歴史的円安で中国人の爆買い復活―中国メディア
2日、魯中晨報は34年ぶりの円安水準となる中で中国人観光客による「爆買い」が再燃していると報じた。
2024年5月2日、中国メディアの魯中晨報は34年ぶりの円安水準となる中で中国人観光客による「爆買い」が再燃していると報じた。
記事は、円安の影響により1〜5日のメーデー連休の日本旅行費用が4年前より25%安い上という中国の旅行会社関係者の話を紹介するとともに、浙江旅遊職業学院の専門家が「為替レートは海外旅行の大きな要素。円安によって中国人観光客の日本での消費力は大幅に向上しており、日本でのショッピングを刺激している」と分析したことを伝えた。
その上で、かつては日本を訪れた中国人観光客がスマート便座、炊飯器といった家電製品を「爆買い」したのに対し、今の円安の波では高級ブランド品、平価な化粧品、海水真珠がショッピングの主なターゲットになっているとし、特に高価なブランド品は為替レートの影響を受けやすく「2万元(約40万円)以上のルイ・ヴィトンのバッグは3000〜4000元(約6万〜8万円)安くなる」「ブルガリの指輪が中国で買うより4000元も安い」などといった声が聞かれると紹介した。
また、1日に大阪にあるルイ・ヴィトンのショップを訪れた中国人観光客が「列に並んで1時間待ってようやく入れたが、カウンターには人気薄のモデルだけ残っていて、お目当ての品はとっくに売り切れていた」とし、付近のシャネルやロレックスのショップを訪れてもほとんどの品が売り切れになっていたと明かしたことを紹介し、中国人観光客による「爆買い」の勢いを伝えた。
さらに、中国のSNSでは「日本での買い物攻略」といった書き込みが相次いでおり、「ユニクロが信じられないほど安い」「東京のブランドショップでは開店時間の10分前にすでに長蛇の列ができていた」といった情報が寄せられていると紹介。ショップ側も中国人観光客を呼び込むために中国語対応可能な店員や中国語放送などの中国語サービスを導入しているとした。
記事は、かつての「爆買いブーム」が去ったとされる今でも中国人観光客は高級ブランド店、宝飾店、ドラッグストアなどで高い消費力を示し続けており、今年1〜3月における訪日中国人観光客1人当たりの消費額が29万3100円と外国人観光客の中で最も多かったことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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