく愛する。
この映画は白鳥さんと旅をするように撮っていったドキュメンタリーだ。水戸、新潟、福島、東京。友人たちとアートを見る旅に出かけていきながら、白鳥さんの日常が綴られていく。朝起きてラジオを聴き、散歩をし、買い物に出かけ、生姜をおろして葱を刻み、茹でた素麺を美味しそうにすする。友人たちと美術館でアートを鑑賞し、たわいもない言葉を交わし笑い合い、夜はひとりで飲み屋に繰り出し冷えたビールを飲む。
ドラマティックな物語や壮大なスペクタクルは無いけれど、白鳥さんとの時間と、その中で生まれる会話をつぶさに記録していった。その言葉の中に、「アート」や「見る」こと、「幸せ」についての問いが生まれる。この映画を観る人たちにはどのように届くだろうか?白鳥さんがアートを前に自由になるように、この映画もまた自由な気持ちで観てもらえたら嬉しい。
『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』は2月16日(木)より全国にて順次公開。
本作は、「全盲の美術鑑賞者」白鳥建二さんの20年を振り返り、その友人たち、美術館で働く人々、新たに白鳥さんと出会った人々を追い、紡ぎ出される豊かな会話を追ったドキュメンタリー。
2019年の初頭、本作共同監督でありノンフィクション作家の川内有緒が、友人のアートエデュケーターである佐藤麻衣子の紹介で白鳥さんと出会った。「白鳥さんと一緒に見るとほんとに楽しいよ!一緒に展覧会を見にいかない?」という言葉に誘われて美術館に行くと、想像を超えた体験が待っていた。
全盲の白鳥さんとアートを「見る」ということとは? この不思議な体験をきっかけに、2年間をかけて一緒にさまざまな美術館をめぐることとなった川内監督は、映像作家の三好大輔とともに、書籍の執筆と同時並行で本作を作り上げていった。
分断の時代を、答えのない問いを胸に抱えながら生きる私たち。アートの力とはなにか。見えないからこそ見えてくるものはあるのか。異なる背景の人々が一緒に作品を見て、語りあう、その意味を問いかける。
監督陣よりコメント
■川内有緒(共同監督)
今からちょうど4年前に全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんと出会いました。目の見えない人がアートを見るって、どういうことなのだろう。なにも見当がつかないまま、待ち合わせした美術館に向かったところ、彼は言葉でアートを見る人でした。
白鳥さんと一緒に時間を過ごすうちに、不思議なことが起こりました。美術館がまったく未知の場所に思えてきたのです。そして目に映る彩りが一層鮮やかになったようにも思えました。この感覚は一体なんだろう? 言葉でアートを見ること。異なる背景を持った人々が一緒に作品を見ること。扉を開いた先にある世界を追いかけ、私たちは白鳥さんと旅をしました。それは、アートをめぐる旅でもありますが、言葉や会話、対話をめぐる旅でもあり、白鳥さんというひとりの人物を知る旅でもありました。
それはだいたいにおいて軽やかで楽しい旅ではありますが、一言では表現しきれない人間の複雑さも映像のなかに託しました。まずは見ていただけたら嬉しいです。
■三好大輔(共同監督)
白鳥さんはロックな人だ。自分らしさを真ん中に置いて、自分のペースを崩さない。好きなことは好き、嫌なことは嫌、とはっきり言える人。必要以上に誰かに頼ろうとせず、自分の足で歩くことができる人。実際、日本全国どこへでも一人で旅してしまう。ロックフェスのTシャツとベレー帽がよく似合い、お酒をこよなく愛する。
この映画は白鳥さんと旅をするように撮っていったドキュメンタリーだ。水戸、新潟、福島、東京。友人たちとアートを見る旅に出かけていきながら、白鳥さんの日常が綴られていく。朝起きてラジオを聴き、散歩をし、買い物に出かけ、生姜をおろして葱を刻み、茹でた素麺を美味しそうにすする。友人たちと美術館でアートを鑑賞し、たわいもない言葉を交わし笑い合い、夜はひとりで飲み屋に繰り出し冷えたビールを飲む。
ドラマティックな物語や壮大なスペクタクルは無いけれど、白鳥さんとの時間と、その中で生まれる会話をつぶさに記録していった。その言葉の中に、「アート」や「見る」こと、「幸せ」についての問いが生まれる。この映画を観る人たちにはどのように届くだろうか?白鳥さんがアートを前に自由になるように、この映画もまた自由な気持ちで観てもらえたら嬉しい。
『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』は2月16日(木)より全国にて順次公開。
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