トランプ氏とバイデン氏はなぜ中国との関係を断ち切ることができないのか―英メディア
29日、中国メディア・環球時報は、「トランプ氏とバイデン氏はなぜ、中国との関係を断ち切れないのか」と題した英メディアの文章を紹介する記事を掲載した。写真は米国。
2024年2月29日、中国メディア・環球時報は、「トランプ氏とバイデン氏はなぜ、中国との関係を断ち切れないのか」と題した英メディアの文章を紹介する記事を掲載した。
記事は、英誌エコノミストの27日付文章を紹介。同誌が米バイデン大統領とトランプ前大統領が米中貿易に対する観点では「中国に依存し過ぎている」という考え方で図らずも一致しており、生産拠点を中国からリスクの小さい市場へと移転するよう世界に呼び掛けているとする一方、「米中間のいわゆるデカップリング(分離)は幻だ。両国の経済・貿易関係は非常に安定的かつ堅固であり、両国経済は分断できないばかりか、サプライチェーンの変化がかえって両国のつながりをより緊密化させている」と評したことを伝えた。
同誌は米中デカップリングに対する疑問の理由として、米国が発表する対中輸入額と、中国が発表する対米輸出額に大きな差があり「2017年以降、米国の中国製品輸入額が減っている」というデータは米中貿易の全貌を示している可能性が低いこと、アジア開発銀行のデータで、中国民間企業の米国企業への投資貢献度が2017年の0.41%から22年には1.06%と倍以上に増えており、クリーンエネルギーインフラ建設において中国製電気設備の輸入が一層重要になっている背景があること、米国のサービス業もますます中国が持つ知的財産権に依存する傾向があることなどを挙げている。
また、中国の発展もデカップリングを阻む一要因となっていると指摘。中国から米国への輸出が減少する一方で、中国の世界向け中間製品輸出はこの数年で急増しており、特に米国にとって重要な貿易パートナーであるインドやベトナム向けの輸出が大きく伸びていると紹介した。そして、中国の中間製品がインド、ベトナムなどでパッケージングされ、最終的に米国に運ばれる流れによって中国から米国への間接的な輸出が増えていることを説明し、米国の裏庭と称されるメキシコについてもインドやベトナムと同じ現象が起きているとした。
記事は、同誌がまとめとして「多くの国が、喜々として中国の投資する中間製品を受け入れ、完成品を米国に輸出している。この状況を支えているのは、中国の大きな規模と製造業の実力による経済効率だ。米国はデカップリングというセンセーショナルな言葉を掲げているが、実際にやってみると大したことはないのである」と評したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)
Copyright 24 Record China. All Rights Reserved.
「中国」をもっと詳しく
「中国」のニュース
-
中国GP以降伸び悩むセルジオ・ペレス。契約更新の保留が大きなプレッシャーに5月22日19時22分
-
アングル:中国株に戻り始めた国内投資家、外国勢は慎重姿勢維持5月22日19時14分
-
中国人男性がフランスでウサギを捕獲する動画が中国でバズる—中国メディア5月22日19時0分
-
今年初の「鄭日韓」鉄海快速列車が運行開始—中国5月22日18時50分
-
2000年前の馬王堆漢墓「辛追夫人」、AIがよみがえらせた「東洋の眠れる美女」—中国5月22日18時30分
-
陸上最速!時速600キロの高速リニア建設へ、中国・広州市が計画—香港メディア5月22日18時0分
-
安藤サクラ、別人級の大変身で驚きの声集まる 「やはりお母様似では?」と母・安藤和津を思い出す声も5月22日17時34分
-
中国「宇宙旅行船」計画、2028年に有人宇宙旅行サービスを開始予定5月22日17時30分
-
「民主主義を守りたい」台湾・ひまわり学生運動から10年 民進党政権誕生の原動力に5月22日17時7分
-
LVMH、アリババとの新たな提携により中国でのラグジュアリーリテール体験を一新5月22日16時46分