小栗旬&綾野剛&竹内涼真、人気俳優の海外進出続く!
シネマカフェ2019年5月2日(木)7時50分
日本人俳優の真田広之が、あのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の一区切りにして集大成となる『アベンジャーズ/エンドゲーム』にゲスト出演を果たしている。しかも、あるヒーローに関わる「始めから終わりまでカメラを止めずにワンカット」というシーンで、それが“できる俳優”ということで真田さんにお声がかかったらしい。マーベルから指名された上、「お祭りのような、オリンピックのような」『アベンジャーズ』の完結編への参加となれば、それは役者冥利につきるというもの。
また、真田さんとともにトム・クルーズ主演『ラスト サムライ』(2003)に出演し、アカデミー賞にノミネートされるなどハリウッドで活躍する渡辺謙は、5月に『名探偵ピカチュウ』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が控えている。
さらにMCUといえば、浅野忠信が『マイティ・ソー』シリーズでハリウッドデビューしており、以降も真田さん共演の『47RONIN』や、『バトルシップ』『沈黙ーサイレンスー』などに出演してきた。
こうした先人たちの活躍を受け、いま次の世代の俳優たちが続々と海外作品への出演を決めており、注目を集めている。
小栗旬がハリウッドゴジラシリーズに出演!きっかけは『銀魂』
ギャレス・エドワーズ監督のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(2014)は日本では興行収入32億円、全世界では約529億円(1USドル=100円の場合)の大ヒットとなった。芹沢猪四郎博士役で出演した渡辺さんが英語発音の「GODZILLA」ではなく、日本語で「ゴジラ」と発音することにこだわったという話は有名。アメリカのプレミア上映では、このセリフの瞬間に拍手が巻き起こったという。
そして、5月31日公開『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に続く作品となる『GODZILLA VS. KONG』(以下、『ゴジラVSコング』)には、日本を代表する人気実力派俳優・小栗旬(36)が出演することが発表されている。
『銀魂』シリーズをはじめ『クローズZERO』シリーズ、『信長協奏曲』などのヒット作を有し、今後は『人間失格 太宰治と3人の女たち』『Diner ダイナー』『罪の声』といった話題作が待機する小栗さんがついにハリウッドデビュー。役柄は明らかにされていないが、主要人物となるらしく、楽しみだ。
『ゴジラVSコング』は、レジェンダリー・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース、東宝が提携して製作する『GODZILLA ゴジラ』からスタートした「モンスターバース」の4作目で、『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)に登場したキングコングとゴジラが激突! 日本では1962年にそのオリジンといえる『キングコング対ゴジラ』が公開されており、同作はゴジラ映画初のカラー作品だった。
小栗さんは、ハリウッド映画の“ハードルの高さ”を意識しつつも、「本作の監督やプロデューサー、レジェンダリーの皆さんのこの作品に対する情熱に触れて、そのハードルにチャレンジしたいという大きな意欲が湧いてきました。我が国が作り出したゴジラが、広く世界の観客に愛され、自分がその作品の一部になれるという事に、今はひたすら興奮しています」とコメントしている。
監督を務めるのは、Netflixで配信されたハリウッド版『デスノート』や『サプライズ』『ザ・ゲスト』のアダム・ウィンガード。プロデューサーのアレックス・ガルシアによれば、「三池崇史監督の『クローズZERO』『クローズZERO II』で初めて彼を見た時から、そして、最近では『銀魂』での小栗旬の仕事を高く評価している」と語っており、小栗さんがスクリーンで放つカリスマ性やアクションセンスなどが見込まれたようだ。
そのほかのキャストには、『ターザン:REBORN』で知られるアレクサンダー・スカルスガルドをはじめ、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のミリー・ボビー・ブラウンやカイル・チャンドラー、チャン・ツィイー、『ベイビー・ドライバー』『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のエイザ・ゴンザレス、『デッドプール2』のジュリアン・デニソンなど、多彩な顔ぶれがそろう。
現在はポストプロダクション中で2020年5月22日に全米公開、日本でも2020年に全国東宝系にて公開予定となっている。
竹内涼真『名探偵ピカチュウ』吹替に加え、急遽カメオ出演
渡辺さんが主人公・ティムを助けるヨシダ警部補役で出演する、ニンテンドー3DSソフトのハリウッド実写映画化『名探偵ピカチュウ』。本作の製作にもレジェンダリー・ピクチャーズとワーナー、東宝とともに、株式会社ポケモンが関わっている。
『デッドプール』ライアン・レイノルズが演じる“中身はおっさん”のしわくちゃ顔がキュートなピカチュウに、随所に盛り込まれたポケモン愛が話題の本作。主人公・ティム(演:ジャスティス・スミス)の日本語吹き替えを務めているのが、先日26歳になったばかりの竹内涼真だ。
2017年に『帝一の國』にNHK連続テレビ小説「ひよっこ」、ドラマ「過保護のカホコ」からブレイクした竹内さんは、映画『センセイ君主』や「陸王」「ブラックペアン」などでさらに注目を集め、いまや日本の若手トップ俳優のひとりとなった。
昨年11月、製作発表会見のため来日した本作のロブ・レターマン監督が竹内さんに“ひと目惚れ”し、本編への出演をオファー。双方がスケジュールを調整した結果、ポケモントレーナーの役で竹内さん本人もカメオ出演を果たすことになった。「いつかハリウッドの現場を経験してみたいと思っていたので、今回その夢に一歩近づくことができました!」と竹内さんはコメントしており、「よりハリウッド作品に挑戦したいという思いが強くなりました」というから頼もしい。
先日行われた『名探偵ピカチュウ』のワールドプレミアでは、レッドカーペットならぬ“イエローカーペット”を初体験、「ハロー、エブリワン! ウェルカム・トゥ・トウキョウ!」と英語で挨拶しており、気分は早くもハリウッドスター! 同プレミアには『デッドプール2』でライアンと共演している国際派女優・忽那汐里も飛び入り参加して会場を沸かせた。
本作には、飯豊まりえが声を務めるキャスリン・ニュートンほか、ビル・ナイ、リタ・オラ、スキ・ウォーターハウスらも出演。
5月10日の世界公開よりひと足早い5月3日(金)から日本先行公開。また、竹内さんのハリウッド体験を追った「竹内涼真in ハリウッド!! Hulu完全版」が5月10日(金)・17日(金)にHuluにて期間限定配信される。
綾野剛、中国映画『破陣子』で主演に抜擢
そして昨年12月、綾野剛(37)が中国映画『破陣子(はじんし)』で主演を務め、海外デビューを果たすことが発表された。合作映画ではなく、完全中国製作映画で日本人俳優が主演を務めるのは綾野さんが初めて。
中国映画界は、いまやハリウッドに次ぐ世界2位の巨大な市場だ。例えば4月24日から公開されていた『アベンジャズ/エンドゲーム』は初日だけで同国史上最高の約1億720万ドルを達成したと米メディアが報じており、日本円にして約120億円にも上るとされる。
そんな中、綾野さんが主演する『破陣子』は中国で660万人を動員した人気舞台が題材。平安時代、壇ノ浦の戦いで海に飛び込んだ日本の貴族が南宋のある村にたどり着き、「平安(ピン・アン)」という名を与えられ、現地の女性と悲恋を繰り広げるという。『レッドクリフ』に出演していた人気女優ソン・ジアが相手役を務める。
綾野さんといえば、『新宿スワン』『亜人』『怒り』『パンク侍、斬られて候』などで幅広い役柄を演じてきたが、念願の海外初進出となる。『そこのみにて光輝く』(呉美保監督)が「モントリオール世界映画祭」監督賞を受賞しており、北米有数のアジア映画祭「ニューヨーク・アジア映画祭」では『日本で一番悪い奴ら』により“これからの世界的な活躍を期待する俳優”に贈られるライジング・スター賞を受賞、『怒り』でアジアン・フィルム・アワード助演男優賞にノミネートされるなど、その実力は海外でも認められている。
舞台版の脚本家でもある監督のドン・ティエンイーはいくつかの日本人俳優の作品を見た上で綾野さんに決めたそうで、「作品を見ると毎回人間が変わっているように見える」と綾野さんのカメレオンぶりを高く評価しているようだ。綾野さんも「平安を生きるうえで確かな化学反応を起こしたい」と意気込みを語っており、中国語の習得はもちろん、アクションシーンに備えて肉体づくりも行ったという。
なお、綾野さんは中国版ツイッター・微博(Weibo)にアカウントを開設、時折動画も交えて中国語で投稿している。綾野さんの微博デビューに合わせて、「花より男子」や『銀魂』などで中国でも高い人気を誇る盟友・小栗さんが約6年ぶりに自身も更新、『破陣子』を宣伝したことは現地でニュースになったほど。かつて、脱税が報道された“お騒がせ女優”ファン・ビンビン主演の『楊貴妃 Lady Of The Dynasty』は小栗さんが降板という形になっただけに、綾野さんがリベンジを果たしてくれるのかも。中国では年内に公開予定となっている。
同じように歴史大作で、海外作品で主演を務めたことがある俳優には浅野さんやオダギリジョーらがいる。2007年、若きチンギス・ハーンが幾多の闘いをくぐり抜け、一大帝国を築くまでを描いたドイツ・ロシア・カザフスタン・モンゴル合作『モンゴル』では、浅野さんが主演に抜擢。全編モンゴル語に挑戦し、カザフスタン代表作品として第80回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされる快挙となった。
また、オダギリさんも韓国映画『マイウェイ 12,000キロの真実』、日仏合作の『FOUJITA』、阪本順治監督の日本・キューバ合作『エルネスト』ほか、クリストファー・ドイル×ジェーン・シュン共同監督による香港・マレーシア・日本合作『宵闇真珠』、中国の鬼才ロウ・イエ監督『SATURDAY FICTION』(英題/19年完成予定)などにも参加しており、活躍の場は国際的。
記憶に新しいところでは、スティーヴン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』でダイトウ役を演じ、「俺はガンダムで行く」の名台詞を生み出した現在28歳の森崎ウィンもいる。
ちなみに、中国で大規模ロケを敢行した山崎賢人主演『キングダム』は北米公開が決定した。山崎さんがロサンゼルスのソニー・ピクチャーズを表敬訪問した際には、同社インターナショナルプロダクションズ代表のレイン・クライン氏から「想像していた以上の面白さでアジア版の『ゲーム・オブ・スローンズ』を観ているようだった」と絶賛を受けている。この機会に山崎さんはじめ、吉沢亮らもハリウッドにその名を知られることになりそうだ。
また、真田さんとともにトム・クルーズ主演『ラスト サムライ』(2003)に出演し、アカデミー賞にノミネートされるなどハリウッドで活躍する渡辺謙は、5月に『名探偵ピカチュウ』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が控えている。
さらにMCUといえば、浅野忠信が『マイティ・ソー』シリーズでハリウッドデビューしており、以降も真田さん共演の『47RONIN』や、『バトルシップ』『沈黙ーサイレンスー』などに出演してきた。
こうした先人たちの活躍を受け、いま次の世代の俳優たちが続々と海外作品への出演を決めており、注目を集めている。
小栗旬がハリウッドゴジラシリーズに出演!きっかけは『銀魂』
ギャレス・エドワーズ監督のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(2014)は日本では興行収入32億円、全世界では約529億円(1USドル=100円の場合)の大ヒットとなった。芹沢猪四郎博士役で出演した渡辺さんが英語発音の「GODZILLA」ではなく、日本語で「ゴジラ」と発音することにこだわったという話は有名。アメリカのプレミア上映では、このセリフの瞬間に拍手が巻き起こったという。
そして、5月31日公開『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に続く作品となる『GODZILLA VS. KONG』(以下、『ゴジラVSコング』)には、日本を代表する人気実力派俳優・小栗旬(36)が出演することが発表されている。
『銀魂』シリーズをはじめ『クローズZERO』シリーズ、『信長協奏曲』などのヒット作を有し、今後は『人間失格 太宰治と3人の女たち』『Diner ダイナー』『罪の声』といった話題作が待機する小栗さんがついにハリウッドデビュー。役柄は明らかにされていないが、主要人物となるらしく、楽しみだ。
『ゴジラVSコング』は、レジェンダリー・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース、東宝が提携して製作する『GODZILLA ゴジラ』からスタートした「モンスターバース」の4作目で、『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)に登場したキングコングとゴジラが激突! 日本では1962年にそのオリジンといえる『キングコング対ゴジラ』が公開されており、同作はゴジラ映画初のカラー作品だった。
小栗さんは、ハリウッド映画の“ハードルの高さ”を意識しつつも、「本作の監督やプロデューサー、レジェンダリーの皆さんのこの作品に対する情熱に触れて、そのハードルにチャレンジしたいという大きな意欲が湧いてきました。我が国が作り出したゴジラが、広く世界の観客に愛され、自分がその作品の一部になれるという事に、今はひたすら興奮しています」とコメントしている。
監督を務めるのは、Netflixで配信されたハリウッド版『デスノート』や『サプライズ』『ザ・ゲスト』のアダム・ウィンガード。プロデューサーのアレックス・ガルシアによれば、「三池崇史監督の『クローズZERO』『クローズZERO II』で初めて彼を見た時から、そして、最近では『銀魂』での小栗旬の仕事を高く評価している」と語っており、小栗さんがスクリーンで放つカリスマ性やアクションセンスなどが見込まれたようだ。
そのほかのキャストには、『ターザン:REBORN』で知られるアレクサンダー・スカルスガルドをはじめ、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のミリー・ボビー・ブラウンやカイル・チャンドラー、チャン・ツィイー、『ベイビー・ドライバー』『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のエイザ・ゴンザレス、『デッドプール2』のジュリアン・デニソンなど、多彩な顔ぶれがそろう。
現在はポストプロダクション中で2020年5月22日に全米公開、日本でも2020年に全国東宝系にて公開予定となっている。
竹内涼真『名探偵ピカチュウ』吹替に加え、急遽カメオ出演
渡辺さんが主人公・ティムを助けるヨシダ警部補役で出演する、ニンテンドー3DSソフトのハリウッド実写映画化『名探偵ピカチュウ』。本作の製作にもレジェンダリー・ピクチャーズとワーナー、東宝とともに、株式会社ポケモンが関わっている。
『デッドプール』ライアン・レイノルズが演じる“中身はおっさん”のしわくちゃ顔がキュートなピカチュウに、随所に盛り込まれたポケモン愛が話題の本作。主人公・ティム(演:ジャスティス・スミス)の日本語吹き替えを務めているのが、先日26歳になったばかりの竹内涼真だ。
2017年に『帝一の國』にNHK連続テレビ小説「ひよっこ」、ドラマ「過保護のカホコ」からブレイクした竹内さんは、映画『センセイ君主』や「陸王」「ブラックペアン」などでさらに注目を集め、いまや日本の若手トップ俳優のひとりとなった。
昨年11月、製作発表会見のため来日した本作のロブ・レターマン監督が竹内さんに“ひと目惚れ”し、本編への出演をオファー。双方がスケジュールを調整した結果、ポケモントレーナーの役で竹内さん本人もカメオ出演を果たすことになった。「いつかハリウッドの現場を経験してみたいと思っていたので、今回その夢に一歩近づくことができました!」と竹内さんはコメントしており、「よりハリウッド作品に挑戦したいという思いが強くなりました」というから頼もしい。
先日行われた『名探偵ピカチュウ』のワールドプレミアでは、レッドカーペットならぬ“イエローカーペット”を初体験、「ハロー、エブリワン! ウェルカム・トゥ・トウキョウ!」と英語で挨拶しており、気分は早くもハリウッドスター! 同プレミアには『デッドプール2』でライアンと共演している国際派女優・忽那汐里も飛び入り参加して会場を沸かせた。
本作には、飯豊まりえが声を務めるキャスリン・ニュートンほか、ビル・ナイ、リタ・オラ、スキ・ウォーターハウスらも出演。
5月10日の世界公開よりひと足早い5月3日(金)から日本先行公開。また、竹内さんのハリウッド体験を追った「竹内涼真in ハリウッド!! Hulu完全版」が5月10日(金)・17日(金)にHuluにて期間限定配信される。
綾野剛、中国映画『破陣子』で主演に抜擢
そして昨年12月、綾野剛(37)が中国映画『破陣子(はじんし)』で主演を務め、海外デビューを果たすことが発表された。合作映画ではなく、完全中国製作映画で日本人俳優が主演を務めるのは綾野さんが初めて。
中国映画界は、いまやハリウッドに次ぐ世界2位の巨大な市場だ。例えば4月24日から公開されていた『アベンジャズ/エンドゲーム』は初日だけで同国史上最高の約1億720万ドルを達成したと米メディアが報じており、日本円にして約120億円にも上るとされる。
そんな中、綾野さんが主演する『破陣子』は中国で660万人を動員した人気舞台が題材。平安時代、壇ノ浦の戦いで海に飛び込んだ日本の貴族が南宋のある村にたどり着き、「平安(ピン・アン)」という名を与えられ、現地の女性と悲恋を繰り広げるという。『レッドクリフ』に出演していた人気女優ソン・ジアが相手役を務める。
綾野さんといえば、『新宿スワン』『亜人』『怒り』『パンク侍、斬られて候』などで幅広い役柄を演じてきたが、念願の海外初進出となる。『そこのみにて光輝く』(呉美保監督)が「モントリオール世界映画祭」監督賞を受賞しており、北米有数のアジア映画祭「ニューヨーク・アジア映画祭」では『日本で一番悪い奴ら』により“これからの世界的な活躍を期待する俳優”に贈られるライジング・スター賞を受賞、『怒り』でアジアン・フィルム・アワード助演男優賞にノミネートされるなど、その実力は海外でも認められている。
舞台版の脚本家でもある監督のドン・ティエンイーはいくつかの日本人俳優の作品を見た上で綾野さんに決めたそうで、「作品を見ると毎回人間が変わっているように見える」と綾野さんのカメレオンぶりを高く評価しているようだ。綾野さんも「平安を生きるうえで確かな化学反応を起こしたい」と意気込みを語っており、中国語の習得はもちろん、アクションシーンに備えて肉体づくりも行ったという。
なお、綾野さんは中国版ツイッター・微博(Weibo)にアカウントを開設、時折動画も交えて中国語で投稿している。綾野さんの微博デビューに合わせて、「花より男子」や『銀魂』などで中国でも高い人気を誇る盟友・小栗さんが約6年ぶりに自身も更新、『破陣子』を宣伝したことは現地でニュースになったほど。かつて、脱税が報道された“お騒がせ女優”ファン・ビンビン主演の『楊貴妃 Lady Of The Dynasty』は小栗さんが降板という形になっただけに、綾野さんがリベンジを果たしてくれるのかも。中国では年内に公開予定となっている。
同じように歴史大作で、海外作品で主演を務めたことがある俳優には浅野さんやオダギリジョーらがいる。2007年、若きチンギス・ハーンが幾多の闘いをくぐり抜け、一大帝国を築くまでを描いたドイツ・ロシア・カザフスタン・モンゴル合作『モンゴル』では、浅野さんが主演に抜擢。全編モンゴル語に挑戦し、カザフスタン代表作品として第80回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされる快挙となった。
また、オダギリさんも韓国映画『マイウェイ 12,000キロの真実』、日仏合作の『FOUJITA』、阪本順治監督の日本・キューバ合作『エルネスト』ほか、クリストファー・ドイル×ジェーン・シュン共同監督による香港・マレーシア・日本合作『宵闇真珠』、中国の鬼才ロウ・イエ監督『SATURDAY FICTION』(英題/19年完成予定)などにも参加しており、活躍の場は国際的。
記憶に新しいところでは、スティーヴン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』でダイトウ役を演じ、「俺はガンダムで行く」の名台詞を生み出した現在28歳の森崎ウィンもいる。
ちなみに、中国で大規模ロケを敢行した山崎賢人主演『キングダム』は北米公開が決定した。山崎さんがロサンゼルスのソニー・ピクチャーズを表敬訪問した際には、同社インターナショナルプロダクションズ代表のレイン・クライン氏から「想像していた以上の面白さでアジア版の『ゲーム・オブ・スローンズ』を観ているようだった」と絶賛を受けている。この機会に山崎さんはじめ、吉沢亮らもハリウッドにその名を知られることになりそうだ。
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