軍人の妻たちに感銘…監督が製作秘話を明かす『シング・ア・ソング!』
シネマカフェ2022年4月30日(土)17時0分
軍人の妻たちが結成した合唱団の実話から生まれた物語『シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~』。この度、監督のピーター・カッタネオが、いかにして本作が製作されたのか、その舞台裏を隅々まで語った。
『フル・モンティ』『ラッキー・ブレイク』『ROCKER 40歳のロック☆デビュー』など、音楽×コメディの融合作品に定評があるカッタネオ監督。BBCの人気テレビ番組「The Choir」でも特集された、軍人の妻合唱団の実話を映画化するにあたって「これまでスクリーンではほとんど見られなかった人たちの生き方を探り、音楽と歌を中心とした映画を作れるということに、すぐに気持ちが高ぶった」と当時をふり返る。
そんなモデルとなった軍人の妻合唱団のメンバーに会うと、すぐに描くべきテーマが見えてきたのだそうで、「私たちが知り合った勇猛果敢な軍人の妻たちの話は、謙虚で、時には悲惨で、そして多くの場合は笑いを誘うものでした。私は、彼女たちの誠実で地に足のついたユーモアのセンスに感銘を受け、本作品はそういった笑いでいっぱいにしようと決めました」と笑顔満開路線を決定。また、軍人の妻たちによる初の合唱団が結成された場所であるキャタリック駐屯地で撮影が行われ、基地から制服、車両、撮影場所の提供のほか、兵役中の兵士やその家族もエキストラ出演するなど、完全バックアップ体制となった。
さらに、カッタネオ監督が最も力を注いだのは「音楽が持つ感情に迫るパワーと、共に歌うことのカタルシスを称える映画を作る」という方向性。何百もの曲の中から選び出していったそうで、「ロックや現代的なポップスも検討したのですが、その度に80年代のテクノポップの名曲に戻ってきました。それは主人公の青春時代の音楽であり、軍隊生活の厳しさと相まってユーモラスさを作り出してくれました」と明かす。
加えて本物のサウンドを表現するために、合唱パートは撮影現場でのライブ録音となった。クライマックスで歌われる楽曲は事前リハーサルを行ったものの、合唱グループを組んだばかりの初期に歌われる楽曲については、荒削りな自然さを大切にするため、リハーサルなしで本番収録を行うというこだわりも。
物語の核となるケイト役のクリスティン・スコット・トーマスとリサ役のシャロン・ホーガンについては「二人とも才能豊かな俳優」と言い、「撮影現場では、様々な場面での感情を掘り下げたり、お互いに刺激し合ってやり取りの中に笑いを見つけたりと、創意工夫を見せてくれました」と賞嘆した。
そして映画同様、キャスト陣の団結力が合唱によって高まっていくのを実感したというカッタネオ監督。「歌のリハーサルで初めて会ったとき、一度も会ったことのない女優たちが歌を通してすぐに結びついたことで、この映画のテーマの一つが実現しました。私がこれまで仕事をした中で最も結束の強いアンサンブルです」と自信を覗かせ、日本の観客に向けて「登場人物たちと一緒に笑ったり泣いたりして、女性たちの勇気に触発され、名曲を歌っている姿で元気になっていただきたい」とメッセージも寄せている。
また今回、メイキング写真も到着。自然体で楽しそうに合唱する姿や、撮影の合間の仲睦まじい様子が伺え、笑顔の絶えない撮影現場であったことも感じられる。
『シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~』は5月20日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町ほか全国にて順次公開。
『フル・モンティ』『ラッキー・ブレイク』『ROCKER 40歳のロック☆デビュー』など、音楽×コメディの融合作品に定評があるカッタネオ監督。BBCの人気テレビ番組「The Choir」でも特集された、軍人の妻合唱団の実話を映画化するにあたって「これまでスクリーンではほとんど見られなかった人たちの生き方を探り、音楽と歌を中心とした映画を作れるということに、すぐに気持ちが高ぶった」と当時をふり返る。
そんなモデルとなった軍人の妻合唱団のメンバーに会うと、すぐに描くべきテーマが見えてきたのだそうで、「私たちが知り合った勇猛果敢な軍人の妻たちの話は、謙虚で、時には悲惨で、そして多くの場合は笑いを誘うものでした。私は、彼女たちの誠実で地に足のついたユーモアのセンスに感銘を受け、本作品はそういった笑いでいっぱいにしようと決めました」と笑顔満開路線を決定。また、軍人の妻たちによる初の合唱団が結成された場所であるキャタリック駐屯地で撮影が行われ、基地から制服、車両、撮影場所の提供のほか、兵役中の兵士やその家族もエキストラ出演するなど、完全バックアップ体制となった。
さらに、カッタネオ監督が最も力を注いだのは「音楽が持つ感情に迫るパワーと、共に歌うことのカタルシスを称える映画を作る」という方向性。何百もの曲の中から選び出していったそうで、「ロックや現代的なポップスも検討したのですが、その度に80年代のテクノポップの名曲に戻ってきました。それは主人公の青春時代の音楽であり、軍隊生活の厳しさと相まってユーモラスさを作り出してくれました」と明かす。
加えて本物のサウンドを表現するために、合唱パートは撮影現場でのライブ録音となった。クライマックスで歌われる楽曲は事前リハーサルを行ったものの、合唱グループを組んだばかりの初期に歌われる楽曲については、荒削りな自然さを大切にするため、リハーサルなしで本番収録を行うというこだわりも。
物語の核となるケイト役のクリスティン・スコット・トーマスとリサ役のシャロン・ホーガンについては「二人とも才能豊かな俳優」と言い、「撮影現場では、様々な場面での感情を掘り下げたり、お互いに刺激し合ってやり取りの中に笑いを見つけたりと、創意工夫を見せてくれました」と賞嘆した。
そして映画同様、キャスト陣の団結力が合唱によって高まっていくのを実感したというカッタネオ監督。「歌のリハーサルで初めて会ったとき、一度も会ったことのない女優たちが歌を通してすぐに結びついたことで、この映画のテーマの一つが実現しました。私がこれまで仕事をした中で最も結束の強いアンサンブルです」と自信を覗かせ、日本の観客に向けて「登場人物たちと一緒に笑ったり泣いたりして、女性たちの勇気に触発され、名曲を歌っている姿で元気になっていただきたい」とメッセージも寄せている。
また今回、メイキング写真も到着。自然体で楽しそうに合唱する姿や、撮影の合間の仲睦まじい様子が伺え、笑顔の絶えない撮影現場であったことも感じられる。
『シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~』は5月20日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町ほか全国にて順次公開。
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